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ギアストサービス終了に寄せて

先日フィギュアストーリー、通称ギアストが2024年6月21日でサービスを終えるとの発表があった。

いわゆるソシャゲ、放置ゲーと言われる類のゲームにリリース当日から約3年間ログインし続けていた自分の中では異例なゲームアプリであった。

何がそうさせたのか、自己分析を主軸にお気持ちを垂れ流し、ギアスト、もといフィギュアストーリーに一区切りつけたい。

色んな切り口はあると思うが根本の理由としてはやはり 

「優秀なAR撮影機能」と「自分にはクオリティの高く見えたデジタルフィギュア」

この2点である。

最初期に撮影した一枚。テーブルの上でのダンスモーション。



最初にインストールしたキッカケを軽く述べるとTwitter(現X)に流れてきた広告。


シンプルに「フィギュアで遊べるゲーム」という理解をし、「あ、このコンセプト夢あるなぁ」くらいの感覚。加えて、AR撮影機能があるという事で興味を抱いた、といった感じであった。

スマホゲーのAR撮影機能自体はポケモンGO、ハリーポッター:魔法同盟、ラブプラスevery あたりで体験済み。

中でもラブプラスevery での体験が大きい。簡単に言えば、3人いる女性キャラのうち、特定の一人とデートする、みたいなゲームである。
今も根強いファンがいるラブプラスがものすごく好きかと言われるとあまり大きな声では言えない程度の好きさ加減ではあるが、AR撮影機能で現実世界とキャラクターを割と違和感なくしっくりくる感じで撮影できたりした体験が面白く、地元の名所で撮影するなど一時期ハマっていた。(その界隈ではそこそこ好評だったと思う)
しかし機能追加3ヶ月程度でサービスを終えてしまった笑(ただしオフライン版が現在も利用できる)

周囲の色味、明るさに合わせてある程度自動でキャラクタの色味に補正がかかったり、ポーズが固定できるなど、ギアストに欲しかった機能も。
ハリポタはまぁ、なんというか濃かったのと世界観的に撮影スポット限られちゃったのがね。



また、話がとっ散らかるがそれ以前にプレイしていたingressといういわゆる位置ゲームでは、「自分の身近なところにある発見」が楽しく3年ほど続けていた。(なおゲームの本筋としては世界地図を使ったリアルタイム陣取りゲーム)

その「発見した場所」をどういう切り口で楽しもうか?という一つに、ingressでは概ね自治体単位でのイベントが行われていており、地元でも開催していた。
その際運営スタッフの1人として主に広報的な役回りをしていた。「発見した場所」を自分なりに楽しむ場として最適だった。
ingressを使った町おこし的なイベントであり、端的に言えば広報では地元の魅力発信、みたいな事が主であった。
この時、スマホで撮った地元の風景写真などを掲載する事がその魅力発信に一役買っていたのだけれど、割と好評だった(と思う、多分)体験がAR撮影に至る根底にある。

この頃は被写体の切り取り方、角度を工夫するだけで、例えば何気ない石碑が魅力的に見えてしまう、みたいな点に写真の面白さを感じていた。

特に地元のシンボルたるお城は何枚撮ったことやら笑


この「地元の名所を撮影する」が主にラブプラスevery で「地元の名所でキャラ撮影する」に発展し、「地元の名所に限らずあらゆるところで様々なタイプキャラで撮影する」にさらなる発展を遂げさせてしまったのが、フィギュアストーリーのAR撮影体験なのであった。

ラブプラスevery と比較すると

「撮影できるキャラが手持ちキャラ全部」
この点は最終、スキンも一体のフィギュアとして数えると299キャラおり(男性キャラ、メカっぽいキャラまで様々)1人のカノジョを撮る、というラブプラスevery とは撮影の幅が広がった

「キャラクターがフィギュアである」
フィギュアである事で、
・フィギュアとして撮影する。
・フィギュアのイメージにあったロケーションで撮影する。
という、表現の選択肢が増えた。
そして根本的にデジタルフィギュアとしてのクオリティが高く感じていた。

