<Tableau100本ノック>顧客ダッシュボード作ってみた Part1


https://public.tableau.com/app/profile/.40611707/viz/100_17213524158830/1

1.はじめに

- Tableau100本ノックとは

「Tableau100本ノック」は、Tableauの使い方を実践的に学べる書籍です。100個の問題を通じて、データ可視化のスキルを段階的に身につけることができます。初心者でもわかりやすく、実務で役立つ技術が習得可能です。

- 背景

Tableauに初めて触った日から1年が経ちましたが、実務で使ったことがなくレベル的に初心者と相違ないので、この際「できるところまで極めてみよう」と本書を手に取りました。
今回はその本の第3部を自分なりに可視化してみたという内容です。

2.ダッシュボードの構成要素(チャート)

今回は5種類のチャートを作りました。
各チャートのポイントをまとめます。

- 新規会員数、退会者数、継続会員数

フィルターで指定された日付地点の会員数情報を可視化しています。
継続会員数はデータが用意されていないので、今回は「退会していない会員」=「継続会員数」として代用しました。

- 新規会員数の推移

新規会員数の推移と一緒に、新規会員獲得のためのキャンペーン効果(キャンペーンが行われたときのほうが新規会員数は増えているのか)も確認できるようなチャートを作りました。
2つの情報を同時に見るために、今回は2重軸を使用しています。
新規会員数の推移を棒グラフ、キャンペーンの実施があった期間に色を付け、さらにキャンペーンの種類を色で判断できるようにしました。
星はフィルターで指定した日付の位置を示しています。

- 新規会員と退会者の推移

フィルターで指定された日付区間の新規会員と退会者の推移が上昇/下降傾向にあるのか見ることで、先に注力すべき会員を見極めます。
ここでも2重軸を使います。新規会員と退会者は時系列に大きなずれがあるため、軸の同期を行い時間軸を揃えます。また不要なヘッダーやnullの情報などは非表示にしてvizを整えています。

- 継続会員と退会者の利用回数

箱ひげ図を選択し継続会員と退会者の利用回数の分布をみることで、両者間に利用頻度の差があるのか可視化します。
点1つ1つの情報が確認できるよう、ツールヒントを整理しています。

- 会員情報リスト

会員ごとの情報を一覧で見れるようリストを作ります。
特に難しい操作はなく、会員情報として必要そうなものを設定しています。
年齢、ジムのクラス、キャンペーンでフィルターできるようにし、目的に応じて対象の会員を素早く見れるようにしました。

以上がチャート作成上のポイントになります。
また、このダッシュボードは「会員情報リスト」を除く各チャートに対して特定の日付でフィルターできるようになっており、今回出した数値も日付フィルターがかかった状態の数値になります。ただ、今回のダッシュボードは単純な日付フィルターではなくパラメーターを使ってフィルターを適用しているため、その説明は次回の記事でできればと思います。

3.感想

これまで練習としてダッシュボードを作る際、ざっくりとした目的を決めてそれに沿ったダッシュボードを作成するようにしているのですが、本書ではかなり細かく「自分の置かれている状況」や「なぜダッシュボードを作らないといけないのか」、「作ることでどういうことを解決したいのか」が記載されており、練習とはいえ詳細にダッシュボードを作る目的を設定しないといいダッシュボードは作れない、成長できないんだなと痛感しました。
目的のために最適なチャートは何か、かなり考え込んで作成したため今回のダッシュボードは今までで1番作成時間がかかりましたが、その分実務に近いアウトプットができたと思います。
皆さんも練習でダッシュボード作成をするときは、目的や状況設定を普段よりもう少し細かくしてみると、よりよいアウトプットにつながるかもしれません^^

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