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木摺り下地中塗土仕上げ(セルフビルド可能)

木摺り土壁という構法がある。この構法は、柱や間柱に杉の細材(幅30ミリ、厚さ15ミリ)を9ミリ間隔で打ち付け、そこに土を塗りつける方法だ。この構法は土と漆喰の厚みが30㎜近くあるので壁が音を吸収するなど、とても重厚感のある仕上げとなる。 石膏ボードの代わりに木摺り、なんとも贅沢であるがその様子はとても綺麗だ。細い木を柱に打ち付けていくという作業は、石膏ボードを貼るよりも数倍の手間がかかる。木摺りを打ち付ける際には、パネル化をする方法もある。事前にパネル化することで、現場での

    • 土壁の美はランダム、アバウト、ノープロブレムな出来事の中にある

      土壁の仕上げは千利休が草庵を作ったところから始まる。利休以前の土壁は、縄文時代の竪穴式住居の土間、荒壁、泥小屋、版築、土塀、竈門・・・それらは土地に住むものの用としてただ存在していた。利休は初めて土壁の中に美を見出した。それは内面化された美として侘び寂びの世界の鑑賞の対象ともなった。 土壁の美はランダム、アバウト、ノープロブレムな出来事の中にあることを小林澄夫さんから聞いた。 ランダムとは土壁を形成する自然素材にはバラツキがあること。 アバウトとは土壁は水仕事で風によって固

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