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news every.の取材【持続化給付金】

日本テレビのnews every.の取材を受けました。そして1分ほど流れました。そのことについて、放送後だったら良いよとのことだったのでこんな感じだったよーってレポートを書きます。

ちなみに私はテレビを持ってませんので、取材にいらした方からお送りいただいた動画のスクショを貼っております。


取材依頼は突然に

5/7に急に日本テレビのデスク(以下、デスクさん)からメールを頂きました。「明日、取材できないか」という内容のものでした。

正直、ちょっと悩みました。内容は持続化給付金の話。Twitterで見つけて連絡してきたとのこと。

デスクさんが参考にされた記事はこちら↓

テレビって切り取りで全く印象の違うように切り取られるってよく聞くじゃないですか。別に自分の活動のことだけだったらいいけど持続化給付金の話だし。

でも、「やらないで後悔するよりやって後悔する方が良い」って言うし、とりあえず受けとけ!って思ったんですよ。楽しんじゃえ!って。

まずはメールで返信。電話で話したいとのことなので電話番号を添えて。

すぐにデスクさんからお電話いただき話しました。とても感じの良い女性でした。こちらの話も色々お聞きいただき、色々と考慮してくれるとのこと。何を話したかというと、
デスクさん「ファゴットを知らないので何か一曲演奏できませんか?」
俺「出演料はいただけるんでしょうか?」
デスクさん「検討します」
とのこと。また折り返しご連絡いただけるとのことでえびチャンネルの動画編集をして待つ。

で、再びデスクさんからお電話。
報道番組なので出演料は払えないという事を伝えられる。まあ、そうなんだろうなと思ってました(笑)なので、「楽器紹介はするが、演奏はしないので私のyoutubeチャンネルの動画を出してほしい」と言うと、すんなり了承してくれました(売名根性満載w)。

デスクさん「お家にお邪魔して取材したい」
俺「いやー、男の一人暮らしなんでw」
デスクさん「でしたら男性ディレクターに頼みますよ」
俺「いや、そう言う事じゃなくて、放送に耐えられる部屋じゃないんですよ。じゃあ、一角であれば」
と了承してもらって取材を受けることにしました。


最近テレビって悪評多いけど

俺「いやー、テレビって最近、悪評が多いじゃないですか。」
デスクさん「あー、そうですよねー。」
俺「だからどうしようかと思ったんですけどデスクさんが良い感じの方なので引き受けたいと思いました♪」
デスクさん「ありがとうございます!取材担当にもその事連絡しておきます!後ほど担当から連絡させます」
とのことで注文のあったリードを調整しながら待つ。

するとお電話。なんと女性の声。話の流れから男が来ると思ってたのでちょっとびっくり。でも、この方も良い感じに対応してくれました。しかし、一応引継ぎはしてるらしいが、音楽家の話も持続化給付金の事も知らない様子。質問に対してはデスクさんと同じように聞かれたことに対して答えました。

さて、ここまでで面白いのが、メールがまずちゃんと来て、その後電話が来ること。デスクさんが「このような内容で取材したい」というメールを丁寧に送ってくれます。それを見るまもなく電話。丁寧だけど、電話で話した内容をメールで見ると、返信するかどうか悩みますw 結局、電話で話したからいいやと思って返してないけど。


当日

一応片付けますw
で、取材担当の方が到着(以下、担当さん)。もちろん担当さんはマスク装着。「私もした方が良いですか?」と聞くと「ご自宅なのでお好きな方でどうぞ」とのことでせっかくなら顔出そうかとマスクなしで出させてもらう。だが、もちろん集近閉には配慮して入り口と部屋の窓は開けてました。

もちろん、撮影するにあたって、家具の移動などをお願いされました。ファゴットと楽器スタンドを置く場所とか、譜面台の置き場所、リード机の整頓(メーカーがわからないようにする)など。良い絵を撮るためにはもちろん協力します。お互いに良く撮れた方がいいですし。途中、譜面台が楽器に被ってる気がして
「ここ、楽器見えなくていいですか?」
と訊くと
「画面では写ってるので大丈夫です」
と見せてくれました。さすがプロ!!てか俺が素人過ぎかwww


放送について(ファゴット演奏者)

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まず、ファゴット演奏者になってましたね。ここが口頭の難しいところ。

