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LifeLine - ロッカープレート レビュー

巷で噂?のロッカープレートを導入してみた。ロッカープレートでまず思いつくのはSARIS MP1だがスマートローラーの最上位機種とタメをはるくらい価格である。また自作でロッカープレートを作る有志も数多く存在しサイトやYouTubeにアップしてくれてる。だが失敗して材料代がかさんでいく未来しか見えなかった。

筆者はロードバイクもZWIFTも初心者であるが故、異論は認める。だが叩かないでほしい(重要)

■製品紹介■
LifeLine - ロッカープレート(Wiggleより)
¥40,000だが現在¥23,000まで値引きされてる(いつまで値下げされてるのか不明)。ただし海外通販の為別途送料と関税がかかる。CRCの送料が安く計¥40,000弱で購入する事が出来た。左右に揺れるゆらゆらシステムを搭載。単純な商品説明はCycling Trip様のサイトがわかりやすい。※第3世代商品という事でSARISの様に上下に動く3枚板の製品も存在する模様。だが購入方法不明。

■対抗製品■
MP1 Nfinity Trainer Platform
言わずと知れたローラー台プラットフォームの国内第一人者。価格の問題さえなければ間違いなくこれを導入する。

E-FLEX
最も気になったのがコレ。Wahoo製品しか装着できないが何よりロッカープレートと違いコンパクト。ロッカープレートの様な巨大な製品は価格よりむしろ自分に合わなかったとき巨大な粗大ごみになりうる可能性を秘めている。値段もMP1よりお手頃。

KOM Cycling ロッカープレート
LifeLineと何が違うのかわからないよ!

■2週間使ってみて評価■
ZWIFTにおける出力パワーについて☆☆☆☆☆
出力アップはしない。左右の腕の振りも使えるんだからパワーアップ間違いなしっしょ!と思ってたけどそんな事はない。これは他のプラットフォームでも共有の概念ぽいが、足の踏み込みと身体の振りが同じ方向を向いてしまうと踏力が吸収されてパワーロスが生じる。踏力が殺されると言っても足にかかる負荷も同時に逃げてるので疲労と出力パワーをトータルに考えると特にマイナスになる訳ではない。だがスプリント時のギアが圧倒的に足らなくなる。MAXにしても全然軽い。自分は平常時でもスプリントでも90~100回転をキープする乗り方なのでスプリントの後半においてはロッカープレート非導入時と比べ最大100Wも出力が出なくなってると感じた(具体的にはある程度スピードが乗ったスプリントにおいて500Wが限界点となる)。またZWIFTの固定された乗り方に慣れてしまった為ハンドルが左右に動く事にも抵抗がある。これも平常時はいいのだが主にスプリントに関してである。

体幹が鍛えられるという概念★★★☆☆
固定に比べると体幹は鍛えられると思う。逆に体幹を使って正しいバイクの振り方をしないと特にスプリントは全く出力が出ない。これは実走感につながる部分だけどやはり左右に振れるだけだと実走には遠いと思う。従って実走のダンシングで正しいバイクの振り方ができてもこのプレートで出来るわけじゃないし、このプレート専用の慣れがいると思う。

実走感★☆☆☆☆
そもそも実走引退勢の自分にとって「実走感とは?」なんだが(笑)上にも書いたが左右に振れるだけでは実走感にはほど遠いと思う。ただ解放感はあるのでフレームの負荷軽減、振動吸収には一役買ってると思う。

堅牢性★★★★☆
ローラー自体かなり重くまた自重+もがきが発生するので板にかかる負荷も尋常じゃないと思うが、板はかなりしっかりしているので安心できる。(自作を考えた時、板の堅牢性が最も不安だった)ただ、同時期に製品を購入したチームメンバーによると一瞬でゴムボールがパンクしたとか…。ゴムボールは2個+予備で2個ついてるがこれらをオプションで追加購入できるのかも不明。。

フレームへの負荷軽減&振動吸収★★★★☆
そもそも何を目的にロッカープレートを導入したいんですか?って話なんだがこれが最も効果ある部分じゃないかと思う。どちらもちゃんと数値化できる訳じゃないが。

お尻の負荷軽減★★★★☆
これも上位機種と同じように効果あるんじゃないかなぁ。知らんけど。とういのも個人的にはあまり効果がなさそうで多分それはポジションとかバイク自体の見直しがいるという話。一般的にはこういったロッカープレートを導入すると揺れる分お尻の負荷が軽減されZWIFTでもロングライドしやすくなると言われている。

総評★★★☆☆
下にも書くが機構が単純なためボールの空気圧の調整などで揺れ具合の調整をカスタマイズできる。これはMP1にないメリットだと思う(知らないだけでできるのかもしれない)。ただおそらく実走感という意味ではMP1に大きく劣ると思う(MP1乗ったことないので推測です。ごめんなさい。)結局何を求めて買うかという話だが、自分にとって実走感という意味では多少なり期待外れだったのと何よりスプリントの難しさがマイナス点。けどフレーム負荷軽減・振動吸収には一定の効果がありそうなのと値段の安さを考慮してこの評価とした。

設置とカスタマイズ

初期型ゆらゆらシステム

組み立ては難しくない。板を設置し左右にゴムボールを挟む。板の上にローラー台と車体をセット。ローラー台の固定はマジックテープだが特に不安定という事はない。もがいても大丈夫。機構としては上下板2枚の真ん中に芯が通っていてその芯を中心に左右にゆらゆらするという至極単純なもの。次にゴムボールに手動ポンプで空気を入れていく。標準の空気圧の指定は取説にあるそう(読んでない)だが標準のセットでは空気圧を測る手段がない。水平計がセットでついてるので水平系で水平になるように左右のゴムボールに空気を入れていく。ただKickerCoreは左にフライホイールがついてる構造上浮かせるとかなり左重心。ただ水平を取るだけだとおのずと右のボールの空気圧がカチカチになっていく。とりあえずフライホイールの代わりとして水の入った2リットルペットボトル×2を右に重りとして配置した。これで初期型ゆらゆらシステムは完成。

パーフェクトゆらゆらシステム

…で2週間のレビューを経て完成したのがこの「パーフェクトゆらゆらシステム」。改善点としては、
■重りをちゃんとしたの買ったよ!5㎏のウェイト×1
■前輪にマグライザー+100均の滑り止めを設置
(標準仕様は前輪をテープで固定するんだけどスプリントするとこっちは結構揺れる。ローラー台の固定はテープで大丈夫。)
■ゆらゆらしないように左右のボールの空気圧をカッチカチに
■ゆらゆらしないように後輪側ゴムボールの横に本を挟む
■ゆらゆらしないように前輪側にも予備のゴムボール×2を配置しカッチカチに。

はい。ゆらゆらしなくなりました(笑)だってスプリントで力が出ないんだもの。といってもこれだけカチカチにしてもKickerやTacxの最上位機種に標準でついてる位の揺れの再現性はあると思う。これだけやれば概ねスプリント時のギアの軽さに悩まされる事は無くなった。

もはや高級振動吸収材となり果ててしまった感はあるが、機構が単純な故カスタマイズ性がある事と安いのである程度雑に扱えるのは利点と言える。また乗り方に慣れてきたら段階的にゆらゆらを開放していく…かもしれないし、500W以上のスプリントをしないエンデュランスロ―ドならお尻の負荷軽減の為にゆらゆらしてもいいかもしれない。

おしまい!

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