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【遊戯王マスターデュエル】"弐撃"で決めろ!スクラップ軸【ニトロ・ウォリアー】【デッキ紹介】

 こんにちは、くうねると申す者です。

 本記事は僕がYoutubeに投稿した動画に付随した内容になっています。
動画の内容を包摂しつつ、動画の中で紹介できなかった部分を発展させて詳細に紹介するする記事ですので未視聴でも問題ありません。
 ですが、見て頂けると非常にうれしいのでご覧になって頂けますと幸いです。

1.デッキリスト

メインデッキ(44枚)

モンスター(26枚)
《ジェット・シンクロン》×1枚
《ニトロ・シンクロン》×1枚
《ボルト・ヘッジホッグ》×3枚
《ゾンビキャリア》×1枚
《増殖するG》×2枚
《幻獣機オライオン》×2枚
《ラッシュ・ウォリアー》×2枚
《スクラップ・リサイクラー》×3枚
《灰流うらら》×1枚
《スクラップ・キマイラ》×1枚
《スクラップ・ラプター》×3枚
《クイック・シンクロン》×3枚
《スクラップ・ゴーレム》×2枚
《憑依覚醒-デーモン・リーパー》×1枚

魔法(17枚)
《ハーピィの羽根帚》×1枚
《スクラップ・エリア》×2枚
《調律》×3枚
《ライトニング・ストーム》×2枚
《スモール・ワールド》×2枚
《スクラップ・ファクトリー》×2枚
《墓穴の指名者》×2枚
《抹殺の指名者》×1枚
《才呼粉身》×2枚

罠(1枚)
《無限泡影》×1枚

エクストラデッキ(15枚)

《アームズ・エイド》×1枚
《ニトロ・ウォリアー》×2枚
《シャインエルフ》×1枚
《聖光の宣告者》×1枚
《幻影騎士団カースド・ジャベリン》×1枚
《No.29 マネキンキャット》×2枚
《No.60 刻不知のデュガレス》×1枚
《トロイメア・フェニックス》×1枚
《スクラップ・ワイバーン》×1枚
《トラックブラック》×1枚
《クロシープ》×1枚
《崔嵬の地霊使いアウス》×1枚
《ライトロード・ドミニオン キュリオス》×1枚


2.前提条件

 このデッキは遊戯王マスターデュエルで《ニトロ・ウォリアー》を活躍させるために作成したデッキとなります。

《ニトロ・ウォリアー》

 もともと僕は遊戯王マスターデュエルで何かしらの動画コンテンツを世に出したいと考えていて、そのための第一弾として選ばれたのが《ニトロ・ウォリアー》というわけです。

 僕は遊戯王OCGを10年以上プレイしていました。
 所謂「カジュアル勢」と呼ばれるような、勝利を目的とすることのみを至上とはせず、様々な角度から遊戯王の面白さ・楽しさを追求する人間としてです。
 
 本来《ニトロ・ウォリアー》はそういった「カジュアル勢」向きのカードで、あまり勝つことを重要視する場面では使うのが難しい、という認識はある程度遊戯王というゲームを知っている方ならば共有できることと思います。

 一方、マスターデュエルはランクマッチがメインコンテンツである以上、ある程度「勝利すること」が重要になってきます。「ランクを上げる」「報酬を獲得する」という目的が、勝利することと強く結びついているからです。

 プライベートなルームマッチ等でなんとなくカードパワーの刷り合わせを行う場合を別として、《ニトロ・ウォリアー》をマスターデュエルで使うことは難しいのではないか、と思います。

 そこに「敢えて」挑戦し、それを動画というコンテンツとして発信するところに妙味があろう、面白かろう――というのが今回の僕の狙いになります。

 《ニトロ・ウォリアー》というチョイスも適当に決めたわけではありません。《ニトロ・ウォリアー》は僕が過去に使ったことがあり、比較的「物珍しさ」「強さ」「活躍させやすさ」「面白さのバランスがとれているカードだと感じていたからです。


3.デッキの設計思想

 デッキの設計思想は「《ニトロ・ウォリアー》で殴って勝つ」という目的一点のみです。
 デッキ内のあらゆる要素がこの目的に向かって鋭角的に収斂していきます。

 もちろんただ「殴って勝つ」だけなら極論を言ってしまえば(実際のデュエルで通用するかどうかは別としても)攻撃力300の通常モンスターでもできてしまいます。それだと《ニトロ・ウォリアー》デッキらしさがなくて面白くありません。

 したがって《ニトロ・ウォリアー》の効果をうまく活かして「《ニトロ・ウォリアー》らしい勝ち方」をすることが求められます。

 つまり「このカードの攻撃によって相手モンスターを破壊したダメージ計算後に発動できる。相手フィールド上に表側守備表示で存在するモンスター1体を選択して攻撃表示にし、そのモンスターにもう1度だけ続けて攻撃できる。」というテキストを活かすことになってきます。

