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藤井風1stアルバム「HELP EVER HURT NEVER」がすごい!

こんにちは、えびかずきです。

みなさんは藤井風というアーティストをご存知でしょうか?

小学生時代から始めたピアノ演奏のYouTube公開で着々とファンを増やし、
2020年にデビューを果たした22歳のシンガーソングライターです。

そんな彼の1stアルバム「HELP EVER HURT NEVER」がとにかく素晴らしい!

フラゲ日にCDをゲットして試聴するなり、そのクオリティの高さに感動。

この感動を世の皆さん是非伝えたい!

「HELP EVER HURT NEVER」:2020/5/20発売

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上京して約1年、
5月20日(水)、1st Album『HELP EVER HURT NEVER』(全11曲)をリリース!
作詞作曲は全曲「藤井 風」。サウンドプロデューサーに「Tokyo Recordings」の主宰として数々のアーティストをプロデュースする「Yaffle」氏を迎え、ファーストアルバムにして2020年を代表する名盤が誕生した。

「2020年を代表する名盤が誕生した。」

ちょっと大げさにも聞こえる公式プロモーションですが、音源を聴いて納得。

間違いない、これは2020年を代表する名盤。

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今回私がゲットしたのは初回限定版ですが、
内容は通常CDの「HELP EVER HURT NEVER」に加え、
2枚目の特典CDとして「HELP EVER HURT COVER」と題したピアノ弾き語りのカバー集がついてきます。

さらに、撮り下ろしのフォトブック(全52p)とコンサートの応募券付きです。

私はApple musicを登録しているのでCDを買わずとも楽曲を聴くことはできるのですが、初回特典のカバー集の方をどうしても聴きたかったので購入しました。

曲目リストは以下のとおり。

CD-1「HELP EVER HURT NEVER」:
1. 何なんw
2. もうええわ
3. 優しさ
4. キリがないから
5. 罪の香り
6. 調子のっちゃって
7. 特にない
8. 死ぬのがいいわ
9. 風よ
10. さよならべいべ
11. 帰ろう

CD-2「HELP EVER HURT COVER」:
1. Close To You
2. Shape Of You
3. Back Stabbers
4. Alfie
5. Be Alright
6. Beat It
7. Don’t Let Me Be Misunderstood
8. My Eyes Adored You
9. Shake It Off
10. Stronger Than Me
11. Time After Time

YouTubeで試し聴きできます

2020/5/18に実施したYoutube生配信の「HELP EVER HURT NEVER LISTENING PARTY」がアーカイブとして公開されています。

この動画では、アルバム内の全楽曲を本人の説明付きで少しずつ紹介しています。

最後の「帰ろう」についてはなんとフル尺で公開しています!

動画は2020/5/24まで限定公開しているみたい。
まだ聴いてない人は急いで!

・2020/5/20追記
さらに全曲を個別で公開しているみたいです。
いつまで公開されているかわかりませんが下リンクからどうぞ。

各楽曲のセルフライナーまとめと感想

セルフライナーノーツ(それぞれ楽曲の紹介文)を藤井風がYoutubeで読み上げていたのでそのまとめと、聴いた感想です。

1. 何なんw

デビューシングルを作ろうと思って作ったデビューシングル。
どこを切っても自分らしいと胸を張って言えるような曲にしたかった。
だから口癖をサビにもってきて、大好きな90年代風R&Bサウンドで自分の心地よい方言で気持ちよく歌って、タイトルに”w”も生やした。
何なん縛りで考えようとした歌詞は、何ヶ月も寝かせたけど、ふと誰しもの中に存在するハイヤーセルフがダメな自分に語りかけるというコンセプトが降ってきた。
結果、これ以上考えられないようなデビューシングルになった。

藤井風の1stシングル。リリース以来、車で繰り返し聴いている。
彼のおしゃれでちょっとおちゃめな感じが全面に出ていて、聴いていて清々しい気分になる。

間奏の後の「裏切りのブルース〜バララバル・・・」とスキャットが入るところが最高。

 2. もうええわ

もしも「何なんw」がデビューシングルにできなかったら、「もうええわ」でもええわと思えるくらい思い入れの強い2ndシングル。
HipHopに影響されたサウンドに乗せて、ちょっと汚くて、暗くて、悪い世界を表現できた。
俗世・執着からの解放を裏テーマに、人生におけるあらゆるネガティブなエネルギーに「もうええわ」する自由の歌。

