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35歳 会社員 ゆとりのある穏やかな人生を過ごしたいと常々思って生きています。 自分が…

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35歳 会社員 ゆとりのある穏やかな人生を過ごしたいと常々思って生きています。 自分が人生を歩む上での考え方、何となく持っている独自の哲学のようなものを言語化してみたいと思い、これから投稿していきたいと思っています。 ミステリーが好きなのでそちらについても発信していきます。

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共感能力の低い人間が出来上がるまで ~ミステリーとSFだけを読んで育った人間~

 最近の週末は妻と一緒に韓国ドラマを観ています。独身時代は全くと言って良いほど韓国ドラマに興味がなく観る機会もありませんでしたが、日本のドラマにはあまりない「過剰な復讐劇」があるという面白さに気づき、妻が観ている隣で私も観るようになりました。  ドラマの中では不遇な幼少期を送った主人公が努力して社会的に成功しますが、周りの強欲な人、独善的な人、傲慢な人々から嫌がらせを受けたり、近しい人との理不尽な離別といった苦しい展開が続きます。  時には近しい人との離別があり、思わず主

    • 【読書推薦文】海外ミステリー小説:「メインテーマは殺人」

       アンソニー・ホロヴィッツのホーソーン&ホロヴィッツシリーズ1作目 「メインテーマは殺人」 ホロヴィッツの作品は実はずっと気になっていました。 本屋に行くたびに「カササギ殺人事件」と「メインテーマは殺人」を手に取っては見比べ、元に戻す。そんなことを繰り返していましたが、ついに今年の春頃ついに一念発起して「メインテーマは殺人」を購入。 読み終えるまでに時間を要してしまいましたが、今回はこちらの本の推薦文を書いてみたいと思います。 あらすじと概要 語り手はなんとホロヴィ

      • ChatGPTが推理小説の謎を解く〜(最終回)

        ChatGPTは推理小説の謎を解くことができるか? というテーマで自主研究しています。 前回までの記事でAI探偵のキャラクターを設定し、その能力を推し量りました。 AI探偵の名前は「Mr.EBIMES(エビムズ)」。 かつては警察で事件分析に関わっていたため、心理学や犯罪学に精通。 今は自宅の書斎にいながら事件の謎を解く安楽椅子探偵。 さて、そろそろ冷静になってきました。 このMr.EBIMES、果たして必要なのかと。 正直中身はChatGPTなので、名前やキャラク

        • ChatGPTに探偵は務まるのか〜推理小説の謎をAIが解く〜(その2)

          前回の記事ではAI探偵のキャラクターを設定しました。 AI探偵の名前は「Mr.EBIMES(エビムズ)」。 かつては警察で事件分析に関わっていたため、心理学や犯罪学に精通。 今は自宅の書斎にいながら事件の謎を解く安楽椅子探偵。 今回は彼(もといChatGPT)の推理小説に対する理解を検証していきます。 推理小説に対する理解 まずは推理小説とは何かについての理解度チェックです。 知的な謎を提供すると。良い理解ですね。 続いて探偵のタイプを聞いていきましょう。 エル

        • 固定された記事

        共感能力の低い人間が出来上がるまで ~ミステリーとSFだけを読んで育った人間~

          ChatGPTに探偵は務まるのか〜推理小説の謎をAIが解く〜(その1)

           多くの人がChatGPTに小説を書かせる試みをしていますが、私は逆のアプローチを試してみたいと思ってしまいます。(人と違うことがしたい=天邪鬼) ChatGPTを含む生成AIは従来のAIと比べて「推論」ができるようになってきました。「推論」と相性が良い事柄は何でしょうか。それは「推理」です。すなわち探偵が推理する"ミステリー"と相性が良いのではないか。 ということで、「ChatGPTが推理小説を読んで、探トリックや犯人を推論により導き出すことができるか?」というテーマで

          ChatGPTに探偵は務まるのか〜推理小説の謎をAIが解く〜(その1)

          「人生損している」とは一体誰にとっての損なのか

          Aさん:「高い所とか速い乗り物が苦手だから、ジェットコースターとか乗らないんだよね。」 Bさん:「えー!それ人生損しているよー!乗ってみたら絶対楽しいはずだから、乗ってみなよ!」 「人生損している」  お金の使い方、時間の使い方、物事の楽しみ方などに関する会話でよく登場する表現ですね。私はこの表現を見聞きするたびに思います。 それは一体誰にとっての損なのかと。 冒頭のジェットコースターの例に戻りましょう。 Aさんは高い所や速い乗り物が苦手なので、ジェットコースターには

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          なぜ海外ミステリーはハードルが高いと思ってしまうのか

           アンソニー・ホロヴィッツ著:「メインテーマは殺人」を購入してから半年以上経過し、遂に読み終えることができました。  アンソニー・ホロヴィッツのホーソーン&ホロヴィッツシリーズ1作目。ホロヴィッツの作品はずっと気になっていましたが、なかなか海外ミステリーということで手が出せていませんでした。  最初の10ページにわたるプロローグを読むのに思った以上の時間を要し、完全に疲弊した私はしばらくこの本のページを進めることがありませんでした。 ようやく訪れた1週間の休暇を機に再び

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          「人狼ゲームで初日の夜に追放される」:探偵に憧れた男の悲しき運命

          みなさんは人狼ゲームをご存じでしょうか。 10年くらい前から流行り始めたパーティーゲームであり、2つの陣営に分かれて主に心理戦によって勝敗を決するようなゲームです。 人狼ゲームの概要  人狼のプレイヤーは「村人」と「村人に成りすました狼=人狼」の2つの陣営に分かれ、議論を通じて他プレイヤーの正体を探ります。  人狼は夜になると村人を食べてしまうため、村人は早急に人狼を追放(処刑)する必要があります。夜になる前に皆で集まって議論、その内容を踏まえて投票を行い、人狼と思われ

