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貧乏エンジニアのお小遣い稼ぎ【販売編】


ここからはこの作ったサイトをYahooへ登録し、販売するまでのストーリーです。



貧乏エンジニアは、果たしてお小遣いをゲットできるのか?!




1.VPSの利用と第一の失敗



製造編は、ただたんにモノを作るだけだから、まぁ、簡単に終わったのですが、ここからが失敗の嵐!!


ただエンジニアのお仕事って失敗してナンボなところもあるので
いわばここからが本番。


まず、このガラケーフリーメールサイトを運用するには運用するための環境が必要となってくる!
管理者権限の必要なサーバ(専用サーバ等のお金のかかる環境)を契約しなくちゃいけない。


軍資金6,000円じゃぁ、専用サーバなんて夢のまた夢…
管理者権限が自由に使える専用サーバは月数万の費用が必要…
(という認識だった)



でも、今の時代(2007年頃)はそうはならないんですよねーーーー( *´艸`)
※この記事は2007年頃の出来事です

昨今のサーバについて調べてましたよ!!!
世の中のサーバは「仮想化技術」であふれていた!

高かった専用サーバ時代はガラリと変わっており、月2,000円程度でVPSなるものをレンタルできる時代になっていた。(2021年の今は500円くらいの時代です)


つまり!

6,000円の軍資金で、3か月ほど
携帯フリーアドレスサイトを運用できる!

また、自転車パンク修理費としてプールしていたへそくり2,000円をさらに投入し4か月のサイト運用費を確保!!!



だがしかし運用開始前にはテストもしなくてはいけない
出来たからといってスグに売れるわけではない。

つまり、この「4か月」の中で


・運用テスト
・リリース
・Yahoo掲載
・販路確保
・契約
・受け渡し ←この後に入金


までもっていかなくちゃならない…



サーバの運用切れまで4か月あるといっても、本業の合間をぬって実施する副業なので実際に作業できる時間はたいしたこと無い。



しまったなぁ。。。


意外と期間が短い(;'∀')


そして、サーバ上の運用テストを実施したが、クラッカー(悪いハッカー)対策や、各種メールクライアントの対策を実施するのに1か月も時間がかかった。



2.Yahooへの掲載


悪い事ばかりではない。
Yahoo掲載。これが意外と簡単だった。

コンテンツとして「携帯向けフリーアドレスサイト」がYahooに掲載されていなかったから、競争相手もいなく、申し込んだらすぐにYahooへ掲載された。

Yahooにライバルのいない分野と思い選んだ「携帯向けフリーアドレスサイト」だったのだけどここまでスムーズに進むのは嬉しい誤算。


そう、この時点で
自分の作ったサイトは「10万円」の価値を得た。

待っている暇はない。
サイト販売サイトへ登録だ!!



(タイムリミット。残り3か月)




3.サイト販売サイトへの登録


ここ(サイト販売サイトの存在)の情報も事前に調べていて、Yahoo掲載サイトを載せれば、安くても10万で売れるというのは担保がとれている。

あとは付加価値。

幸いにもYahooの掲載されたことにより、ガラケー用フリーメールサイトには続々と利用者が登録されていく。


このサイトは価値があるんだ!
そう思った自分はサイト販売サイトに登録するときに強気で値段設定をした。



「100万円!」



Yahoo掲載サイトに10万という値が付くのは知っていたけど、それは「趣味ブログ」とかそういった目立ったコンテンツ性はなくて、でも、Yahoo掲載へのライバルも少なく登録されているサイトの事。

自分の作ったサイトはアプリケーションサービスサイトとして右肩上がりでユーザ確保ができているサイト!

きっと価値は高いはずーーー!




4.問い合わせは多いが売れない

これがまた、ぜんぜん売れる気配なし(;'∀')

ガラケー用フリーメールサイトはサイトとして珍しかったらしく、販売サイトからは沢山の問い合わせが来たけど、一向に売れる気配はない。


なぜ、売れないかを問い合わせしてきた人に聞いてみたら、理由は簡単だった。


「継続的な収入が確保できている状態でないサイト」だからだ。


サイト売買サイトって、いわば不動産投資なようなもので、「毎月〇〇万円の広告収入があるサイト」を〇〇〇万円で買って2年で元を取るというような感覚でサイトの取引がされている。


コンテンツのユニークさを買うのではなく、投資的な意味合いで売買されているのである。

みんな口をそろえて、「半年後に売ってたら買うカモ。今売るのは早すぎですよー」とアドバイスをしてくれたw


ごめん、このサイト、あと2か月で運用資金切れで消えますwww




5.半額にしてみる


アドバイスしてくれた意見で、「もうちょっと先なら買う」という意見に次いで多かったのが「半額なら買う」だった。

と、いう訳で50万に設定してみた!!


「半額なら買う」のアドバイスは適切だったらしく、すぐに交渉したいという連絡があった。


話がどんどん進んでいくのだけど、この時点でタイムリミットは1か月弱になっていた(; ・`д・´)


普通のサラリーマンさんならこう思うはずだ

「え、、、50万で売れそうなら 2,000円のサーバ代くらい、数か月延長すれば良いじゃんか??」


そうはいかない。

前編でも書いたが、自分は貧乏サラリーマンスペシャリスト本当にガチでお金がない。


キャッシングなんてできないし、お金を作る事なんてできない。


ゆえに、1か月弱で売り切るか、そうでなければこの話は無くなる。。。




6.素直に話してみる


購入予定者に超素直に話してみた。

「サーバ代賄えないから〇月〇日までに入金できないと、サイトが閉鎖します。入金急いでもらう事は可能ですか?」


ぶっちゃけ、サイトが消えるくらいなら足元見られてもいいやー


って覚悟で交渉した。

二束三文に買いたたかれると思っていたが、相手さん、以外と良い人で

「すぐに用意できるのは35万です。 それなら1ヶ月以内にお支払いできますよー」

と回答してくれた。

弁護士に支払う契約書の作成費用の6万と、印紙代を差し引いた約29万円が自分の取り分という事で話が解決した。




※まとめきれなかったので
次回「アダルトサイトへ豹変編」へ続く。



※クライアント企業、開発した会社等が特定できないよう記事にはフェイクが入っております


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