10年前の自分とすれ違う。
はじめての100回目。だいたいいつもこういう感覚でいるから飽きるってことはあまりない。疲れることはある。
京都にいた。その前は朝まで大阪にいた。大阪には高速バスを使ってきた。久しぶりに乗った高速バスは、全席ベビーカーの屋根がついていて最高だった。平日の昼便は空いてたので既に個室感はあったがとにかく使いたくて使った。うれしい。
大阪にはZAZENBOYSのライブの為にきた。いいでしょ。生春巻きをつまみにレモンサワー飲んで、開演時間を30分ほどまわったあたりでライブハウスへ行って、ウイスキー2杯飲みながらゆるっと踊り、楽しいなと思ってる最中に退場。今度は餃子でレモンサワーを飲んだ。そういえばこういう、自分の機嫌に合わせて音楽を聴きに行くってライブハウスにそれなりに通ってた頃はよくやってたな。適当に入って適当に酒飲んで適当に出る。もっと最悪なこと言うと、近場のライブハウスで同時多発的にライブをするようなサーキットフェスでポケットに小瓶の酒を忍ばせて、街をふらふらしてたことを思い出した。もう最悪。下品極まりねえ。でも、なんか楽しかったな。だいすきな思い出。
気構えるのをやめたら生きるのが結構楽になった。自分の不運とか他人の非常識とか失敗とか、なんでも面白くなっちゃう。
大阪で泊まったホテルはよかったよ。格安ビジホで、ぼろぼろというか壁が薄いというか、そもそも廊下に面した扉の足元側にしっかり隙間があって、音漏れがすごいの。近くの部屋で流れているのであろうAVが何言ってるかはわからない程度にちゃんと聞こえててさ。しかも多分4時間以上は流しっぱなしだったんだよね。味わい深かった。
翌日ホテルのチェックアウトを済ませてた後、友人に教えてもらったスパイスカレー屋さんへ向かった。ホテルから徒歩で30分かからない距離。このままだとオープン前に到着してしまうのでゆっくりふらふらしながら。私は方向音痴なのでどうせ迷うし。スマホのアプリでナビをしながらほとんど一方向に歩く。私は歩くのが遅いからかなかなか辿り着かない。多分、ちんたらしてるって言葉が似合う動きをしてる。生鯛焼き屋さんとか、手作りの眼鏡屋さんとかを通り過ぎた。途中、たくさんの女性が集まる場所があった。あれはなんだったんだろう。蝉時雨の中を歩いているような騒がしさがあって、これって女性の声や話し方特有に感じるものだなと思った。30分歩いたところで、自分が目的地と逆の方向に歩いていたことに気づいた。
大阪から京都への移動は阪急を使ったよ。梅田から烏丸まで。私がよく使っていた頃は390円だったはずだけれど、今は400円だった。記憶にある景色を眺めながら、途中停まった十三のホームでthe大阪のおばさんが大きな声で「(電車が)もう出るで!」とおそらく後ろに続く大阪のおばさんたちに言って、出発のベルが鳴った。乗れないんだろうなあって思ってたら、おばさん「ちょ、開けといたるわ!」って電車の扉をガッと押さえて無事5人のおばさんが乗り込んだ。「なんとかなったなあ」「ていうか、なんとかしたなあ」って笑ってた。乗客は誰も気にしてなさそうだった。
京都。タクシーに乗り込み「丸太町通と新町通りの交差点まで」と頼んだ。京都は碁盤の目みたいな道で有名。その通りはひとつずつ名前がついてて縦と横の通りを言えばだいたいのタクシー運転手さんはすぐに場所をわかってくれるし、それを言わずに町名とかで言うと時々嫌な顔をするひとがいる。私は、目的地近くで車が通りやすい通りの交差点で依頼した。タクシー運転手のそこそこのジジイが「わかった!御幸通りな!」と返してくれた。違う。御幸通りじゃない。「いや丸太町通と新町通りの交差点でお願いします」「御幸通りの近くやろそれ」そんなことない気がするけれど、その土地のタクシーの運転手さんが言うんだもんなあ、と思いお任せして無事私の頼んだ場所じゃないところに降ろされた。そりゃそう。だって新町通りと御幸通りちょっと離れてんだもん。特に訂正する気力もなく降ろしてもらい、そこからは徒歩で移動した。結局その通りですごく趣味の良い器屋さんに巡り合い、そのまま一目惚れで買い物をした。
私がいると事態はどうやっても良い方向に転ぶ。
サムネは今にも飛び出しそうな飛び出しくん。
下記、9月のまとめ。
映画
ノープ、パンダコパンダ(映画館)
カケラ、リリーのすべて(配信)
他にも観た気がするけどまあよし。
以上!
たべてせんせいの10月にも期待