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アート⊿ライフ

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旅先で、レストランで、はたまた自宅で、 そこでデジタル筆を使って、またはスマホの写真で、それとも文章で、 その瞬間を切り取り。
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#毎日note

アート⊿ライフ001 : つるに会う旅 (釧路)

アート⊿ライフ053 : 湘南ジャーナル (Ryu Ambe/情報)

 自宅に届いていた情報誌、カバーイラストに惹かれて手に取った。やっぱり、茅ケ崎のイラストレーターのRyu Ambeがカバーのデザインを担当していた。  どうやら、この4月から茅ヶ崎市と藤沢市に、月に一度のポスティングが開始されたらしい。従来の平塚版に加えて、この展開されたのは、湘南版とのこと。  新しい情報誌かと思ったが、創刊50周年の老舗の地域情報紙だった。基本はペーパレス派だが、今後も月一回のチェックをしていく。

アート⊿ライフ052 : 個展 (丘広大)

 ネットのニュースで、個展を知った。イラストレーターは知らなかったが、徒歩圏内の場所だった。勝手にローカルのハートに響き、応援の気持ちが沸いてきて、初日に見に行く事とした。  桜道を挟んで、長崎ちゃんぽんと交番の向かい側に会った。何回か通っている道だが、しっかり見たのは初めてのお店だった。9月からセレクトショップしたそうだが、その前にスペースを有効活用しているそうである。ポップなイラストが飾られており、リーズナブルな価格で購入も可能だった。  本のイラストも手掛けてるとの

アート⊿ライフ048 : Be POP (Ryu Ambe/8HOTEL)

 久しぶりに、Ryu Ambeさんのニュースが引っかかった。楽しみにしていたが、すっかり油断していて、気付いたら開催期間も数日となっており、慌てて個展を見に行った。ちなみに開催は、本日05/29の18:00まで。  壁が隙間なく、すっかりポップになっていた。サウナの入り口にも、カラフルな絵が飾られており、気持ちがパッと明るくなった。一時はハマって、街の中の作品を探して、記録してた事を思い出した。  なお、今回の件で、8HOTEL茅ヶ崎の中に、初めて入った。おしゃれな空間で

アート⊿ライフ045 : 2023年 (卯年)

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アート⊿ライフ044 : 初日の出 & 初富士 (2022年)

アート⊿ライフ034 : 長崎 (ドラゴンプロムナード)

 長崎駅前から海沿いを歩くと、オレンジ色の巨大な球体が現れる。海の散歩道と書かれた入口から階段を登ると、奥に球体の全貌が見えて来た。  後で調べて分かったのだが、長崎市元船町の屋上庭園「ドラゴンプロムナード」だそうだ。てっきりアートだと思い、作者やコンセプトの説明があるかと探したが、見つからなかった。  一番奥の展望台までたどり着いても、結局何なのかは分からなかった。富士山も遠くから見るモノだと言われるが、遠くから見ると綺麗な球体も、近くで見ると、皆に蹴られた足跡が悲しく

アート⊿ライフ033 : 書初め (タッチペン)

 字が汚いので誰からも信じてもらえないが、小中学校は書道に通っていて、確か六段か七段ぐらいまでなっていた。当時の習っていた先生の名前を検索すると、美術協会の会員 であり、賞の名前にもなっていた。  由緒正しい先生から教わった書の心を忘れない為にも、毎年正月には子供たちに書初めを続けさせているが、時代はすっかり変わってデジタル書初めである。  私のスマホに筆のタッチペンで書くのだが、1月2日に息子はノリノリで書き、1月5日に遅れて娘は渋々と書いていた。言葉のセレクションの癖

アート⊿ライフ031 : おっさんスタンプ

 3Dプリンターの型枠を経て、リビングには妻が焼いたおっさんクッキーが大量生産された。ただし、キッチンでは、二体のバラバラ殺人の遺体が遺棄されていた。  著作権の保護期間はゆうに超えたアンティーク物なので、3D Modelを使ってLINEスタンプを作った。このおっさんも印鑑のスタンプから、長い時を経て、デジタルスタンプになるとは想像していなかったであろう。  ちょうど在宅勤務の倦怠管理チャットのなかで勉強した、”TGIF : Thank God, It's Friday”

アート⊿ライフ030 : 3Dプリンター

 緊急事態宣言による在宅勤務の初日、妻がこっそり3DプリンターとPC を買っている事が発覚した。  アンティークのスタンプからインスピレーションを得て、3Dプリンターでクッキーの型枠を作っていた。3D Modelを見せてもらうと結構本格的で、ファイルを貰うと拡張子がSTLになっていた。  調べると、STL (Stereolithography)はほとんどの3D CADソフトにサポートされ、特に3Dプリンタ(ラピッドプロトタイピング)では標準のフォーマットだそうだ。STLデ

アート⊿ライフ029 : 美術館 (上野の森)

1. デトロイト美術館展 デトロイト美術館展 ~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち~が、上野の森美術館で催されると新聞で見た。月・火曜は写真撮影可能と紹介されていた。娘を誘ったが「行くわけない。」と即答されたので、息子を無理やり誘って行くことにした。 2. 女性 東海道線は上野駅まで直通になっているので、息子は寝ているうちに到着した。上野駅構内でチケット販売所があり、早速購入するのだが有料のはずの小学生の入場料が販売員に無料だと言われた。得した気分になったが、販売員の勘違い

アート⊿ライフ028 : 小説『王』

中学一年生の息子の、自作ショートショート3部作、その3。 『王』 その町では文字はもちろん、火なども無い時代。あるものといえば、身分格差くらい。その決め方は、見た目でも、力の強さでもなく、想像力だった。周りには少量の草や、岩などしかなく、人々は何かを想像する事くらいしかやることがなかったためだった。  狭い範囲内だったので、支配者は一人しかいなかった。名をアースといい、アース王と呼ばれていた。アース王の発想力、想像力は群を抜いていて、成長すると共に身分は上がっていき、やがて

アート⊿ライフ027 : 小説『眼鏡』

中学一年生の息子の、自作ショートショート3部作、その2。 『眼鏡』「やった!遂に完成したぞ!」  ここは地下二階の薄暗い部屋。一人で部屋に閉じこもっていたエフ氏は、完成した喜びと、復讐する企みとの、不気味な笑みをうかべていた。復讐というのは社長のこと。エフ氏は社長を恨んでいた。いや、恨んでいる。話せば長くなるが─  十年前のことだ。医師試験に落ちた俺は、仕方がなく中小企業の会社に務めることにした。しかし、運の悪いことに、そこはブラック企業だった。毎日残業続きで、給料も安い。

アート⊿ライフ026 : 小説『武勇伝』

 元旦に机に向かい、親指を素早く動かして、中学一年生の息子がスマホにフリック入力していた。何をしているのかと覗き込むと、スケッチブックに書いた自作のショートショートを入力していた。そう言えば、すでに三作品できているとの事で、共有してもらった、作品その1。 『武勇伝』台風は勢力を上げ、間もなく上陸しようとしていた。その中に台風の円から抜け出した風があり、畑の中の小さな風力発電へと向かっていた。  その時、豪雨の中一人で立つ人間らしきものが感じとられた。  名を鈴木敏郎。二十年