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劇場版ガンダムSEEDの予習で『新世紀GPXサイバーフォーミュラ(OVAシリーズ)』を全話見た感想


新世紀GPXサイバーフォーミュラ11

いや~面白かったですね。
第1話でいきなり前チャンピオンだったハヤトの挫折から始まるんすよねこのアニメ。
またボロッボロになるんですがそこはサイバーフォーミュラ。挫折を乗り越えていく話なわけです。
最初らへんはニコ動でコメ付きで見ていたので「またハヤトの病気が出たよ…」とか「サイバーフォーミュラ伝統の成長リセット」とか言われてるわけですが僕はこれ良いと思うんですよ。

だって人間前に進むたびに挫折や苦しみはあるじゃないですか。

仕事でいうと入社したばかりの時も係長になったときも課長になったときもそのたびに険しい壁にぶち当たるものだと思います。独り身→彼女持ち→結婚→親になるだとか貧乏→金持ちだとかそれぞれのステップでまた違うベクトルでの苦労があり、人生死ぬまでその繰り返しだと思います。

サイバーフォーミュラもそういうものが描かれているんだなと個人的には思うわけです。

OVAはあと3作(22話)ありますが今度はハヤトはどんな壁にぶち当たってそれを乗り越えていくのか、それが楽しみです。(1話の「レースが好きだからこそ勝ちたいんだ」と泣くハヤトと「走っていなくても私は君の相棒だ」みたいなことを言うアスラーダ、泣いてしまいましたね)

11の個人的に好きなところですが「TVシリーズの後日談」って感じがすごいするところですね。これ以降のOVAのサイバーフォーミュラはキャラデザが違うと聞いたことがありますが11はTVシリーズの作画と全然変わらないんですよね。なので「あのTVシリーズの続き」って感じが出ててよかったです。(でもOVAだからかTVシリーズとノリが完全に同じというわけではないところも良かったというか)

あとTVシリーズから1年経ってハヤトがあすかの身長を抜いてたのも良かったです。それに対する説明台詞とかが全くないのもグー。

最終回ですが「これ以上熱い最終回なんて無理じゃないか?」というのが正直な感想です。
TVシリーズ後半でサイバーフォーミュラとは違う道を行ったシューマッハ(修さん)の突然の復帰、そして強大な敵として君臨する修さん。大友さんのアドバイスや加賀さんの助けなどで挫折を乗り越えていくハヤト。11は全体的に面白かったですが最終回はやっぱり熱かったですね。

目のケガによりもうレースができる状態ではないシューマッハ、途中で車を止めてレースを降りようとする→ハヤト、熱い説得→レース再開→大幅な周回遅れになるが、「シューマッハと決着を付けなければ勝っても意味がない」とわざとピットで待っていたライバルたち。 ここが熱かった。
ホントもうサイバーフォーミュラの登場人物たちみんなかっこいい。 このアニメ、ピットに入るときにもドラマがあるのがいいですよね。(TVシリーズ最終回であえてティータイムをするランドルだとか11最終回でグーデリアンがうるさいからと物理的に口封じをするハイネルだとか)

う~んとにかく熱い最終回でした。TVシリーズを見た時は「これ以上の熱い最終回は無理だろ」と思ってたんですが11の最終回はそれと並ぶかそれ以上の熱さでしたね。     いやホントこれ以上の最終回これ以降無理だろ…  
まだまだ細かいところはいっぱいありますが『11』の感想はこんなところで。



新世紀GPXサイバーフォーミュラZERO

ま さ か の ニ ュ ー タ イ プ 描 写 突 入

ZEROの領域、こりゃ賛否分かれるでしょうね。

・知覚が研ぎ澄まされすべてがゆっくりに見えたり先が予測できたりする←まだわかる

・エスパーみたいに相手が何を思っているかわかるし、ニュータイプみたいに念で会話できる←!!!?!??!?!?!?!?!??!!??!?

どういう原理か分からないけどこりゃあ賛否分かれますよ。

じゃあZEROどうだったかって?




お も し ろ か っ た で す 。

やっぱりね、サイバーフォーミュラって人生の縮図みたいなアニメなんですよ。

前述しましたけど人生生きていけばそのたびに違う種類の壁にぶつかるもんですじゃないですか。(お前サイバーフォーミュラの感想そればっかりだな)

この作品でのハヤトがぶつかった壁は「死の恐怖」や「引退」、「あすかとの恋愛」、そして「ZEROの領域」であり新庄は「ミキさんとの恋愛」等であるわけですよ。

そういったものを乗り越えていくのはしんどいでしょう。
それでも乗り越えていく姿、そこに感動するわけですよね。

ハヤトですがほんっとうに1度は引退を決意して違う生き方をしようとしたわけですが「やっぱり俺はサイバーフォーミュラで走りたい」と戻ってくるわけで、そこに感動しちゃいましたね。

あとやっぱり仕事をしていたらいつか後輩や部下ができるのと同じでこのZEROでは「先輩としてのハヤト」が描かれてましたよね。

あのひねくれて、なんだかんだ肝心なところでメンタルが弱いアンリが最終的にああなったのもハヤトのレースにかけるまっすぐな想いがあったからですよね。ハヤトが彼を変えたわけです。

新庄が再起する6話ですがやっぱりこの話は加賀さんがかっこいい。
加賀さんホントかっこいいよ加賀さん。加賀さんというキャラクターを生み出したサイバーフォーミュラマジですげぇよ。

個人的にはこのZERO。『ZEROの領域』はあまり好きじゃないんですが人間ドラマ描写が本当に良かった。

特に好きなのが引退を決意したハヤトの前に現れるランドル、全体的に修さん(修さん好きなんですよね)、6話の新庄再起(特に加賀さんやミキさんとのやりとり)、7話のランドルの復活ですかね。

