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私の推したいグループ、INI

題名の通り、私はINIを推している。つまるところINIのファン名の総称、MINIである。
しかし敢えて言うならば、INIは私を「このグループを推したい、応援したい」と心を駆り立てるグループと言った方が正確かもしれない。
その理由として頭に浮かぶものを端から並べていくと、歌声やダンスパフォーマンス、ビジュアル等々出てくるが、その言葉一つで済ませてしまうと何か味気ない気がする。一気に陳腐になってしまう。

好きな理由を言葉にしたい!と思ってTwitterをやっているが、あまりにも文字数が足りない。140字で簡潔に述べろと言われても私には無理だ。「好き!上手い!格好良い!例えば…」等々書いてたらあっという間に文字数オーバー。本題まで辿り着かない。
(文字数の上限を増やすって聞いてたんですけどどうなってるんですか?Twitterさん…)
そこで有用なのがブログである。文字数はほぼ制限がないし画像やらリンクが貼り放題、140字に収まらない私には都合が良い。
以前にも韓国アイドルの推し語りブログをやっていたのだが、まさかのログイン出来なくなるという大失態(日頃のガサツさが良く分かる)、今度はこの場をお借りして推し語りをしていこうと思う。

ここで先にお詫びと注意をしたいのだが、ここはあくまでもINIのパフォーマンスやメンバーの言動を編集し公式的にコンテンツ化された断片的なものを画面越しに観てああだこうだ言う1人のオタクの独り言に過ぎない。画面越しのアイドルを網膜から視神経、そして色々なフィルターがかかったオタク脳まで到達してから文章化しているため、これから書くことは偶像と言って良い。真実ではないし、全てではない。
そういったことを踏まえて読んで頂けたらなと思う。


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INIを推したいと思わせる理由


今回語っていきたいのはズバリこれである。
何が私の心をここまで駆り立てるのか?
私はずっとK-POPアイドルを推してきたが、日本のアイドル(韓国発のオーディション番組出身だが)を推したのは初めてである。流行りの洋楽サウンドを取り入れたようなK-POP音楽が好きだったし、事務所やアイドルが星の数ほどいるため我先にとMVやパフォーマンスが進化していく。毎日のように音楽番組があり、そこでランキング付けされるためアイドルも事務所も、そしてファンも必死である。そんな厳しい競争社会のため自ずと全体的にレベルも上がってくるし、どのグループを見るにしろ飽きることはなかった。韓国では一つの産業としてK-POPアイドルを売り出している側面もあってか音楽番組や合同の音楽フェスはお金のかかり具合が日本とは桁違いだ。私はそんなK-POPが大好きだ。

しかしそんなK-POPにしか興味がなかった私に一つの転機が訪れた。そう、私がこれから語るINIとの出会いである。もちろんPRODUCE 101シリーズは知っていたし、特にPRODUCE X 101には「推し」と言える存在がいた。しかしその推しは不正で脱落してしまったし、そのトラウマで日本でPRODUCE 101が開催されても極力見ないようにしていた。また推しが脱落することが心底怖かったのである。(TwittterのTLで流れてくるのを横目で流すので精一杯だった。)


INIのデビューが決まり、タイトル曲2つのMVTeaserが公開されてから私は初めてINIのメンバーを確認した。

私の心は激しく動揺した。

画面越しからの熱量と訴えかけられるものを感じた。

正直、韓国にはINIよりパフォーマンスが上手いグループはごまんといる。失礼なようだがしかし当たり前である。何故ならK-POPアイドルとは、幼い頃から練習生として厳しい練習に耐え、その中でもデビューを掴むのは一握り。そしてデビューしてからも激しい競争で勝ち抜いていかなければならないからである。確かにINIには元ダンサーや練習生をしていたメンバー、ダンス経験があるメンバーもいたが、ほぼ初心者で構成されている。だがその短いMVteaser2つが私の心を激しく動かしたことは確かである。何回も何回も見てしまったし、「このグループは、いけるぞ」と何の根拠もない確信に満ちていた。そう思わせる何かはまだ言葉に明確にできなかったが。