 ここで、必然的に課題も明らかになってきます。

 「今の遊戯王、表側守備でモンスターを出さない」

 《No.41 泥睡魔獣バグースカ》の存在ないし《ライトニング・ストーム》のケアを考えれば「全くない」とは言い切れないのですが、毎デュエル積極的に表側守備表示を使われることはなく、絶望的と言ってよいでしょう。リンクモンスターという守備表示の概念をもたない存在まで跋扈する始末。

 更に言えば、表側守備表示のモンスターに続けて攻撃する以前に、相手が表側守備表示モンスターのほかに1体以上モンスターを出してくれていなければ《ニトロ・ウォリアー》の連続攻撃は成立しません。

 このように、《ニトロ・ウォリアー》の効果は見た目以上に相手の行動に依存する部分が大きいのです。この相手依存をいかにして克服し、安定して《ニトロ・ウォリアー》の連続攻撃を実現するかがキーになってきます。

 実現方法はいくつかあります。
 何らかの方法で相手モンスターの表示形式を変更する、というのは様々な《ニトロ・ウォリアー》デッキでよく見る手法ですね。

 ですが今回僕は一般的に「送りつけ」と呼ばれる手段を取ることにしました。それは《No.29 マネキンキャット》というモンスターに目を付けたからです。

《No.29 マネキンキャット》

 この《No.29 マネキンキャット》が上記に挙げた《ニトロ・ウォリアー》で連続攻撃を決めるにあたっての課題を効率的に解決してくれることが判明したからです。

 ①の効果で相手墓地のモンスターを相手の場に守備表示で特殊召喚することで「相手が守備モンスターを出さない」「相手がモンスターを2体以上出さない」という2つの問題を一挙に解決しながら②の効果で展開を行うことができる、一石三鳥をも実現可能なカードなのです。

 《No.29 マネキンキャット》をデッキの背骨にすることが決定したことにより、その後自然と《ボルト・ヘッジホッグ》と各種スクラップカードが脇を固めるカード群として決定していきます。

 もともと《ボルト・ヘッジホッグ》は《クイック・シンクロン》と《ニトロ・ウォリアー》になれることは有名ですが、それに加えてランク2エクシーズ、すなわち《No.29 マネキンキャット》へ向かう駒としても機能してくれます。

 更に《ボルト・ヘッジホッグ》が2枚以上墓地に送られていれば、エクシーズ素材になる限り「フィールドから離れた場合に除外される。」という制約から逃れ何度でも蘇生できる無限リソースとなります。

 そして《ボルト・ヘッジホッグ》が地属性・機械族というステータスを持つことから、《ボルト・ヘッジホッグ》を墓地に送ることのできる《スクラップ・リサイクラー》擁するスクラップギミックは最高の相棒と言えるでしょう。

 特に《スクラップ・ゴーレム》は特筆すべき噛み合いを見せてくれます。
 彼は墓地のスクラップを蘇生する起動効果を持っているのですが、蘇生先は自分の場だけでなく、相手の場にも及びます。

《スクラップ・ゴーレム》


 
もちろん表示形式も選択することができるので、《スクラップ・リサイクラー》を蘇生して展開を伸ばすのはもちろん《No.29 マネキンキャット》が果たすべき「送りつけ」行為を《スクラップ・ゴーレム》も遂行することができるのです。

 特に相手の墓地にモンスターがいない場合でも、《スクラップ・ゴーレム》で送りつけを行うことで強引に《No.29 マネキンキャット》の②のデッキリクルート/蘇生効果を起動するという芸当が可能になります。
 
 そして☆5というステータスを持つことから《ニトロ・シンクロン》と《ニトロ・ウォリアー》に向かうことができるようになるため、《ニトロ・ウォリアー》へ向かうための手段を《クイック・シンクロン》+《ボルト・ヘッジホッグ》一辺倒にしなくても良くなるというメリットもあるので、初動となる《スクラップ・リサイクラー》を除けば特に有用と言えたスクラップモンスターでした。

4.各カードの採用理由

ここでは個別にカードの採用理由や運用等を説明します。
全てのカードについて説明することはできないため、主要なカードかつ前項で説明のなかったものについてのみ記載させて頂きます。

■《ゾンビキャリア》《ライトロード・ドミニオン キュリオス》
 
スクラップギミックで《ライトロード・ドミニオン キュリオス》に向かう時は基本的に《ゾンビキャリア》を墓地に送ります。
その過程で《スクラップ・リサイクラー》+《スクラップ・ゴーレム》+《スクラップ・ワイバーン》が並んでおり、最低1枚は墓地に《ボルト・ヘッジホッグ》が落ちているため、《No.29 マネキンキャット》を出すことができます。《ゾンビキャリア》が除外される条件は《ボルト・ヘッジホッグ》と同じなので、エクシーズ素材にする限りは手札が続く限り蘇生することができます。

 《ボルト・ヘッジホッグ》を落としてもいいのですが、《ゾンビキャリア》はチューナーであるということが重要で、展開の最後に《ボルト・ヘッジホッグ》と《アームズ・エイド》になることで、《ニトロ・ウォリアー》の連続攻撃だけで相手ライフを削り切る体制を整えることができます。

