ノンデザイナーズ・デザインブックを読んで

トレースをしても揃えるべきところが揃っていなかったり、余白がバラバラだったりと、何をみてトレースしているのかと思うほどなのでおすすめしていただいたノンデザイナーズ・デザインブックを読んで自分なりにまとめてみました。

有名な本なのですでに読んだことがある方も多いかと思います。

いいデザインと、もう少しなデザインの具体例がたくさん載っており、デザインを勉強したいと思っている方にはもちろんのこと、そうではない方にとっても読んで損をすることはないと思います。

 ここからは簡単にまとめてみた内容になります。

近接

近接とは関連する項目をまとめてグループ化するということです。
関連する項目を近づければそれはひとつのまとまったグループに見えるようになります。

引用:ノンデザイナーズ・デザインブック

これは例えば名刺やメニューなど、人に読んでもらいたいデザインの場合にどこから読んでほしいのか、どういう順番で読んでもらいたいのか、どこで読み終わるのか、を言葉で伝えなくてもグループ化することで視覚的にわかるようになります。

ただなんとなく並べるのと、関連する項目をまとめて並べるのでは見た目の美しさだけでなく、読むときのストレス具合にも影響しそうだと感じました。スラスラ読めるものと、どこからどう読むのか迷うものでは、受け取り方も変わってくるだろうと思います。

何と関連しているのか、伝えたい情報はなにかを整理し、正しい情報を正しく伝わるようにしていきたいです。

整列

整列の原則というのは、ページ上のすべてのものを意識的に配置しなければならないということです。ページ上のすべての項目が、なにかほかのものと視覚的に関連していなければなりません。

引用:ノンデザイナーズ・デザインブック

これも近接に関わってくる内容だと思いますが、なんとなくで文字を中央揃えにしたり、ひとつの空間のなかに右と左と中央揃えが存在しているとごちゃついてしまい、目線の動きがバラバラになってしまいます。

ですが整列させることで、目には見えない透明な線があるように感じ、見た目も美しくなり、さらに文字も読みやすくなります。

またこの本では「ルールを破るためのルール」という言葉が出てきます。
これは整列のルールを覚えている場合には意識的に崩すことができるということです。何もわかっていない状態で崩したとしても、それはただ見た目が崩れているだけですが、ルールをわかったうえで崩すのは強い印象を与えることができます。

何事も基礎ができていないと、その先に進むことは難しいと思うのでまずは基礎を理解して自分でも再現できるようになってから次に進みたいと思います。

反復

反復の原則とは、デザイン上の何かの特徴を作品全体を通して繰り返すということです。

引用:ノンデザイナーズ・デザインブック

反復は全体の統一感を出すことや、情報の組織化、一貫性を持たせることができます。

反復要素は必ずしも絵や図形である必要はなく、文字と文字の空きや、整列、色やサイズなどでも反復させることはできます。

完全に同じでなくても、一貫性のある見え方にすることができるので自分で何かを作るときは積極的に使っていきたいです。

コントラスト

コントラストは、ページに視覚的な面白さを加え、異なる要素の間に組織的な階層構造を作り出すためのもっとも効果的な手段です。

引用:ノンデザイナーズ・デザインブック

コントラストは人の目を引きつけるだけではなく、情報の組織化がひと目でわかるようになります。

チラシを例にすると、きれいに文字が整列されているだけのものも美しいですが、コントラストが加わるとより魅力的な見た目になります。
そこでユーザーが自ら手に取ってくれるようになったり、チラシに書いてある内容を読んでくれるかもしれません。

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このようにデザインは近接、整列、反復、コントラストと4つの原則があります。原則のなかのひとつだけを使うことはほとんどなく、基本的には4つ全部を使うことが多いです。
この原則はデザインを勉強していない方にとっても覚えておいて無駄にはならないはずです。

会社での資料作成やメールの打ち方でもこの4つの原則は使えるので、頭の隅に置いておくのもいいかもしれないです。

今回の内容はデザインだけに限らず「見た目」があるもの全てにおいて適用ができそうだと思ったので、これからも定期的に読み返したいと思います。



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