一般的にオーディション番組から生まれたグループの魅力としては、成長を見守る、応援できるという点にあると思う。一生懸命応援して投票までしたのだ。自分のことのように嬉しく、自分の一票が推しを大きな舞台に立たせてあげられた、デビュー”させてあげられた”という自負心すら生まれることもあるだろう。
しかし他に上手いグループはごまんといるし、魅力的なグループは数えきれない位デビューしてくる。よって徐々にファンの関心は空白期間にあちらこちらに向いてしまい飽きられていく傾向にある。個人的な感覚だが、一番ファンの熱量があるのはデビューした直後であり、徐々に熱量は分散していき「大人気グループ」という肩書きを背負えるのは大概2,3年である。


しかしINIはデビュー曲の売り上げ記録を2nd singleで大幅に上回った。
異例なことだと感じている。
しかし私自身も、普段であったら空白期間他に関心が逸れそうなところをINIに惹きつけられて離されなかった。楽曲やMVの良さ。それもあるだろう。しかし私はまたそれとは別にメンバー1人1人の魅力、そんなメンバーが支え合うグループとしての魅力を公式コンテンツやメンバー自身が発信できたことが大きいのではないかと思う。


じゃあ、その魅力って?


ここである。

韓国にはINIより上手いアイドルはごまんといると言ったが、しかし逆に言うとそこが魅力の一つである。
オーディション中から応援していたファンなら尚更だろうと思うが、つい最近まで「普通の男の子」だったのが「アイドル」になっていく。その成長は目覚ましいものがある。
パフォーマンスの面に関しては、ダンス経験者が複数人いることが強みだと感じる。もちろんダンストレーナーから受ける日々のレッスンは彼らを着実に成長させている。しかしトレーナーが居ない中での練習において複数のダンス経験者が練習を引っ張ることが出来ることは未経験者からしても経験者からしても心強いだろう。
そしてダンス経験者においても、それぞれ得意とするジャンルや特徴も異なっており、異なった意見がぶつかることで新しい力を生む。相乗効果で経験者間でも大きな刺激になる。デビュー期から現在においてもダンス面で成長し続ける理由はここにあると感じる。そして今後もさらに磨きをかけるだろう。

またつい最近まで「普通の男の子だった」ことでその背景を想像し感情移入しやすい。もしかしたら自身の境遇や心情を重ね、一緒になって嬉しい気持ちになったり悲しい気持ちになったり、時として幸せな気持ちになるファンも少なくないのではないだろうか。
そして彼らはその「感情」をリアルタイムで真っ直ぐにぶつけることが出来る。
これは誰にでも出来ることではなく、才能に近いのではないだろうか。
毎週2時間にわたって配信されるラジオ番組『FROM INI』、YouTube コンテンツの『INIフォルダ』、TwitterやTikTokなどのSNS、FCコンテンツやプライベートメールなどを通して彼らは自分たちの感じたことや体験をファンに真っ直ぐ届けてくれる。ファンと同じところに立って曝け出す。彼らが話す言葉は真っ直ぐだ。本気なのだ。だからファンも本気になる。言葉は力だ。人を動かす原動力だと感じさせられる。

また雑誌等のインタビューで今後の展望について問われるとかなり現実的で明確な言葉が返ってくる。
『グローバルボーイズグループ』として世界で活躍するために今何が必要か。
特に2022年4月11日発売の『別冊カドカワScene10』では木村柾哉、西洸人、田島将吾の3人のインタビュー記事に胸を掴まれた。彼らは自分自身やグループのことをかなり俯瞰して見ている。それを言葉に出来ることは簡単なことではない。
しかしその力は彼らが目指す場所へ着実に向かう目印になる。パフォーマンス面でもグループとして引っ張っている存在のこの3人が、様々な視点を持ちつつ同じ目標に向かっている。
こんなに心強いことがあるだろうか。
他のメンバーのインタビューも興味深い。各々が自分の感じたことや目標を時にユーモラスに魅力いっぱいに語っている。私が「このグループは、いける」と感じ、更にそれを強くしたものの一つだ。