ダークな雰囲気の中に温かいメロディが散りばめられていて、心地よい。

「泣くくらいじゃったら笑ったるわ。あはは。」のところの岡山弁が印象的。

3. 優しさ

優しさは強さ。優しさって最強。
人と接するうちに、そんなことを感じるようになった。
冷たいピアノ、エモーショナルなストリングス、緊張感のあるビートに乗せて全力で歌った優しさへラブソング。

イントロの和音がどこか懐かしいような、はたまた初めて聴いたような感じで心地よいノスタルジックさがある。

ちっぽけで 空っぽで 何にも持ってない
優しさに 触れるたび 私は恥ずかしい

こんな歌詞を22歳で書けちゃう藤井風の深みを感じる。


4. キリがないから

×セルフライナーの読み上げせず×

とにかくかっこいい。
速くなったり遅くなったりとテンポの緩急の付け方が良い。

個人的にはYoutubeライブで演奏していたピアノ弾き語りVer.の方が好き。


5. 罪の香り

プログレ・ジャズ・ラテンなど色んな香りの漂うサウンドが圧倒的。
罪への恐れを歌った楽曲。
アルバムで唯一、ホーンセクションが入っていることもあり、熱気や生感に溢れた、熱い仕上がりとなっている。

イントロのラテンぽい激しい導入にゾクゾクする。

他の楽曲とは明らか曲調が異なるけど、やっぱりお洒落。


6. 調子のっちゃって

じりじりと徐々に盛り上がっていく。
噛めば噛むほど味が出るスルメ曲。
お笑いラブ・ゆりあんレトリィバーからインスパイアなタイトルからは想像できないとにかくアダルトなムードの曲にしたかった。
この自分への戒めのような曲を書いてからは、多分あまり調子に乗っていない。と思いたい。

ちょっとふざけたタイトルからは想像できないほど、アダルトでムーディな楽曲。

まだ2、3回しか聴いてないけど、スルメ曲らしいから繰り返し聴いて存分にこの曲を味わいたい。


7. 特にない

ローファイヒップホップの心地よさ、温かさを意識したアルバムの折り返し地点となる一曲。
日本語と英語のセクションが混在した歌詞で「足るを知る」の精神を淡々と、かつ切々と歌っている。つもり。

個人的にはこの曲が一番好き!

イントロのピアノがおしゃれで一気に引き込まれた。

英語のセクションの爽やかな疾走感が、めちゃくちゃかっこいい。

ワイルドダンディマネージャーの指パッチンも素敵。


8. 死ぬのがいいわ

上京後、買い物帰りに「貴方とこのままおさらばするより死ぬのがいいわ」と言うフレーズが降りてきた。
ずいぶん昭和な歌詞とメロディやなと思うたけど、それが今っぽいトラップ風ビートと合わさったおかげで、絶妙におもろい個性的な曲になって、大満足。

タイトルが過激だけど、テンポの良いビートに自然と体が動いちゃう、結局お洒落な曲。

この曲もスルメ曲だと思う。


9. 風よ

自分のルーツの一つである昭和歌謡を全面に押し出した一曲。
Yaffle氏の現代解釈による、極力シンプルに削ぎ落としたアレンジがこの曲の哀愁をより一層引き立ててくれた。
神様を吹く風に重ね合わせて導いて欲しいと願う祈りの歌。

イントロのピアノがエモーショナルでうっとりする。

昭和歌謡っぽいんだけど、新しさも感じる。

こんな曲もつくれちゃうのか。藤井風。


10. さよならべいべ

上京する時の心情は歌にしといた方がいいって言われた。自分でもそう思った。
でもそれがまさかのこんなロックチューンになろうとは、自分でも思ってなかった。
アルバムの中でも異彩を放っている、リアルな上京ソング。

ロック。

アルバムの中ではちょっと浮いてるけど、上京する時の藤井風の気持ちがロックだったんだろうなとか思った。


11. 帰ろう

この曲を発表するまでは死ねない。
この曲を発表するために日本語の曲を作ろうとまで思わされた曲。
それまでデタラメな言語で曲を作っていた自分にとって、この曲のサビのメロディが日本語で降りてきたことが日本語の書き始めるきっかけになった原点。
「死ぬためにどう生きるか?」
人生を帰り道に重ね合わせて自問自答した。
1stアルバムの締めくくりにはこの曲以外にはない。

個人的には相当好き!

アルバムの最後にふさわしく壮大で、集大成感がある。

ストリングスも入って、ラブストーリーの映画のエンドロールを聴いているみたいな気分になった。

ちょっと泣きそうになる。

まとめ

全曲良い。

アルバム1枚にこんなに感動したのは久しぶり。

是非皆さん聴いてみてください。

Amazonリンク:

藤井風 OFFICIAL SITE:


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