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遊戯王デッキ紹介 《End caller's》

皆さん。初めまして。
普段は日本海近郊の深海に棲息している海老という者です。
先日、初めてオフ会に参加させて頂いた際に他のデッキを用意できなかったという諸般の事情から一生擦り続けたデッキの紹介になります。
なお【ティンダングル】とか言うドマイナーカテゴリーの解説も若干含みます。でもただのマイナーじゃねぇぞ。



・発端

海老は遊戯王の情報は追っているものの実際に買ってなかったのでエアプ歴がそろそろ10年選手になるんですけども、マスターデュエルからちびちび復帰してました。

遥か昔に某動画サイトで「ティンダングル」と検索した時に出てきたマスターデュエルの動画でティンダングル解説!みたいなタイトルの内容が《レイダーズ・ナイト》から《アークリベリオン・エクシーズ・ドラゴン》のワンパンチキル動画を見た時の耐え難い感情から"俺が【ティンダングル】のインフルエンサー"になるしかねぇとデッキを組むことを決めました。
(一応ハウンドをリバースして攻撃力を吸収して更にアークリベリオンに集約するみたいなデッキだったような曖昧な記憶)

なのでコンセプトとしては、

①ティンダングルをベースに

②ロングゲームを作りやすい持久力のあるテーマで中継ぎを支え

③隙あらば《ティンダングル・アキュート・ケルベロス》をフィニッシャーに差し込む。

という理想と現実の狭間で揺れ動くペンデュラムデッキコンセプト。
紆余曲折あった今の形がこれです。

・ "End caller's (終焉を謳う者達)"

選び抜かれた50枚。
現実はライゴウがくそ強いです。

・【ティンダングル】というカテゴリー

改めてというか、ここ数ヶ月真面目にこいつらと向き合ってきたので声を大にして言わせてください。


・リバーステーマ特有の遅さ。
・リバースしても盤面に干渉する効果がほぼない。
・ステータス自体も貧弱。

正味弱点を上げればキリはないです。
それだけ幾重にも制約を抱えたテーマですが、今回のデッキではパっと思いつく限りの上記に上げた弱点は補っていますし、ちゃんと強いところもあります。

それはこちら。

卍 最強 卍

【ティンダングル】における最強の壁にして最強のエンジンです。
如何にこいつを場に出すかが【ティンダングル】におけるキモであり、【ティンダングル】と他テーマを繋ぐ架け橋です。
例を挙げると《ゴーストリック・ランタン》で相手のダイレクトアタックを防ぎながら《ランタン》が裏守備で特殊召喚された事で《イントルーダー》が湧き実質3回攻撃から守れます。
更に相互を《サブテラーの継承》で補完できるためデッキを回す事もできます。

ついで、こちら。

卍 ☆最☆強☆ 卍

①の効果はインクの染みみたいなもんです。一応使えないこともないんですがこのデッキでは都合上《ティンダングル・アキュート・ケルベロス》の正規召喚が大事ですし、➁がそれ以上のアドバンテージを生み出す宇宙最強カードです。過言かもしれません
大体《ティンダングル・イントルーダー》が墓地にいるので実質4体蘇生になります。
もし本当にどうしようもならなかったら好きな組み合わせで《カオス・アンヘル》を飛ばして暴力で全てを解決しましょう。蛇の道は蛇ってね。

エンジンその②

①の効果で「ティンダングル」カードを墓地へ送るためモンスター以外にも《ドロネー》を送ります。
また②でリバースモンスターであれば何でもサーチor《愚かな埋葬》ができるので他テーマとの架け橋その②になります。
このデッキでは【シャドール】のサーチを行います。

・本題に入る前に

名誉ティンダングル新規です。

開門組と破械組との2軸の初動で《ベアトリーチェ》を作り真っ先にエンジンである《イントルーダー》を墓地へ送る事がこのデッキの初動であり、《シュヤーマ》が後のコンボのキーカードになります。
開門組の枚数が多いのは《サブテラーの継承》で【ティンダングル】との手札交換を狙っています。

・本題

リバーステーマ全体に言えることですが、セット→リバースという構造上ワンテンポ遅れるという致命的な弱点があります。
最近では《VS蛟龍》や《ヴァレルガード・ドラゴン》《占術姫タロットレイ》と言ったフリーチェーンで表示形式を変更できるカードも増えています。
しかし、【ティンダングル】の連中はリバースした所でそもそも盤面に干渉しにくい為フリーチェーンで表示形式を変更するうま味が他と比べて少ないです。

《左腕の代償》

フリーチェーンのリバースを諦めるという「縛り」を課し、その代わり自分ターンに加速する手段を編み出しました。

基本展開

《シュヤーマ》は自分の場の"表側表示の悪魔族"または
"裏側表示のカード"を破壊して蘇生できます。
《ハウンド》は戦闘•効果で破壊されると場の裏側表示のモンスターを
表側守備表示に変更する効果を隠し持っている悪魔族モンスターです。
《アポストル》はリバース時に、自分の場の裏側表示モンスターを
3体まで選んで表側守備表示にする効果を持ちます。

