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【NR限定構築】強いぞ「天枢」

※当記事はこちらの解説記事を読んでいることを前提の表現を使っています。
前回記事と併せてお読み下さい。読んでね^^

はじめに

皆様、ご無沙汰しております。
今回は前回の締めの文でも触れた、採用カードについて詳しく書く記事第一弾です。

その中でも特に皆様からの評判が奮わないあるカードについて、
徹底弁護させていただき、何とか面子を回復させてやりたいと思います。

今回は【月光鉄獣】をある程度理解している方向けの記事なので、
カード解説などはかなり省きます。ご了承をお願いします。

では被告人。前へ。


《炎舞-「天枢」》

槍玉に上がっているあるカードとは、
タイトルでお察しの通り《炎舞-「天枢」》です。
(以下「天枢」と表記)

炎舞ー「天枢」

「炎舞」と名のついた永続魔法で、発動時の効果は特にありません。
①の効果により獣戦士族の召喚権を1つ増やすことができ、
②の効果で、獣戦士族の攻撃力を100上げることができる、
2つの永続効果を持ちます。

カード単体の役割としては、
場に残り続けて、毎ターン使える事がメリットの、
展開補助として採用されることが多いと思われます。

召喚権を増やすことは、「後出しじゃんけん」に例えられる
本命を通す動きとして強力です。
その強さは、皆様分かっていると思うので、
「天枢」in【月光鉄獣】の独自の強みを書いて弁護します。


1.場に残る展開補助

この理由としては毎ターン使えることではなく、
《小法師ヒダルマー》の②効果のコストとして使える点が強いです。

小法師ヒダルマー

例として《鉄獣戦線フラクトール》,《炎舞ー「天枢」》の手札の場合、
フラクトール①ef→ナーベル②ef→フラクトールサーチ

天枢発動→フラクトールNS,②efヒダルマーSS

以上の動きで盤面を並べながら魔法罠除去を撃てて、
かつ召喚権がまだ余っている状態です。
この盤面を生み出せるのは、私が知る限りNRでは「天枢」のみの特権です。


2.《月光黄鼬》との圧倒的親和性

月光黄鼬

これが天枢採用の最も大きな理由です。
《月光黄鼬》は①の効果によって、場の月光をバウンスしながら墓地から特殊召喚できます。
そんな黄鼬を起動効果でデッキから墓地へ落とす《月光彩雛》がいます。

月光彩雛

更に、《月光彩雛》は名称指定のターン1制限が無いため、《月光黄鼬》で戻して、「天枢」によって通常召喚し直すことで、墓地アドバンテージを一気に稼げます。
上記の動きをすることで《月光黄鼬》+Lv.4を達成していることもあり、
《月光小夜曲舞踏》のサーチもできています。
手札に戻した月光を再展開することは、パーツ集めの加速に繋がるということです。

また、月光には名称指定のターン1の無い召喚時効果持ちとして、
《月光白兎》がいるため、こちらを召喚した後に《月光黄鼬》で戻すことで一気に展開を延ばし、
更に相手の場の魔法罠を複数回荒らすことができます。
これは天枢と似た役割ができる《月光紫蝶》にはできない芸当です。

月光白兎

上記のような召喚時効果を抜きにしても、
「天枢」が残っていて、月光さえ引いていれば、
《月光黄鼬》を毎ターン実質ノーコストで特殊召喚できます。


3.貫通付与

「勝ち筋」の弱点として
『相手の場に攻撃表示のモンスターが少ない』
というケースがあります。
前回記事では展開を延ばして《ペンテスタッグ》を出すことで、
解決できると書きましたが、「天枢」の場合でも解決ができます。

例)《月光彩雛》+《月光香》+コスト1枚+「天枢」
前回記事で紹介した「勝ち筋」のルート+「天枢」です。
道中の基本的な展開は全く同じです

まずはこの盤面を作りますが、今回はもう一枚墓地に月光が必要なので、
《外神ナイアルラ》のX素材に《月光黒羊》がいると思って下さい。
(この後の《月光小夜曲舞踏》②のコストが月光でも可)