棚に配された置物としてのフィギュア感優先の撮影例
フィギュア感よりキャラクターイメージでの撮影例

「最大三体同時に撮影できる」
これにより例えばキャラ同士の掛け合いなどを表現できた。

遠近、回転、固有モーションを工夫してチャンバラな一幕の撮影例。
ソシャゲでありがちな露出高めな女の子キャラばかりでなかったのも魅力の一つだった。


「撮影角度の自由度が高い」
例えばラブプラスevery では、キャラを真下から煽るような撮り方は困難だった。(理由はお察しの通り笑)

ダンスモーションを下から煽り気味に。


この辺りに加え、操作の慣れも必要だが、
・光源を意識した影の向きのコントロール
・AR撮影画面に至るまでの速さ、拡大縮小回転操作の軽快さ、シンプルさ。
この辺りも自分が知るゲームに付随するAR撮影機能としてはかなり優秀だと感じていた。

光源を意識した例。なお、キャラは真田幸村、場所は上田城笑



不満がないわけではなかったけれど、少なくとも自分が知る同様の機能の中では多くの撮影シーンを想像できる上に、それなりの精度で素早く撮影が可能、という、オマケ機能としては思いのほか洗練されたものだったのであった。

で、これらのことを踏まえ色んな切り口で撮影を楽しむ事ができた。

キャラクターイメージにあったロケーションを探して撮る事で、未知の場所に訪れるキッカケが増やせたのも楽しみの一つとなった。

とある地元の廃線トンネル。
キャラの元ネタを踏まえてトンネルを土管に見立てたつもりの一枚。

ライフログ的にフィギュアを添えて撮る、みたいな事もフィギュアという設定と気軽に撮りやすい仕様であったからこそであった。

教会に足を踏み入れる動機としてはバチが当たりそうではあるけれど、こんなことでもなければ来なかった場所。


既知のロケーションであっても、キャラクターを添えて撮る事で、その場所での新たな魅力の発見があったり視点が変わる楽しさもあった。

とある公園の何気ない岩も切り取り方で
荒涼とした岩山の山頂のように笑



個人的にはキャラ、フィギュアが映えるように魅力的に写したい、という部分はなるべく大事にしていたポイント。

フィギュアストーリーの最大の特徴はやはりデジタルフィギュアのクオリティの高さにあったと思うし、特に応援隊企画でのSNS投稿では未プレイの人にもギアストの存在を知ってもらいたい思いも多少なりともあったので、細かなゲーム性を伝えるより、「フィギュアで遊ぶゲームアプリ」というコンセプトはAR写真の方がよっぽどわかりやすいのでは?と考えていたところもあったので、投稿する写真のクオリティもできる限り上げたいというモチベも働いた。
(けしてゲーム性に着目してインストールしたわけではないという自身の経験としても)

小さなフィギュアのワチャワチャ感
なんとなく風景に溶けこましてみるなど。
フィギュアのサイズ感だからこそ成立するおふざけも。

あまりこの点をゴリゴリ遊び倒していたプレイヤーは多くなかったとは思うけれど、自分にとってはそんな自分の撮影の餌食になったキャラ達の魅力を下支えしていたゲームパートのエフェクトの美しさや、報酬でもらえるゲーム内の自宅に飾るアクスタ、音楽も好きであったし、フィギュアの元になるイラスト、様々などこかで見覚えのあるゲームキャラのフィギュアという設定、この辺りも好きであった。

またゲームを通じて色んな方との出会いもあり、それもまた楽しいひと時であった事も加えておきたい。

この手のゲームのサービス終了はいつか来るもの。
ままならないのが世の常。諸行無常である。

まぁ、要所要所で運営の対応の悪さみたいなものも見受けられたのも確かで、全肯定もできない部分もありつつ、3年が短いか長いかはさておき、個人としてはそれでも3年間概ねみっちり楽しませてくれてありがとう、と感謝の意を述べて締めくくりとしたい。


あ、願わくばオフライン化で撮影機能だけでも残してください笑

「我らフィギュアは影法師、皆様方のお目がもし
 お気に召さずばただ夢を見たと思ってお許しを」

#フィギュアストーリー #ギアスト #ギアストAR #AR写真

追記 2024年6月6日

いやー、終わらんだと?wwww
サ終します、やっぱり続けます…どうなることやら。

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