見出し画像

18歳の私が選んだ道

今から10年前
高校を卒業して、18歳大学生の頃の話。

その日も友人達と集まって
ラーメンからのキャッチボール。
鉄板コース。

いつもだったら
締めの銭湯へ、、、の流れなのだが
全員18歳を迎えた私たちには
行っておかなければならない場所がある
そう、

パチンコだ。

大学生になったらみんなで行こうなと
話していたパチンコ屋。
もう私たちは合法的に博打ができる。
そんなステージにまで成長したのだ。

仲間は私を合わせて5人。
こういうのは、大抵悪い先輩に誘われて始めるが
私たちは違う。
自ら、その道を選ぶのだ。

小学生の頃に、家の近くにある
ゲームセンターでパチンコやスロットは経験済みだ。
先輩に教わらなくたって打てる自信はあった。
舐めてもらっては困る。

最寄り駅のすぐ近くにあるパチンコ屋へ
5人で向かう。
軽のワゴンRに5人乗り。
ヤバTよりも先に実践していた。


到着し、いざ入店!!
パチンコ屋の扉が開くと同時に聞こえる騒音。
併せて馴染みのない、キツイ煙草の匂い。
一瞬ひよっちまった。。
どんな防音扉使えば、こんな音を
閉じ込められるんだよと心でツッコミながら
お目当ての台を探す。

見つけた。

ジャグラーだ。

1番ポップで有名なスロット台だ。
この台が好きだから打つのではない。
これしか知らないのだ。

ジャグラーという台は超シンプルで
GOGOランプが光れば当たり。
細かい事は分からない。
だがそれで良い。

いざ勝負!!

1000円、2000円と一瞬でお金吸い込まれていく
ラーメン一杯、二杯と考えながら
お金を入れていく。
5000円入れても
GOGOランプは光らない。

並の人間なら焦って
ここで諦めてしまうだろう。

だが私は知っている。
ギャンブルには
"ビギナーズラック"という言葉が存在する事を。
迷わず続行!さらに追加投資だ!!



結果:20000円投資、当たりなし。

完全にジャグラーを舐めていた。
初めは踊るように、ボタンを押していたが
月6万円程度のバイト代で生きていた私は
1枚20円のメダルを入れるのが怖くなって
打つのをやめてしまった。

あの時、諦めずに打ち続けていれば
GOGOランプの灯りを見る事ができたのか。
答えは分からない。

帰りの車、みんな負けたのに
ハイタッチして笑い合ったのを覚えている

ただの、初パチ屋の話

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?