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12. EOS R6 Jリーグデビュー(その1)

 9/13に開催されたサンフレッチェ広島戦で念願の等々力デビューを果たしました!…といってもカメラの話です。8/27に発売されたキヤノンのミラーレスカメラ、EOS R6。8/29の清水戦ではピッチサイドでベンチ入りさせたものの、レンズトラブルに見舞われ、あえなく交代。それから出場機会に恵まれないまま、9/13広島戦のスタメン投入となりました。

1DXという牙城

僕が長きにわたって使ってきたのがEOS 1DXというキヤノン一眼レフのフラッグシップモデル。既に2世代前の旧型ですが、他に食指が動かず、結果、約8年の現役続投となりました。とにかく信頼性が高く、出てくる絵も非の打ち所がなく、間違いなく最高の道具のひとつです。しかし、今回、キヤノンが満を持して世に放ったミラーレスカメラEOS R6には強い興味を持ちました。そのスペックからスポーツに向かないミラーレスを覆すブレークスルーがあるのではないかという期待があったからです。

2時間、3,500枚撮り終えて

約2時間、3500枚の写真を撮り終えて、自分でも予想していなかった感情に襲われました。大きな寂寥感。一眼レフへの拘りを捨てる時がきたという寂しい感情です。それだけこのミラーレスカメラの完成度が高かったということです。

今回、R6で注目したのは以下の2点です
・秒間20コマの連写性能
・AF性能(瞳検出)

1秒間に何枚の写真を残せるか?は非常に重要で、決定的なシーンを押さえるには1枚でも多く撮れるカメラが有利です。1DXは12コマ/秒。対するR6は20コマ/秒。例えば、選手がシュート体制に入ってから脚を振り抜くまでおよそ0.3秒。1DXなら3、4枚の写真が残りますが、R6ならその1.5倍から2倍の6枚写真が残ります。腕云々より数が求められるスポーツ撮影においては大きなアドバンテージです。しかし、気になる点もありました。R6のシャッター方式には3種類あり、これは電子シャッターを利用した際のスペックです。電子シャッターは物理的な動きがないため、高速で連続シャッターが切れるのですが、動きのあるものを撮影すると歪むという特性があります。どの程度歪むかを感覚的に把握してなかったので、試合前の選手のウォーミングアップで試しました。結果、予想以上の歪みを確認しました。選手が軽く蹴ったボールでさえ、ラグビーボールのように変形し、使えないという判断に至りました。期待していた連写だけに残念でしたが、歪みのないメカシャッターに切り替えても1DXと同等の12コマ/秒は出るので良しとしました。そして、次に検証したAF性能は期待を遥かに上回っておりました。AF性能のレビューについては詳しく書きたいので次回にさせていただきます。それでは引き続きよろしくお願いします。

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