《スクラップ・ラプター》スクラップ・キマイラ
 
《スクラップ・ラプター》は基本的には《スクラップ・リサイクラー》にアクセスするために使用するのですが、展開に《スクラップ・ラプター》を使用しなかったとき、召喚権を使わなかった時には《スクラップ・ゴーレム》からの蘇生、《スクラップ・ファクトリー》《No.29 マネキンキャット》等からのリクルートを駆使して《スクラップ・ラプター》の効果で《スクラップ・キマイラ》をサーチします。
 主にそこからランク4、具体的には《No.60 刻不知のデュガレス》に向かいます。「●自分フィールドのモンスター1体を選び、その攻撃力をターン終了時まで倍にする。次の自分ターンのバトルフェイズをスキップする。」効果を使い、《ニトロ・ウォリアー》単体で相手の消し飛ばすことのできる打点を確保します。
 《No.60 刻不知のデュガレス》の打点上昇は元々の攻撃力ベースではないので、《クロシープ》等での上昇分含めて倍になります。

《憑依覚醒-デーモン・リーパー》
 
必須枠ではないですが、《スクラップ・リサイクラー》で《ニトロ・シンクロン》に触れていれば、このカードから《ニトロ・ウォリアー》に向かうルートが存在します。
 主に《崔嵬の地霊使いアウス》から出すほか、《ボルト・ヘッジホッグ》2体から《シャインエルフ》を作って強引に魔法使い族を用意するパターンもあります。

《アームズ・エイド》《ラッシュ・ウォリアー》クロシープ》《No.60 刻不知のデュガレス》《才呼粉身》《幻影騎士団カースド・ジャベリン
 
これらのカード群は一律「打点補助枠」にカテゴライズされます。
 《ニトロ・ウォリアー》の攻撃で与えることのできるダメージを増やす役割です。使用率としては《アームズ・エイド》(1000上昇+バーン)+《クロシープ》(700アップ、相手モンスター700ダウン)の使用率が高いです。
 《ニトロ・ウォリアー》の攻撃力は4500となり、攻撃表示のモンスター4500未満の攻撃表示モンスターと2回戦闘を行えば戦闘ダメージと効果ダメージの合算で相手のライフは9000ぶっ飛びます。

 また《幻影騎士団カースド・ジャベリン》も有用で、厄介な効果を持っているモンスターや戦闘破壊耐性持ちを黙らせたうえで攻撃力を0にすることで《ニトロ・ウォリアー》の打点をそのまま相手ライフに素通りさせることができます。このカードもランク2なので《ボルト・ヘッジホッグ》2体の半無限リソースから展開していくことが容易になっています。

 《ラッシュ・ウォリアー》は打点上昇できるカードとして《スモール・ワールド》から呼び出せる枠です。ステータスは呼び出し先としてだけではなく、中継地点としても優秀で、《スクラップ・リサイクラー》や《クイック・シンクロン》等にアクセスしやすくなっています。墓地効果で《クイック・シンクロン》を拾うことで、展開をやりなおすこともできますので1枚は確実にあってよい枠です。

 《才呼粉身》は打点の上昇枠としてはかなり高いのですが、速攻魔法ということで引きに依存する面があります。打点上昇しか役割を持てないカードなので投入するバリューは低め。動画で《ニトロ・ウォリアー》の打点がとんでもない数値になれば「映える」と思ったので入れました。
 動画で使えなかったけど……。


5.基本展開

 書くよりも動画を見て頂くのが手っ取り早いかと思います。
 動画では出てきていませんが《No.60 刻不知のデュガレス》や《幻影騎士団カースド・ジャベリン》などを使用するパターンもスクラップ展開の延長にあることは分かって頂けるかと思います。

 基本的なギミックは墓地に《ボルト・ヘッジホッグ》×2+《クイック・シンクロン》で《ニトロ・ウォリアー》の連続攻撃耐性そのものは成立し、召喚権も使わないので、そこからいかに打点上昇につなげて後攻ワンキルができるか、というデッキになります。基本的にこのデッキはそれが全てです。


6.総評

 ランクマッチで使ってみたところ、意外と使えました。
 勝利も全て《ニトロ・ウォリアー》の連続攻撃によるものです。
 実のところ当初はルーキーのフリーマッチで使えれば御の字だろうと思って作っていたのですが、蓋を開けてみればゴールドランクまでは勝率5割で使えるシロモノでした。

 スクラップギミック自体は通れば強く、初動の《スクラップ・リサイクラー》に触る手段が《スクラップ・ラプター》経由で豊富なのが功を奏しました。
 《ニトロ・ウォリアー》はともかくとしても《ボルト・ヘッジホッグ》による半無限の展開力も強力でした。ランク2モンスターがあまり強くないから大したことができていないだけでしたが、強いランク2が来たらギミック単位でまた使うことを考えてもいいかな、と思ったぐらいでした。
 スプライトの実装も予定されていますし、ある程度の伸びしろもあるでしょう。

 最後になりますが「くうねる決闘チャンネル」では今回のように、遊戯王マスターデュエルで比較的マイナーなカードを使ったデッキを紹介していきたいと思っています。

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