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          【読書推薦文】読者や視聴者にフェアなミステリー:「medium 霊媒探偵 城塚翡翠」

           私はミステリー、推理小説を読みますが、フェアな作品が好みです。 ここで言うフェアな作品とは、読者にも事件の謎を解く機会が与えられていることを指します。解決編でいきなり読者の知らない情報が出てきて、事件の謎をあっさり解決してしまうような作品は少しがっかりしてしまいます。  私は脳を使うことに喜びを感じるタイプの人間なので、自分でも読み取った情報から推論を重ね犯人やトリックを予想します。答え合わせをして当たっていれば嬉しいです。 もし間違っていても納得のいくものであれば、ま

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          「わたしのAesopを使うなーっ!」

          職場の私の席の机の上には、Aesop(イソップ)のハンドウォッシュが置いてあります。 ウッディだが少しシトラスのアクセントが加えられたその香りは、私の幸福感を刺激します。 私の席が出入口に近いせいか、手洗いに行って戻ってきたと思われる人々が、当然のように私の机の上に置いてあるAesopのハンドウォッシュをワンプッシュ。手に付けて各々の席に戻っていきます。 最初は「アルコール除菌と間違えたのかな」と思い静観していましたが、使う人も頻度も多いではないか! 私のAesopは

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          ChatGPTにnote記事の最適な投稿タイミングについて推論させてみた

          先月ChatGPT o1-Previewがリリースされ、推論機能が大幅に向上しましたね。 物理学、化学、生物学については博士課程の学生と同等の能力を持つ、数学については数学オリンピックで83%のスコアを獲得と謳っているので「すごい!」となりました。 ChatGPT o1-Preview(公式サイト) https://openai.com/index/introducing-openai-o1-preview/ しかし、科学分野や数学の能力が高いAIを日常生活でどのよう

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          土曜日の朝はラテを作る

          イントロダクション コーヒーが好きです。 淹れるときの香り、ほろ苦く、時には少し酸っぱい味わい。 心の安らぎを感じます。 (もしかしたらカフェインに依存しているだけかもしれませんが。笑) 今回の記事では私とコーヒーの生い立ちと、ラテ作りのざっくりした工程を紹介をしたいと思います。 ラテ作りのみに興味がある方は、目次から最後の章まで飛んでください。 コーヒーが好きになるまでの過程 両親がコーヒーの飲む姿を見て育ちました。 自分も飲みたいとせがみ、最初はカフェオレから

          土曜日の朝はラテを作る

          子どもの頃になりたかったものにはなれなかった。でも別に良い。

          朝晩が涼しくなって、ようやく秋の訪れを感じることができるようになりました。 涼しくなってくると、どことなく郷愁に近い感情が湧いてきますね。ついつい昔に思いを馳せてしまいます。 子どもの頃を思い出しては、自分はどんな大人になりたかったのだろう、どんな職業に就くことを夢見ていたのだろう。 最近の会社の通勤時間にはそんなことばかりを考えてしまいます。  残念ながらなりたかったものにはなれていないですが、「ああしておけばよかった」というような後悔はないです。 子どもの頃に夢

          子どもの頃になりたかったものにはなれなかった。でも別に良い。

          あなたはいくつの都道府県を訪れたことがありますか? ~小説の中で訪れたことのある都道府県を数えてみる~

           小説を読むと、知らない場所を(脳内で)訪ねることができる、そこに住む体験ができる、といったメリットがあると思います。  ということは、小さい頃から小説を読んでいる自分は「現実世界の自分よりも、脳内世界の自分の方が訪れた場所が多いのではないか」という仮説が立てられるのではないか。 今回はこの仮説を検証していきたいと思います。 前提条件  「知らない場所」だと抽象的過ぎるので、日本の県で評価しようと思います。読んだ小説の中で、主人公が住んでいる地域、もしくは訪れた地域に

          あなたはいくつの都道府県を訪れたことがありますか? ~小説の中で訪れたことのある都道府県を数えてみる~

          他人の感情はもはや「自然現象」や「物理現象」と同じ。 ~相手の法則を知る=相手を思いやる~

          前回投稿した記事が人でなし感満載だったのに、このような記事を投稿するとさらに人でなしと思われそうですが継続します。人でなしシリーズです。 ちなみに前回投稿した記事はこちら。 学生時代、特に20歳を過ぎて多くの人と交流するようになってから「寛容」だとか「博愛」だとかと言われるようになりました。 でも違うんです。それは他人の感情や人生にあまり干渉する気がないからなんです。私と違う人生を歩んでいるあなた、はい、どうぞ。お好きなように生きてください。人生は自己責任です。私はあな

          他人の感情はもはや「自然現象」や「物理現象」と同じ。 ~相手の法則を知る=相手を思いやる~

          本当の自分なんていない。その瞬間瞬間が自分。

           「本当の自分」や「自分らしさ」というのは確立された唯一のものだと思いがちですが、そこから外れたり反するようなことがあると疑念が生じ悩みがちです。 自分らしくない、もっと自分らしく生きたい、あれ?本当の自分って一体。。。?  かく言う私も学生時代に「本当の自分」に対して疑念が生じ瞑想した時期がありますが、紆余曲折を経て行き着いた答えがこの記事のタイトルになります。 自分を集合として捉える。 あの時も自分、今この瞬間も自分、全て自分の一部。  この記事は自分らしく生きたい

          本当の自分なんていない。その瞬間瞬間が自分。