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予期せぬ惰眠を貪る

朝起きるのが苦手なむすめ

今朝も、朝だよー、起きよー、幼稚園行かないのー、と何度も声をかける

いつの頃からか、ほのかを起こすのはパパの役割になっている

声をかけてから、寝室を出てトイレに行って、また声をかけてから、別室で着替える

寝室に立ち寄り、声をかけて洗面所へ向かう

顔を洗って髭を剃って、髪の毛を整えて、寝室に向かう

最終リミット。
ここで、何を言っても起きない娘をなんとかかんとか起こす

先にリビングに降りていくのを見送って、出勤用のカバンを準備して、自分もリビングに向かう

と、いつもなら、ダイニングテーブルにほのかが座って朝ごはんを食べてるはずが、ソファーに妻さんの後頭部

あれ?どうした?
後ろから覗き込むと、それに合わせて妻さんが手に持った体温計を向けてくる

37.4°

あらら、熱っぽいね

今日、幼稚園休ませないとだね。と妻さん

身体を妻さんに預けて斜めに座っていたほのかが、そのやりとりを聞きながら、ぽろぽろと泣き出す

「明日、造形展行けなくなる?」

そう、明日は幼稚園で、年長さんになってから制作した絵や工作を展示して、パパママに見てもらう造形展の日

「パパの絵描いたから、見て欲しかったのに…」

「大丈夫だよ、もし行けなくても、持って帰って来れるから」と妻さん

まあ、そうだけど、ほのかは造形展で見てほしいんだよね

「じゃあさ、お熱がすぐ下がったら、幼稚園の先生に行っても良いって聞いてみようか」

「それなら、早く横になって寝た方がいいね」

うん。そうする。と言いながら、動かないほのか。
どうした?

「ひとりでベッドで寝るの寂しい…」

「ソファーで横になる?でも、ベッドでゆっくり寝た方が早く良くなると思うよ」とベッドに誘導する妻さん

時計を見る。いつもなら、このあとゆっくり朝ごはんを食べて幼稚園の準備をして、送っていってから、会社に向かう

それまで1時間近くある

「ほのか、パパとベッドに行こうか。パパまだ時間あるから一緒に寝よう!」

「うん、そうする」

2人でベッドに横になる
パパに腕まくらされながら、ほのかはすーっと眠りにつく
つられるように意識が遠のく

!!!

気がつくといつもなら、会社に向かう時間

そっとほのかの頭を持ち上げて、腕を抜く
うぅ、しびれてる

!!!

あれ、ほのかの横で妻さんも一緒に寝てる

「駅まで送ってく?」
ほのかが寝ているのを確認して、妻さんから声をかけられる

「いや、ほのかと一緒にいてやって」


そして、今、会社に向かう電車の中で書いている


インフルエンザのワクチン接種も済ませているし、コロナ症状ではなさそう
高熱でもないから、単なる風邪だと良いな

すぐに平熱に戻るようなら、幼稚園の先生に相談して、明日の造形展行けるといいな




#予期せぬ惰眠を貪る
#早く良くなれ
#造形展行けるといいね

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