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キオクシアの企業価値とは


キオクシアの真の企業価値は?
2024年前半にかけて半導体市場緩やかな回復が続いています。
生成AIの急速な普及に伴う、データセンターのAIサーバー向け需要の増加が市場全体の伸びを牽引しています。


【上場見送りキオクシア】
~引用~
米投資会社ベインキャピタルが今月末に計画していた傘下の半導体大手キオクシアの新規株式公開(IPO)について、半導体市況の回復が遅いことを理由に機関投資家から目標額1.5兆円の半分程度まで時価総額を引き下げるよう求められていたことが分かった。事情を知る複数の関係者が明らかにした。
NAND型フラッシュメモリー世界3位のキオクシアの上場は、日本で今年最大の案件になると期待されていた。同社のIPOは2年前にも取りやめになった経緯があり、市況の波に翻弄される半導体関連企業の上場の難しさが浮き彫りになった。ベインとキオクシアは引き続きタイミングを探っているが、投資家など市場関係者らの間では、年内の上場は難しいとの声が多く聞かれる。
関係者2人によると、今回の計画ではベインが1.5兆円の時価総額を目指していたのに対し、投資家の反応は目標を大きく下回る8000億円程度だった。同関係者らの1人によると、キオクシア経営陣が8月と9月に機関投資家と面談したところ、メモリー半導体市場の本格回復にはまだ時間がかかるとの見方が大勢を占めたという。
面談に出席した欧州系ファンドのポートフォリオマネージャーは「NAND市況が短期的にピークアウトするタイミングで株を買いたくない」と語る。半導体株は中長期的な視点で投資するものだとし、回復基調にあった「シリコンサイクル」がいったん踊り場に差し掛かる中、あえて今この銘柄を買う必要はないとの見方を示す。別の関係者によると、投資家からは純資産倍率(PBR)1倍割れの価格が妥当とする声もあったという。
ベインはロイターの取材にコメントを控えた。キオクシアのコメントは現時点で得られていない。
コロナ禍の「巣ごもり特需」の反動で急減した世界の半導体需要は2023年前半に底打ちした。その後は生成AI(人工知能)の普及に伴うデータセンターのサーバー向けがけん引し、24年前半にかけて徐々に回復。2年連続で最終赤字を計上したキオクシアも年内上場の可能性を探るまでに業績が持ち直したが、需要は再び鈍化している。

【世界半導体動向】


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