展開例

①召喚権を使い《アポストル》をセット。
②《ジレルス》の効果でデッキor手札から《ドールス》を墓地へ送り、裏守備で特殊召喚
③特殊召喚に反応した《イントルーダー》にチェーンして《ドールス》の効果で《ハウンド》と《イントルーダー》セット。
④墓地の《シュヤーマ》で裏守備の《ハウンド》を破壊し蘇生。
⑤破壊された《ハウンド》の効果で《アポストル》をリバース。
⑥《アポストル》のリバース効果で《ジレルス》と《イントルーダー》をリバースし、追加効果起動。
⑦《ジレルス》と《イントルーダー》の効果をそれぞれ起動。
⑧《シュヤーマ》と《イントルーダー》でランク6。
《アポストル》と《ジレルス》で《シャドール・ネフィリム》をリンク召喚。
⑨《ジレルス》でサーチした【シャドール】と《シャドール・ネフィリム》で融合。

と言った具合に自分のターンでアグレッシブに動き回る【ティンダングル】を実現しました。

更に上記のコンボは自分のターンに《ドロネー》の墓地効果を起動してセットしたモンスターをリバースできます。
相手のエンドフェイズに《ドロネー》を使う方法もありますが、デッキによっては相手の猛攻を耐える必要があったりと《ドロネー》を使う前に負けてしまう恐れが付きまといます。
であれば、自分のターンに展開して闘っていった方が勝利に繋がるって寸法ですね。
《融合ネフィリム》を《影光の聖選士》で使いまわし、《Lネフィリム》に変換すると毎ターンL2の供給が可能なため《ライゴウ》や《ヴァレルロード》でいやらしく攻め込みます。

条件は
①墓地に《シュヤーマ》と《ハウンド》と《イントルーダー》を置く。
②手札に《アポストル》と《ジレルス》を加える。

の二つを揃えるだけです。
①は名誉ティンダングル開門orキマイラ初動から《ベアトリーチェ》を組み《イントルーダー》と《魔神童》を墓地へ送れば準備が完了し、②は《イントルーダー》のリバース効果や3枚の《ジレルス》の内1枚を使ったり、《サブテラーの継承》を工面すると大体揃います。

もし相手が《イントルーダー》と《魔神童》の効果を嫌って攻撃してこなかったら自分のターンで反転しましょう。
《魔神童》を初手引いている場合は《影霊の翼 ウェンディ》を墓地へ送り最低限《イントルーダー》を出します。
裏側のまま除去された場合は手札に応じて高度な柔軟性を維持しつつ臨機応変に対応します。

・デッキコンセプト

確認用レシピ

最初に述べた通りコンセプトは

①ティンダングルをベースに

②ロングゲームを作りやすい持久力のあるテーマで中継ぎを支え

③隙あらば《ティンダングル・アキュート・ケルベロス》をフィニッシャーに差し込む。

という理想論です。
展開によっては《ライゴウ》が蹂躙しつくして《ライゴウ》つえー。で終わる事もあるでしょう。その時は勝利を喜びます。勝つためのデッキです。
ただ、それだけであれば海老が当時感じた思いと同じで他のデッキでもできる事なので、隠し味として専用カードを効果を狙います。

該 当 モ ン ス タ ー 1 体

《ティンダングル・アキュート・ケルベロス》の装備カードとなり、戦闘効果破壊耐性+対象にならないという完全耐性を付与する効果を持ちます。
通常罠故にタイムラグを持ちますが、このデッキでは②の装備モンスターのリンク先が埋まっている時に自身とリンク先のモンスター全てを破壊して、装備モンスターの攻撃力分のダメージを与える。という効果の発動を並行して狙っていきます。

強力なエースモンスター

《ジェルゴンヌの終焉》の②の効果ダメージは効果を発動したタイミングの装備モンスターの攻撃力を参照します。
《ティンダングル・アキュート・ケルベロス》は自身の効果でリンク先の【ティンダングル】モンスター数×500ポイント攻撃力を上げる為最大で4500のダメージをたたき出します。
しかし、《ティンダングル・アキュート・ケルベロス》のリンクマーカーの1つは上を向いています。
《ジェルゴンヌの終焉》の効果を見ると相手はリンク先にモンスターを置かないでしょう。
そこに付け入ります。

《ワーム・キング》を送り込むことで有名

普通に使うと超アド損カードですが、実は表側守備表示でも送りつけが可能です。
墓地に大量に送り込んだ【ティンダングル】を表側守備で《ティンダングル・アキュート・ケルベロス》のリンク先に送りつけ、攻撃力を上昇させながら《ジェルゴンヌの終焉》の条件を満たします。
余談ですが海老の家に《リバース・リユース》の英語版しかなく、古のカードすぎて近所のカードショップでストレージを漁りましたが当然出てくるはずもなくオフ会の一週間前に日本語版をネット注文しました。
間に合わなかったら公式DBの記事一面を印刷してもっていくところでした。
どうしてノーレアなんだ……。

