列車を見る柴犬の眩しそうなお顔
2021年も残り2日。
職場に向かうため、電車に乗っているところである。大きな建物がほとんどないような街を突っ切る路線のため、川沿いを散歩する柴犬が眩しそうにこちらを見る顔がよく見えた。自分の表情が優しくなるのがわかる。犬や猫は尊い存在であるし、なるべく喜びの多い人生(犬生・猫生)を歩めることを心から願っている。
今年は「休」の1年だった。周りにどう思われるかは別として、私にとっては人生において必要な1年だったと感じる。空が綺麗であること、風が気持ちいいこと、ご飯が美味しいこと、本を読んで新しい知識や考え方を得ること、樹々が健やかであること、道端に花が咲いていること、猫が気持ちよさそうに寝ていること、自分の足で道を歩めること、犬が尻尾を立てて散歩していること、ほどよい筋肉痛が心地よいこと、思いを言葉で綴れること、家族・友人が元気であること……。
当たり前かもしれないし、あえて言葉にする必要はないのかもしれない。それでも一つずつを自然に感じることができた。
…
背伸びをして、何者かになりたいと思っていた。それは悪いことではないと思うが、背伸びをしているあなたは何者なの?それを知る必要があった。むしろそっちの方が大事なのだと思った。何者かになってもいいし、何者でなくてもいい。
自然と感じる心地よさや嫌だなと思うこと、そういう気持ちに素直に。そうしてる内にあなたはあなたとして、そこに在ることができる。
生き抜くことへのプレッシャーから解放され、わたしはわたし以外の何者でもなく、それがいかに素晴らしいことかそれを最も感じる年であった。
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