担当さん「肩書きはファゴット奏者で良いですか?」
俺「良いですよー」

って会話があったんですが、放送は見事に『ファゴット演奏者』

うん、意外と悪くないよwww
でもまあ、ファゴット奏者が一般的。でもファゴット演奏者の方が、全く知らない人にはわかりやすい?でも普通の日本語だよなぁ。Twitterで突っ込んでた人もいたねw こういうのってテキストでやりとりした方が良いですよね。もしくは編集した人がミスっただけなのか。


楽器紹介はゼロ

実は担当さん、ファゴットを色んな感じで撮ってくれて嬉しかったのですが、放送は皆無でしたね。実際は組み立てから撮って、様々な角度でファゴットを撮って、ファゴットを下から上にパーン!みたいな絵も撮ってくれた。このたくさんのキーを左手の親指だけで演奏するんですよーとか説明したりして。
リード机の物もメーカーがわかるものはどけて、ちゃんと撮ってくれました。なぜなら、今のわずかな収入の主体はリード販売だと言ったからです。

結局、ちょっとだけ音出しだけでも撮れないかというので、しょうがないのでまじで音出しな感じで吹きました。しかし、「ファゴットの音の紹介を今日の音出しだけで出すのは有りか?」という担当さんに、売名根性満載の私は、さすがにそれはないなと思って「そこはyoutube動画を必ず使ってえびチャンネルのクレジットを入れてください」ということでお願いしました。

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二次使用あり

実はこう言った取材は二次使用があると説明されます。
担当さんの名刺の裏にもしっかりと書いてありました。

取材させていただいた情報や映像は、日本テレビや系列局の番組、ホームページなど各種関連メディアで利用することがあります。

取材協力して勝手に編集で切り取られるのに売名できないなんて納得いかないので、動画やえびチャンネルのクレジットとか主張しといて良かった。他の音楽家の方も、取材を受けた際はぜひお気をつけください。
もし二次使用をご覧になった方はご連絡いただけると嬉しいです♫ファゴットの紹介も入れてくれると嬉しいなぁ。


結局振り込まれなかったというオチ(笑)

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振り込みについては「その場で現実的な表情を撮りたい」とのことで振り込みがあるかないかは撮影まで見ないでほしいと言われました。意外と真面目なので取材が来るまで我慢しましたw 俺真面目www

で、実際振り込まれてませんでした(笑)

ここのやり取りの記憶を辿る(太字は放送された場所)
担当さん「では口座の確認お願いします」
俺「はい・・・」(携帯の操作中)
担当さん「今、何をされてますか?」
「口座を確認しますけども・・・まだ振り込まれてないですね」
担当さん「振り込まれてないことにどう思われますか?」
俺「いや、別に今日待ち焦がれてたわけではないんでこれといってなんとも思わないですねwww」
〜だからナレーション入っての映像で笑ってる↓〜

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振り込みがなかったことで、政府批判が欲しかったのかなーと思いましたがどうなんでしょう?邪推しすぎ??
給付のスピードについては何回も訊かれましたけど、そもそもが二週間程度で振り込まれるってことだったので、一週間で振り込まれないことに私は腹が立ってません。早くもらえたらラッキーだけど、そもそも二週間で来ると考えてるので。
実際に経産大臣の会見の数字を元に「この計算だと、来週中には振り込まれるから二週間以内ってことで良いんじゃないですかね」って言いました。 どっちにしろ淡々としてるから全体的に使いづらかったんですかね。それだったら申し訳ない! 

ちなみに私は初日(5/1)の夕方に申請しました。受付番号は11万番台です。
8日に振り込まれたのは2万3千件ほど。しかも、5/1に申請したのは5万6千件と梶山経産相は発表してるので私は初日の申請者に含まれていなかった模様。デスクさん、担当さん、残念!
結局振り込まれなかったので申し訳ない気持ちでしたが、テレビをご覧になった方からは「今は大変ですけど頑張ってください!」ってお声も多かったのでこれはこれで『苦境に立ってる音楽家』として良かったのかも。

実際は法人の方は手元の現金がなくて大変な方も多いと思います。そう言う方々は今すぐにでも欲しいのだと思います。私は個人事業で従業員もいないので、現在は貯金を崩して生活している状況ですが、なんとかやってます。この先の不安はもちろんありますが。

俺としては振り込まれてて「これからも頑張ります!」的なハッピーエンドを期待したのですが、残念でした。とはいえ、今週中に無事振り込まれれば俺個人的には文句ないし、政府に感謝です。