ランドルが帰ってくるくだりとかほんっと面白かった。ランドルいいよねランドル。(両親にCF認められて本当によかったね)

グーデリアンとハイネルのやりとりホント面白れぇなとかブーツホルツさんホントかっけぇなとか最終話で大量の傘にサイン書いてるグーデリアンと日吉さんマジで面白れぇなとかブイハチお前メスだったのかよとか書きたいことはたくさんあるんですがとりあえずZEROはそんな感じで。

次は結構時間が経ってキャラデザ変わるんでしたっけ? どんな話になるんだろうなぁ。(ハヤトはどんな壁にぶち当たるんだろう)

新世紀GPXサイバーフォーミュラSAGA

脚本が変わると聞いて若干不安だったんですがおもしろかったですね。
僕は好きです。

両澤さん初脚本だったらしいけど脚本うめぇなって(全然キャラに違和感を感じなかった)

この作品でのハヤトはまぁまた「いつもの病気」になるんですが(作中でランドルから指摘されてるのは笑った)やっぱりそれは「大人になったから」だと思うんですよね。一度アスラーダを捨てたのも「大人になったから」だと。「勝つためにはアスラーダではダメだ」と一度決めたのも彼なりに真剣に考えての決断だし自分は納得できました。

このアニメずっと曇り展開が続くのですがなんとそれが4話も続くんすよね。(全8話のOVAなのに) これ当時追ってた人には辛かっただろうなぁと。(SAGAが人気がない理由も分かります)

ハヤトが立ち直るきっかけが新条だったのが良かったですね。
クビになって海外でがんばっている新条を見て腐っていたハヤトが立ち直る。お互いを高め合うライバルとして素晴らしいと感じました。
サイバーフォーミュラのドライバーはみんなが良いライバルなんですよね。そういうところが良い。

あとランドルも良かったですね。
ランドルは「ハヤトが傷つかないように」とかそういう配慮はまったくしないじゃないですか。「いつもの病気」発言もそうですけどランドルはハヤトの悪いところもちゃんと分かったうえでハヤトという人間を見ている、認めている。だからハヤトが復活しあすかとまた結ばれた際にはああいった形で祝福をするんですよね。いやぁランドル良いよランドル。

曇り展開が4話も続くからこそ久々のアスラーダ登場ですごくテンションが上がりました。(4話の次回予告ラストのあすかのセリフがまたいいんですよね…)
「アスラーダを捨てる」という選択をしていろいろな体験をして「やっぱり自分にはアスラーダが必要だ」という答えを見つけるのは大切なことだと思うんですよね。脇道に逸れて分かることってあるよなぁと。

あすかについてはこれですね。

ホント精神的にしんどかっただろうにあすかはよくがんばったよ。
ZEROもそうですがサイバーフォーミュラは「パートナーがしんどい思いをしている時にどう支えるのか、どう立ち直らせてあげるのか」ということも真剣に描かれていて印象的です。

このアニメ、ハヤトが再起する4話Bパートから熱くなってくるんですが反撃のきっかけになった加賀さんのこれには笑いましたね。

加賀さん「あれ?フリッツチームに栄養ドリンクいっぱいあるじゃん。もらっとこ」→加賀さん「おうハヤト!いいもん手に入ったんだよ!このドリンク飲んでみな!」

~ドリンクを飲む二人~





ハヤト&加賀さん「これヤク(薬)じゃん!!!!!!!!???!??」

こんなん笑うでしょ。(フリッツチームセキュリティガバガバすぎるだろ)


サイバーフォーミュラSAGA、ラストバトルが消化不良に終わってしまう感は否めないのですが『フィル・フリッツがシステムの呪縛から自分で抜け出せた』、これがこの作品のテーマ的に真の勝利なんでしょうね。
フィルがそうすることができたのもハヤトの真剣な言葉や姿のおかげでしょうしハヤトのそういうところは好きですね。(ZEROの最終話もそうでしたけど)

というわけで面白かったですSAGA。かなり賛否分かれるらしいですが自分はこういう話好きです。

では次はいよいよシリーズ最後『SIN』ですね。
なにやら加賀さんが主人公だと聞いたがはてさて…

新世紀GPXサイバーフォーミュラSIN

いやぁ~よかったですね。
最終回のエンディングの余韻がたまらないっす。

あぁSIN見る前にドラマCDは全部聴きました。

SINは「加賀さんとハヤトの戦い」に話を絞っているせいか今までのレギュラーキャラが全然喋らないんすよね(修さん、喋った?)

あと思ったのが今までのサイバーフォーミュラってラストバトルで必ず小休止とか中断があったんだけど(ランドルがお茶飲んだり目が見えない修さん云々やらフィルががんばったりとか)SINはガチバトルだからかそれが一切なかったっすね。「リフティングターンのバンク多いな…」とは思いましたが名雲さんと同じく自分も手に汗握っちゃいましたね。(名雲さんですらああなっちゃうのがいいよね)

サイバーSIN、個人的には「まぁまぁかな…」って感じだったんですが最終話のエンディングを見て「最高の終わり方をしたな…」と。
あのエンディング、当時出てたLD・ビデオからDVD発売にあたって追加シーンがあったって聞いたけどマジすか?

というわけでドラマCD含めて大体2か月かけてサイバーフォーミュラ履修完了。いやぁ面白かった。良いもの見させてもらった。
いつか見返したりしたいっすね。ゲームとかいろいろ出てるみたいだし…


次は『GEAR戦士電童』ですね。




劇場版SEED公開まであと1月ほどしかないのに進捗大丈夫なのかこいつ…

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