その後、
《月光小夜曲舞踏》②ef→《月光彩雛》SS

《月光彩雛》①ef→《月光蒼猫》墓地へ

《月光彩雛》と《外神ナイアルラ》で《クロシープ》LS

墓地から《外神ナイアルラ》と手札コストを画像上は省いています

この後は「勝ち筋」を決めるだけですが、残念ながら相手の場には守備表示のモンスターだけしかいない状態です。
《ペンテスタッグ》を出そうにも、場のモンスターも墓地の月光も足りていません。
ここで天枢の出番です。
《月光狼》Pef→《月光黒羊》と《月光彩雛》で《月光舞猫姫》FS

《クロシープ》ef→《月光蒼猫》SS

《月光蒼猫》ef→《月光舞猫姫》ATK4800

融合召喚後の一連の効果処理が終わりました。
今回は、《月光狼》のP効果を使用した後に《月光黄鼬》を出す必要があるため、墓地の月光が追加で必要でした。

《月光黄鼬》①ef→《月光狼》バウンスしてSS

《炎舞ー「天枢」》発動→①適用《月光狼》NS

画像上ではアドバンス召喚のコストは《月光黄鼬》

月光狼》のモンスター効果によって、
《月光舞猫姫》に”貫通”を付与できました。
1枚のカードが、P効果で「勝ち筋」を演出した後、モンスター効果で弱点を消す。
中々美しい動きです。

ただ、種明かしをすると、このルートでの「天枢」の役割は、
ルートの最中に、何らかの方法で特殊召喚できるモンスターがいれば代用できます。
しかし、展開のみの役割のモンスターの採用はこのデッキでは過剰になることが多いため、他の役割も兼ねる《炎舞ー「天枢」》が適しています。


4.ミラーマッチ対策

「天枢」のもう一つの効果、②の打点上昇は上昇量が「100」と非常に微弱です。
しかし、自分と相手が全く同じカードを使う”ミラーマッチ”の場合は話が別です。
たった「100」の差でも確実に戦闘に勝てるようになることは、
アドバンテージ差を覆す主な手段が戦闘であるNR環境では強力です。

また、戦闘によってアドバンテージを得る《小法師ヒダルマー》の存在や、
このデッキの天敵である《死翼のフレスヴェイス》を、
《鉄獣戦線 銀弾のルガル》で相打ちできるようになったりと、
ミラーマッチでの恩恵は意外にも大きいです。


5.通常召喚できるモンスターが強い

突然陳腐な理由になってしまいましたが、【月光鉄獣】というデッキは
《月光彩雛》と《鉄獣戦線 フラクトール》のような
通常召喚から得られるバリューが非常に高いモンスターが存在します。
これらの展開補助をまとめて1枚で行える「天枢」が強いのであって、
例えば《ジェネティック・ワーウルフ》と《ブラッド・ヴォルス》の
展開補助を行うための「天枢」ならば正直あまり強くないと思います。

すごく当たり前のことですが、あくまでデッキ単位で強さをみる。
これは1枚では何も起こらない「天枢」の採用基準として、重要な考えだと思います。




以上が《炎舞ー「天枢」》を私が採用するに至った理由です。
どうでしょう、少しは面子を回復できたでしょうか?

残念ながら、このカードを【月光鉄獣】で使っている/いたのは
私だけの可能性が高いので、この記事は全て主観に基づくものとなっています。
ですので、是非皆様も「天枢」をお試しいただき、使用感を教えていただけると嬉しいです。


おわりに

ここまでお読みいただき、お疲れ様でした。
今回はそこまで長い記事にはならなかったと思います(※当社比)

解説の一弾目を《炎舞ー「天枢」》にした理由として、
元々、このカードについては酷評の嵐を受けていたことがありました。
そのため、名誉回復のためにも前回記事で詳しく解説をしたかったのですが、冗長になると思い、断念しました。

しかし、前回記事公開後の反応の中で、またしても「天枢」の採用について疑問の声が見受けられたため、急いで筆を執った次第です。

この記事がそんな疑問の解消に一役買えれば嬉しいです。


改めまして、ここまでお読みいただきありがとうございました。
また、前回記事について様々な感想をいただき、どれも大変励みになりました。この場を借りて感謝させていただきます。ありがとうございます。

二弾目があるかは分かりませんが、皆様の得する記事を執筆できたらと思います。

それではサヨナラ、サヨナラ、サヨナラ…




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