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【茶のこころ】その言葉をリュックに託し、僕は旅に出した。いつかそれが帰ってくることを夢見ながら。

Back Packing Coffeeの
旅がはじまりました。

昨日、僕のリュックが旅に出ました。
クロネコヤマトさんに見送りに行きました。
最初の行き先は北海道でお世話になった家族のもとです。

僕はここしばらくコーヒーとともに旅をしてきました。
出会った方々にコーヒーを振る舞いながら、少しでも楽しんでもらえたらいいなと思って。

それはもしかしたら、茶のこころみたいなものなのかもしれません。
茶のこころって僕が使うにはおこがましいと思うのだけれど、僕の相棒の焙煎機を
つくった会社の社長さんにその言葉をいただいたときに、じんわりと心が喜んだことを
よく覚えています。

誰かを訪ね、コーヒーを立てながら少しずつ心が定まっていって、
その人とおなじコーヒーを飲みながら心を重ねていく。
そのことがきっと僕には何より大切にしたいことなんだなと思うのです。

まだしばらく、ほんとに心が自由でおおきなままで、この旅を再開するには
時間がかかりそうです。それは僕だけのことではないから。

けれどそのコーヒーを立てながら、思いを馳せて、心を重ねることならば。
僕がいなくてもできるのかもしれない。
それは心の旅だから。

そう思って、僕ではなく、僕のリュックを旅に出すことにしたんです。
なかには僕の大切なコーヒーの道具がつまっています。
受け取ったひとはどんなふうにコーヒーを立てるだろうか、
そしてそれはその人に、そのコーヒーを振る舞う人にどんな世界を見せるのだろうか。
そして、リュックは次にどこに旅立つのだろうか。

そう。手応えがないからこそ。分からないからこそ。
だから旅なんだと思います。

いつかこのリュックが僕のところに戻ってきたときに。
なかのスケジュール帳にはどんな旅の日々が綴られているのだろうか。
インスタントカメラにはどんな写真が残されているんだろうか。

そのことを今から楽しみにしているのです。
自分が旅立つことは多いけれど。
旅に見送るのは、初めてです。家族を見送るような気持ちです。

バックパッキングコーヒー。
旅をするコーヒー。
ときどき、どこにいるかが分かれば、みなさんにもお伝えしようと思います。

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