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従姉妹の理央ちゃん(妄想編)


名前

理央ちゃん

関係

年下の従姉妹

ルックス

身内の贔屓目抜きにめちゃくちゃ可愛い。顔面偏差値満点。人生で色々な女性を見てきたが理央ちゃんほど可愛い顔の人を知らない。120点。いや200点。とにかく可愛い。スッピンがまず可愛い。No. 1


ボディ

普通だが、持ってる写真は谷間くっきりが多い

イメージガール

石原さとみさん

オ⚪︎ズ頻度

週3回くらい。ずっと理央ちゃんだけでもいいくらい。20年以上お世話になっている。可愛いすぎる為、顔写真だけでいける。アイコラでも楽しんでいる。SNSで理央ちゃんの画像を何枚も保存。なんと水着姿も一枚持っている。

オ⚪︎ズカミングアウト

従姉妹だからすることはない


今回、辿り着きたいゴール

ずっと好きだった事を告白。

ゴールの可能性

無し。墓まで持っていく。

接点

時々LINEするくらい。距離感を縮めすぎないようにしている。会うのは今は冠婚葬祭くらい。

第1章
抑えらない気持ち

理央ちゃんを初めて好きだと認識したのは理央ちゃんが高校生になった時だ。帰省先の祖父母の家で、風呂上がりに居間で勉強をしている理央ちゃんを見た時に胸が苦しくなったのをはっきり覚えている。

念の為に言っておくと俺は人並みに恋をしてきた。若い時は信じられないほどモテた時期もあった。モテないから非現実的な世界で従姉妹に逃げている訳ではない。

純粋に理央ちゃんに恋をして好きなのだ。

理央ちゃんの事は小さい時から可愛らしいとずっと思っていた。理央ちゃんは都会に住んでいるお金持ちのお嬢さんで上品なんだけど、明るくてよく笑う嫌味の無い女の子だ。学校でもモテているらしい。それはそうだ。

だって、理央ちゃんは誰が見ても可愛いのだ。

俺は帰省するたび毎年理央ちゃんに恋をする。夏の思い出は理央ちゃんへの片想いとセットなのだ。

だから、ひぐらしのカナカナと鳴く声を聞くと恋の終わりを実感して胸が締め付けられる。

俺が理央ちゃんと結ばれることはない。それどころか、好きだと伝えることも出来ない。

理央ちゃんとは年に一度しか基本は会えないので、会うたびに距離感をゼロから構築しないといけない。なので、イレギュラーで年に複数回会えると距離がとても縮まった。

学校に好きな男の子がいることも聞いた。

その男の子は理央ちゃんに好きになってもらえていいなーと思った。

理央ちゃんとの別れは毎年死ぬほど辛かった。理央ちゃんとは数日しか一緒に過ごせない。距離感が縮まってきたところで毎年お別れなのだ。帰りの新幹線で何度も泣いた事がある。

理央ちゃんは俺の努力でどうにかなる相手ではないのだ。

お互い大人になり、会える回数は更に減った。結婚してからは尚更だ。ちなみに結婚式では何枚も理央ちゃんの写真を撮った。ウェディングドレスが綺麗だった。首から胸元にかけての素肌がとっても綺麗だった。こんな肌なんだと思った。ちょっとエロかった。

理央ちゃんへ気持ちを伝える事はできないので、ただひたすら妄想の世界でお世話になっている。

第2章
妄想編

※ここから先は全て妄想の話になります

ワクワクで言葉数が増えている。黙っている事が出来ない。要ははしゃいでいるのだ。

大人になって、理央ちゃんと会える回数は減ったのだから今回のようにみんなで旅行なんてワクワクしないわけが無い。

今回は妹と従姉妹達とで祖母を旅行に連れていくという名目で集まった。沖縄に行った事のない祖母を連れて行こうと言い出したのは理央ちゃんの妹の亜衣ちゃんだ。

亜衣ちゃんでかした!

沖縄では美ら海水族館などオーソドックスなコースを回った。理央ちゃんと過ごせる時間は幸せだ。お喋りをしながら理央ちゃんの笑った顔を見れる。目を見つめるたびに俺は胸が苦しくなった。理央ちゃん可愛いねと何度も言いかけてはやめた。

楽しい時間はあっという間だった。夕方になり俺らは宿に入った。


宿は昔ながらの旅館だった。祖母の家に帰省していた子供時代を思い出させるような旅館だった。

俺は今日一日の幸せを噛み締めながらビールを流し込んだ。

大好きな理央ちゃんとこんなに楽しく過ごせるなんて夢のようだった。

俺は3度目のお風呂に向かった。湯に浸かりながら理央ちゃんの顔を思い浮かべた。好きだという気持ちで胸が苦しくなった。

風呂を出るとロビーに亜衣ちゃんと理央ちゃんがいた。仲の良い姉妹で何か話しては笑っていた。

『理央ちゃん亜衣ちゃんはお風呂何回入った?』

『一回だよー。ソウシ君は?』

『3回目だよ』

『そんなに入ったの?のぼせちゃうじゃん』と言いながら理央ちゃんは笑った。

缶ビールを片手に亜衣ちゃんが『おばあちゃんの様子みてくるね』と最後の一口を飲んで部屋に戻った。

俺と理央ちゃん2人きりになった。

考えてみると2人きりになったのは人生で初めてかもしれない。

『理央ちゃん何か飲む?』

『じゃレモンサワー飲もうかな』

断られると思ったから意外だった。もう、既に飲んでいたのかもしれない。

自動販売機でレモンサワーとビールを買った俺は理央ちゃんの元に戻った。

これが飲み終わるまで俺は理央ちゃんと2人で話せる。しかも酒を飲んでいるから大胆に話せる事に嬉しくなった。

『こんな風に理央ちゃんと2人で飲むなんて変な感じだね。照れちゃうな』

『そうだよね。私も照れちゃう』

『今日理央ちゃんとたくさん話せて俺めちゃくちゃ楽しかったよ』

『私も楽しかった。やっぱソウシ君は面白いよね』

『そんな風に言ってもらえて嬉しいよ』

2人になった途端何を話せば良いのかわからなくなった。沈黙を作ったらいけない気がした。

『ソウシ君は彼女出来た?』

『ううん出来てない。理央ちゃんは彼氏出来た?』

『いたんだけど、先月フラれたの。絶賛失恋中』

『そうなんだ。まじか!理央ちゃんフルやつなんているのかよ』

『いるよ!いくらでも』

『俺には理解できない。俺なら理央ちゃんと付き合えるなら何があっても大切にするけどね。』

『え?』

『俺、理央ちゃんの事好きなんだ。ごめんね。従兄弟にこんな言われたら混乱するよね。でも、ごめん。本当なんだ。ずっと好きだった。今日も理央ちゃんの笑った顔見てると胸が苦しくなった。もう何年も片思いして気持ち押し殺してたから何て伝えればいいのかわからなくて。ごめん。気持ち悪いよね』

『ごめん言いすぎ』と言って理央ちゃんは少し笑った。その後、沈黙があり


『ソウシ君の気持ちすごく嬉しい。でも…』

『いや!分かってる。俺ら従姉妹同士だし。ごめん。俺も理央ちゃんにどうして欲しいとか何もないから。』

理央ちゃんの表情は何か言いたそうに見えた。

触れたい。好きだからそんな気持ちは当然ある。でも、触れられなくて良い。好きだって気持ちをやっと伝えられたから。それでいい。

清々しい気持ちで俺と理央ちゃんは沖縄で別れた。

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