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滝行やってきました

「ヤバイ、早く体暖めないとマジで〇ぬ」

2月の真っ只中、わずか4℃の水温。

初の滝行に行ったえびはらは、
滝の中で自分の選択を悔やんでいた。


一カ月前、僕は滝行に行くことにした。

滝行っていうのは、
サムネ写真のような滝に打たれる修行のこと。

「修行ってことはお坊さんか、
 悪いことした人がやるのかな?」
「えびはら、何かやらかしたな笑」

と思うかもしれませんが、
別にえびはらは悪いことしてないです笑

でも、1回8000円と決して安くない滝行…

なぜ行こうと思ったかというと、

冷え性を治すためです!


当時の習慣だった
夕食後のネットサーフィンをする中で、
『冷水シャワーで冷え性が治る』
という記事を見つけた。

「長年悩んだ冷え性が治る」という期待を胸に
その日のうちに冷水シャワーを浴びてみた。

でも、あまりの冷たさに体が拒絶して、
心臓が止まりそうになる。

「逆に体調悪くなるわ」

と思って一回で辞めてしまった。

その後は冷水シャワーの存在を忘れて
毎日を過ごしていた。
そんなある日、勤務したバーに来たお客さんが
滝行に行った時の体験を聞かせてくれた。

その瞬間に閃いた。

「そうだ!滝行しよう!」


冬の冷たい水なら、
治すのを諦めた冷え性も治せる。

「良い閃きしたな~」なんて思いながら
バーで仲良くなった同い年の友人に声をかけ、
2人分の滝行の予約をした。


そして迎えた、滝行当日。

バー勤務明け、電車を乗り過ごしかけながら
目的地に着き、友達と合流。

受付を見つけると、テントの椅子に腰かけた
老人に柔道着を渡され、
プレハブハウスを指差し
「あそこで着替えるように」と指示された。

着替え終わって外に出ると、
先ほどの老人によるレクチャーが始まった。

・滝行の歴史
・滝行する時の心構え

など数多くのことを教わったのですが、
一番印象に残ったのが

「命の危険があります」


という言葉だった。


どうやら前日の雨の影響で滝の勢いが増し、
その水が20メートルの勢いで落ちてくる。

「え?じゃあ中止ってこと?」
なんて思っていたら、老人が

「滝に打たれてみて、危なそうなら戻ってきてください」

イヤイヤ、さすがにヤバいって


と思ったけど、
周りは完全に高揚しきったムード。

それに流されて、
「まぁせっかくだし、
 一瞬だけ打たれて思い出作ってから帰るか」
と思って滝下の水に足を踏み入れると、

マジで寒い


あまりの寒さで、
すぐに上がりたい衝動に駆られる。

でも、足入れた瞬間に上がるのはダサいな…
なんて思ってたら滝の前まで着いてしまった。

目を閉じ、歯を食いしばって滝の中に入ると、

痛っっっっっ あれ?痛くない


いや、確かに痛いんです。

勢いが凄くて、もぐら叩きみたいに
頭が押し出される感覚がある。

だけど、命の危険ってほどじゃ無いな。

寒過ぎて逆に冷静になった頭で
そんなことを考えていると、
「上がっていいよ~」という声と一緒に
心臓が止まりそうな寒さが戻ってきた。

急いで陸に上がりながら
「アイツ、ビビらせやがって笑笑」
なんて考えつつも、
無事に滝行体験は終了した。

もちろん、翌日は風邪を引きました笑

風邪が治った数日後、
当初の目的だった冷え性は治ってなかった。

でも、「あの時の滝行に比べればマシだな~」
と、少しだけ寒さに強くなった気がした。


あと、この体験を通して僕の考えが
大きく変わりました。

今まで人間は脆くて繊細な生物だと思ってた。
でも、

「人間は意外と丈夫。
 しんどい状況でも意外と何とかなる!」

そんな価値観が生まれて、それ以降に訪れた
沢山のしんどいことを諦めなくなりました。

冬の滝行、みなさんも
ぜひやってみてくださいね!笑笑

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