最後の部分

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最後の部分です。ここでの質問は「今回の持続化給付金とその額についてはどう思いますか?」という質問でした。それに対して私の記憶では細かい言葉は違えど、おおよそ以下のような感じに答えたと思います。(太字が放送された部分)

現在の音楽家の状況について

「今、音楽家には大きく二通りいます。一つはユーチューバーやライバーといったオンラインで活動している人。こういった人たちは逆に、今、忙しく稼いでいます。むしろ増収している人もいるでしょう。 しかし、旧来の聴衆を前にした生演奏を主体として活動している人、私もそちら側の人間ですが、そういった音楽家は人が集まれないこの状況では演奏会も開けず、レッスンもできずに収入が激減しています。人によっては三月から演奏機会が無くなった人もいるし、私のように三月はそこまで影響がなくとも四月から激減した人もいます。」

今回の持続化給付金についてはどう思われますか?

「とてもありがたい制度だと思います。実際に、音楽家によっては三月ごろから完全に収入が無い人もいます。そうなるとすでに生活費もない人もいるかもしれない。そしていつまでこの状況が続くかわからない不安もあります。我々音楽家にとってはとてもありがたいと思います。

しかし、私が懸念するのは、今回の持続化給付金の計算式だと昨年の事業年収から減収した月収×12を引いて計算します。つまり、年収ベースでの計算であり、もし、この後も演奏会が日常的に開けない場合、今年は追加の給付金がないのか?ということです。

実際、音楽家の中には持続化給付金を受け取ることで逆に今年の収益が昨年より増収する人もいるかもしれません。
私の場合は三月の影響はまわりのフリーランスよりは抑えられてたと思いますし極端な減収は四月からなので、自粛が五月で完全に終わって六月から通常通りにいけますよってなったら割とありがたい給付になると思うんですけど、その後も夏や冬まで演奏会の規模を大幅に縮小したり、レッスンが満足にできない、グループレッスンができないなど、普段通りに音楽家が仕事をできない状態がしばらく続くのであればそれは結構少ないかなと、一回限りでは。

もちろん政府におんぶに抱っこではいけないと思います。今回の給付金は少なくとも音楽家も権利としてちゃんと申請して受け取り、今後のために生かしていくべきだと思います。」

大体こんな感じの内容を話しました。

私が言いたかったのは年収ベースで計算しているのでもし夏以降も演奏会が開けない状態が続く場合、今年の持続化給付金はこれで終わりなのか?ということ。
Twitterでは「他の仕事すればいいじゃん」って人がいましたが、持続化給付金はあくまで事業を継続するための給付金(事業をこれからも継続する意思のある人のみ申請できる)なので、継続するのであれば事業のオンライン化への投資(既に機材を購入している人もいる)も含めて同じ額でなくとも給付金があったらさらに助かるとの意味でした。こういうところが時間制限のあるテレビって難しいものなんだなと実感できました。

私の考える問題点は振り込みの遅さではない

私は持続化給付金に関しては申請手順も割と簡単だったし、額も今の所は充分だし、ありがたいです。これは取材でも話したと思います。本当にありがたい。これでちゃんと振り込まれればね。今の所は。もちろん前述したようにいつまでこの状況が続くかによります。

だが、問題点としてあげるなら、実際に取材でも言ったのだが、「欲を言えば緊急事態宣言発令と一緒に出してくれたらもっと安心できた」ということ。

既にエンタメ業界では大きなイベントは三月頃から自粛に従っているところが多かったし、その減収分の補助はないのかという話は常に私の周りでも出ていました。実際、もし緊急事態宣言が出ていなかった場合、こう言った給付金も出ずに自己責任で終わっていたかもしれません。だから私は三月の主宰公演は規模を縮小しましたが、開催しました。

しかし、緊急事態宣言が出れば自体は変わります。罰則もなく、強制力がないものですが、演奏会を開く雰囲気ではなくなり、お客さんも行ける雰囲気ではなく、開催は無理です。会場も閉めざるを得ません。しかし、当初全く給付金や補助金が発表されておらず、会場としても回転資金がなくなれば畳むしかないのでキャンセル料金を要求せざるを得ません。私も毎月の定期公演のキャンセル料を支払いました。これからの生活の不安があるからこそ負の連鎖が出てきます。国民一人一人に出される定額給付金にしても、もっと早く決断して給付するべきだったと思います。

問題は政府の決断の遅さと経済政策の不十分さだと思ってます。給付する速さは役所の問題なので、今、様々な給付金などの申請を捌いており大変だろうと思います。問題なのは政治家です。