グローバルボーイズグループであること


こうして見ると、そもそも『グローバルボーイズグループ』って何だろうと思う。
日本にもボーイズグループは多々存在するが、他のボーイズグループとの差別化としてPRODUCE 101 JAPAN 発のグループは『グローバルボーイズグループ』としている。

グローバルボーイズグループとは、韓国発のオーディションで出来たグループだからだろうか。韓国主催の音楽番組に出演し賞を貰うことだろうか。アメリカのbillboardにランクインすることだろうか。
時々、疑問に感じる。
目標や肩書きとしては分かりやすい。数字になることでそのグループの認知度や人気を測る一つの指標に出来るし、グローバルに活躍しているという謂わば印籠のようになる。
しかし私は敢えてグローバルボーイズグループとは「世界中の色んな価値観や文化を超えて心を動かすグループ」と定義したい。

ここで私のINIの最推しでありINIを推したいと思わせた許豊凡。グローバル担当とも呼ばれる彼がINIのグローバルボーイズグループたる鍵を握っていると感じている。
色眼鏡ならぬ「推し眼鏡」のように、私が彼を一番に「推している」からこのような言葉が出てくるとも言えるが。

彼は中学生から親元を離れ寮生活をした。
試験期間は部屋に寝に帰るだけの生活だったという。中高と「グローバル教育」と言われる教育を受け、英語を学び、日本の大学に留学した。そこで日本語も学びながら彼は自身が好きなK-POPのために韓国語を勉強し韓国にも留学した。自他共に認める4カ国語話者だ。

しかし私は、4カ国語話者だからグローバル担当という訳ではないと考えている。
確かに世界のより多くの人に歌を、自分たちの声を届けるためにはより多くの種類の言語が必要だ。だが私は、彼が中国出身で、留学経験が多くあることが「グローバル」ではないと思う。
彼は色々な文化や価値観、ジェンダー観に意識を常に巡らせている。自分が知り得ないところにも何かが存在していることを知っている。だから知ろうとする。考えて悩み、知ってからその思考に深く入り込むこともある。
彼が様々な人の文化や価値観、ジェンダー観を理解し受け入れることは多くの人に自分の歌と声を届けるアイドルという職業において大きな意味を持つと考える。私の考える「グローバル」とはこのことだ。

インターネットやSNSを通じ簡単に文化や価値観の違いに触れることが出来るようになった昨今だが、それは時に摩擦が生じることにも繋がっている。
INIが『グローバルボーイズグループ』として歌い、声を届けることで世界の様々な価値観に触れる。様々な人に喜びを与えるのと同時に摩擦が生じる可能性もある。意図がすれ違い、傷ついてしまう人もいるかもしれない。
しかし私は、グローバルボーイズグループとしてのINIに期待する。
そこに許豊凡がいるからだ。
そして許豊凡の周囲のメンバーも、彼の考えや思いに触れ、いつか様々な違いを超えてもっとたくさんの人に歌と声を届けられる存在になる。
そう期待せずにはいられない。


ここまで長々と、やけに仰々しく語ってしまったが、INIの最大の魅力は11人全員だ。
全員が全く違う人間で、面白く優しく魅力を惜しげなく放っている。毎日毎日11人の魅力が伝わってきて、受け止めることだけに必死な時さえある。
本当に一人一人、素敵で愛すべきメンバーだ。

また一人一人語っていきたいけれど、魅力を余す事なく書こうとすると一人3日はかかってしまいそうだ。

とりあえず、今日のところはここらへんで。

#INI #推し語りブログ


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