春夜

2週間程の宮城のレジデンスから帰ってきて1週間ほど経った。東京は温かい日が気がする。住んでるところは東京だが、ほぼ埼玉といっても問題ない、武蔵野なのだから。宮城の帰りに大宮で友達と日高屋で中華を食べた。その時はすごく暑く感じた。久し振りに立ち寄った大宮も、なんだか少し変わっていた。友達が近くで働いているらしいから、たまには会ってみたいなと思った。
 帰ってきてから、バイトとバイクの教習で空いた時間は彼女とだらだら過ごしている。お腹が空いたら外に食べに行ったり、彼女が何か作ったりしている。こんな生活がずっと続けば良いなと口にしたことがあった。割とそう思ってるのかもしれない。何か新しいことをするのは疲れるし気後れする。人付き合いも本当はそう思ってるのかもしれない。自分の範囲だけで生活する。その繰り返しで何か毎日に喜びがあったりするのかもしれない。
 実家の犬が癌で調子を崩している。一度だけ様子を見に帰れた。帰ろうと思えば帰れる距離だが謎に予定が全部詰まっていてなかなか帰れない。予定を動かすのは苦手だ。単に弱っている犬を見たくないのかもしれない。ずっと元気でいて欲しかった。全て放り出してしまいたい気持ちはずっとある。それを許さない自分をどうにかしてほしい。
 夜勤の仮眠明けの時間で、だいぶ日が長くなってきた事に気付く。夜勤でしかバイトをしていないので時間感覚は狂っている。眠くなったら寝て、大体2.3時間寝たら何かしら予定が入っている。バイトに向かう道で、時計が無かったら今何時か分からないなと感じる。その日は曇ってた。曇りの日は1日が長く感じる。

 

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