布教のハードル

かなり久しぶりに書いてみます。

去年の中吉のリリイベの時に、ある方とご飯をご一緒してお話ししたんですが、共感することがとても多くてとても楽しく有意義な時間だったのです。
またあぁいう機会があればと思うと同時に、その時1つだけモヤっとしたまま終わったことがあってそのことについて書いてみます。

その時のお話の内容としては、売れてないわけじゃないけどパフォーマンスのレベルからするともっと売れてもいいはずだとか、レーベルのお話だとか、コロナ禍の状況で特定のファンだけが買い支えているその時の現状はよろしくないとか、卒コンのキャパの話とか多岐に渡ったんですが、じゃあファンの立場でどうやったらご新規さんを増やせるかって話をしたんです。

自分はかなり変わったタイプの人間だと自覚はしてますが、その自分の考えだとエビ中の音源は曲を覚える為のものでしかなくて、エビ中はライブを見てナンボだと思っています。現場にいけないのが悪いということではなく、ライブじゃないとわからない凄さがありすぎるんです。
バンドなんかも音源よりライブの方がいいバンドは良いバンドだという目安があるんですが、エビ中は正にそれだと思ってます。

とはいえ音源だったり他の露出なんかで興味を持って貰っても、実際にライブに来るってのはかなりハードルが高いです。知り合いでもいれば話は別でしょうけどそんな恵まれた状況の人は多くないはずです。
特に非オタの人にとってアイドルのライブにソロ参戦するってのは、相当な覚悟が必要なはずです。
自分がそうだったのでよくわかります。

前述した方の考えだとライブの度に誰か1人新規を誘えばいいってことらしいですが、自分にはそれが相当に難しいことだって言ったらそれは違いますよと言われたんですよね。
実際、その方は毎回とはいかなくとも実践されてたのでやってやれないことじゃないのでしょう。

その話をしてたあたりでお開きの時間になって終わったんですが、この感覚の違いはなんなのかずっとモヤモヤとしていました。
他のことに関しては結構近い感性を持ってるのにそこだけは真逆だったのは何故なのか。

一つの答えとして出てきたのは地域性の問題かなということでした。
知ってる人はいるかもしれませんが、自分は2年前まで福岡にいました。
エビ中の現場に行き始めた2019年は、リリイベまで含めてもメンバーが福岡に来たのは知ってる限りだと5回、九州まで範囲を広げても熊本と鹿児島を加えた7回でした。
この回数、関東圏なら下手したら1ヶ月の回数です。イベントの数が段違いです。

自分の感覚だとエビ中を地元で見るためには、FC先行でチケットを確保して数ヶ月先のお休みにライブの予定を入れるという感じ。
初見さんを遠征に誘うのも流石に無理がある。
対して関東圏だと平日のライブに当日券という選択肢まであります。
当たり前だけど気軽さが違う。親しい友人であってもさして興味もないであろうアイドルのライブの為に数ヶ月先の日程を抑えてくれってのは、相手のことを考えるとなかなか言えない。
九州にエビ中が来るってのはそれくらいの一大イベントなのです。
前述した方が他人に気遣いが出来ない方であるはずがないので、この感覚の違いは相当に大きなものであると思われます。
たぶん関東の首都圏近郊の人にはわからない感覚です。

2020年以降はコロナ禍ということもあり、そもそも誰かをイベントに誘うっていうこと自体のハードルも上がってしまいました。

どうしても集客・利益の問題があるので平日に地方開催は難しいでしょうけど、掲げてる目標に到達するには関東圏外からの集客は必須でしょう。
フリラで地方に行ってくれたりしたので、その辺りは当然考えられているのでしょうけど。

義務感を持ってやることじゃないけど、あくまで自分に出来る範囲でオタクに何かやれることはないか探してみようかなと思います。

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