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農家 自慢のお米

気心知れた仲間から、新米が届いた。

先日、石川県で地震があったとニュース速報を見て、「大丈夫かぁー?」とメールした。

しばらくしてから「まったく揺れてない。コンバインの下に潜って作業してた(笑)」と返事があった。

妻にも無事だったことを伝えたあと、「そういえば彼の作るお米をいつか食べてみたいね」と話してた。

数日後、「俺の作った米食う?」とメッセージが届いた。
うちの会話聞いてたんか?と思うくらいのタイミングだ。
「是非、食べたい!」と返した。


彼とは、7、8年の付き合いになる。
といっても、一度も会ったことがない仲間だ。

彼とは同じ部隊に所属していて、よく連れ立って戦場を走り回ってた。
戦いを有利に進めるためには、刻々とかわる戦況をリアルタイムに共有することだ。

必然的にマイクを通して会話するようになる。
気がつけば気心知れた仲間の出来上がりだ。

そう。彼とはオンラインゲームで知り合った。

同じような仲間が何人か出来て、いまだにゲームが変われど、なんやかんやと付き合いが続いている。

でも、彼以外はオンラインの中だけの付き合いだ。

ゲーム用の高級ヘッドホンを彼に送ったことで、オフラインでの繋がりになった。

買ったは良いが使っていなかったので、お金も貰わず送料も負担して送ってあげた。
そうしてあげたくなる気の良さ、人懐っこさが彼にはある。

その彼が、お米はベッドホンのお礼だと言う。
5年越しだ。


玄米のまま届いたお米を、精米所で精米する。
はじめての精米機に、興味津々の妻と娘。
白いお米が出てくると、わー!と声を上げる。


お昼ご飯に、さっそく炊いてみる。
炊飯器が、きらきらぼしを奏でて炊き上がったことを告げる。

お茶碗によそうと、お米がキラキラと輝いている。


まずはお米だけでいただく。
口いっぱいにお米の香りが広がり、噛むともちもちとしていて、甘くて美味い。

結局、白米だけで一膳を食べてしまった。

二膳目は、一緒に送ってくれたお塩でいただく。
箸が止まらない。


今朝、札幌の義理の両親から、発泡スチロールの箱が届いた。

中には大量のイクラ(と、お菓子)


今日の夕飯は決まり。




ドーン!


・いくら
・おろし生姜
・南高梅
・キムチ
・行者ニンニク醤油漬け
・海苔
・わさび菜の醤油漬け
・納豆(娘のみ)
・豚汁

無限御飯。





SNSやオンラインゲームでも、画面の向こう側には、生身の人がいて、それぞれの暮らしがある。

声しか知らなくても。
文章しか知らなくても。




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