しかし、今回は世論によって対策がかなり変わっていきました。そこは民主主義だろうとは思いますが、今も不十分な対策だと感じている人も多いでしょう。非常事態宣言が延長されたことで定額給付金はもう一度出すべきだと思うし、各業種が潰れないようにそれぞれの給付金を当てて行くべきだと思います。

余談

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ちなみに応対する場面は一番最後に撮ったのですが、あれ、いる??w
まあ、よくあるけど。担当さんに「よくあると思うんですけどあんな感じで」と言われたので「わかりました」とノリノリでやりましたw でも三回くらい撮り直したかなw 意外と楽しんでやってましたw

プロデューサーが使いたい発言がなかったから後で担当さんに撮らせたのかなー。 個人的にはあれ無しでもっとファゴットのこと流してほしかった。

でもさ、担当さんは一分程度の短い動画のために、カメラを回さない事前インタビューも含め一時間半以上を費やしてるわけですよ。ほんと大変ですね。担当さんはすごくちゃんとやってくれてました。ファゴットやリードの撮影、音楽家の実情、私が考える個人番号活用についての意見などいろんなことを話しました。二次使用の条件として私の主張を他の部署に引き継ぐようにすると言ってくれました(演奏動画は必ず入れてえびチャンネルのクレジットを入れること)。結果はわからないので二次使用を見かけた方はご連絡いただけたら嬉しいです♫


テレビを持っているのが当たり前?

最初に依頼をされたときの会話です。

デスクさん「大体六時くらいに放送しますのでご確認いただければと思います」
俺「いや、私テレビ持ってないんで見れないんですよ」
デスクさん「え〜!!最近そういう人多いですよねー。でもショック〜!!」
俺「ネットあれば足りちゃうんですよねー」
デスクさん「芸術家さんはそんな感じなんですね・・・」
俺「いや、別にそういうわけではw 私はそうなんです。なので後でネットか動画で確認させていただければ」
デスクさん「ショックだ〜!わかりました。では何かしらでお送りしますね。あー、でもショックだー!!」
ショックを連発するデスクさん、可愛らしかったwww
一昔前はテレビがあるのが当たり前になって、今は一周回って当たり前じゃなくなりましたよね。実家に帰ってテレビ見るとやっぱりいらないなと思っちゃいます。

でも今回改めてテレビの威力はまだまだあるんだなーと実感しました。だって夕方のニュースの一分だけですよ?それでツイッターもちょいバズりしてるし、いろんな人から「見たよ!」って連絡きましたwww そりゃあ、ガッツリ出演した人は親戚が増えるよね。ということでオールドメディア、未だ侮りがたし。

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最後に

むしろ色々聞いてくれたらもっと色々話すのにな、と思いましたw 番組の思い通りの発言はしないかもしれないけど、ファゴット出してくれるなら、切り取られても全然取材受けますよ!と一回やってみて思いました(笑)こんなこと言ってる奴には来ないかwww

持続化給付金に関しては、まだ申請してない方で、音楽事業を続けたい方はぜひこの制度を使ってほしいと思います。今回の放送でネガティブな感情を持った人がいたら、そんなことは無いです。もちろん、これからちゃんと振り込まれていくかが大事ですが、申請しないのはもったいないです。

しかし、国会でも取り上げられていますが、雑所得と給与申請の人が受け取れないという問題が起きてます。音楽家で雑所得で申請している人は実は多いのです。音楽教室で働いている人は歩合だけど給与でもらってる人が多いのかな。署名活動も展開されてますが、事業所得への修正申告もできるのでぜひ行動して欲しいと思います!

緊急事態宣言前に馴染みのお店にはなるべく行きました。「なんとか生き残りましょう!」と言い合って別れましたが、本当にお互い生き残ってまた楽しく美味しいお酒と食事ができれば良いなと思っています。

日本を支える中小企業も支えられるよう、政府にはしっかりとして欲しいです。コロナ後に復活するものがなくなっていた、という事態にならないようちゃんと考えて欲しいです。

ちなみに今日も入金はありませんでした。さて、いつ来るでしょうか。入金されたらまたTwitter等で報告します。

ということで、news every. の取材に関してのレポートでした。

結果的に取材受けてみて楽しかったです!

では、そのうち私の音楽活動も取り上げられるように、今だからできることを頑張って、緊急事態宣言解除後に向けて頑張ります。

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