みんな大好きロールバック。
《ジェルゴンヌの終焉》をサーチしながら《愚かな副葬》をします。
リバース時に《愚かな副葬》をします。
地味に《ティンダングル・アキュート・ケルベロス》が3回攻撃できます。

《ドールス》《トリニティ》で《トランザクション・ロールバック》《リバース・リユース》を墓地へ送り、任意のタイミングで起爆するのがこのデッキの裏コンセプトになります。

・その他のカード

初手にあると犯罪級のカード。

自分のターンは勿論相手ターンでも蘇生する方法はあるので場に居る限り相手を蝕み続けるカード。
採用するか悩みましたがライフを取り切れない時もあったので採用。
《ドールス》で墓地へ送り、開門で回収もできる。

あったら嬉しいカード。

裏守備モンスターの効果除去から守り、戦闘に置いて貧弱な【ティンダングル】のステータスサポートもできる。
守備3500の《魔神童》はちょっと強いぞ。
《ドールス》で墓地へ送り、開門で回収もできる。

フリーチェーンのリバースは諦めたと言ったがあれは嘘だ。

《ライゴウ》の裏で《シャドール・リザード》を構えた時やとりあえずバトルしてきた相手に《ティンダングル・エンジェル》の効果でバトルフェイズ終了はなんやかんやで強いです。
秤金次も縛りの後で腕生やしたのでセーフ。

モンスターを効果破壊から守れるので実質《ディンギルス》

自分は悪さをする永続魔法使うのに、相手の悪さは見逃さない貴重なランク6のフリーチェーンのバック除去。
①の効果自分が素材を持ってなくてもフィールドのX素材なら何でもいいのは無法だと思う。
《シャバラ》の手札効果を使った時の悪魔族縛りを回避する目的もあります。

入れ替え候補

《シュヤーマ》がボトムに戻るのを回避しつつ、相手のモンスターを貰ってL4に繋げるサポートも兼ね役。
《エグゼティブ・シーザー》から《デス・マキナ》とかいう極悪コンボ教えてもらったので枠があればそれもいいかもしれない。

・総括

ここまで読んでいただきありがとうございます。

実のところ、当初はマスターデュエルで《白銀の城のラビュリンス》で《リバース・リユース》を伏せる流れで《ジェルゴンヌ》を起動するデッキを組んでいました。
《アリアーヌ》で《リバース・リユース》を捨てて動いたりとそれはそれで面白かったんですが、【ラビュリンス】がえげつない勢いでアドバンテージを稼いでいくので別に【ティンダングル】である必要がないし、《サブテラーの継承》ぐらいしか【ティンダングル】に触れなかったりと理想とする形にならず悶々としてた時に、《トランザクション・ロールバック》の存在を思い出し、【ラビュリンス】と袂を分かちました。
幾度待てど《トランザクション・ロールバック》はMDに実装されず、(半年前ぐらい前のカードだからそれはそう)詰めていくうちに最新のカードが必要になったりと完成するのにもう半年はかかりそうだったのでOCGに飛び出しました。

結果としては良いデッキになったと思います。
独自性の高いコンボも見出し、【ティンダングル】が要となりデッキを動かす最初の理想通りのデッキ。
このコンボも最初はランク6を組むだけだったんですが、その場合《ジレルス》と召喚権が余るんだよなぁ……。と四苦八苦してた所《アポストル》の効果に気付き、フルリバースの構えに辿り着きました。
オフ会にて対戦してくださった皆さんが驚いてくれてberry happyです。
《ライゴウ》や《吊り天井》《エアーフォース》がぶっ刺さり過ぎたデュエルもあれば、パワー不足で押し負けるデュエルもありました。
それでも動きの基盤は見せられたと思いますし、《ティンダングル・アキュート・ケルベロス》もフィニッシャーになったので充実した一日を過ごさせていただきました。
なお《ジェルゴンヌの終焉》を発動できた回数は0回でした。
1回とてもスムーズに《ティンダングル・アキュート・ケルベロス》までつながりましたが《幻蝋館の使者》に《アキュート・ケルベロス》が蠟まみれにされてしまい攻撃力が0になりました。
めっちゃ悔しかったです。

なまじ普段の深海生活が長すぎて、デュエル中言葉が聞き取り辛かったら申し訳ありません。
次回は声を張るようにします。
オフ会の主催設営されたスタッフの皆さんにこの場を借りて感謝を申し上げます。
おかげで海老の人生に「オフ会に参加する」という選択肢が追加されました。

ちなみにデッキ名は「FF14暁月のフィナーレ」のとある楽曲より拝借したものです。

では海老はそろそろ深海に戻りますので、また何時か。
満足のいくデッキが生まれた時に会いましょう。
ありがとうございました。


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