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櫻坂46 「3rd TOUR 2023」乱文雑文ライブレポ

やっぱり櫻坂のこと好きだな〜。いいもの見たな〜。穏やかな気持ちで終演を迎えた。2023年4月12日、国立代々木競技場第一体育館で櫻坂46による3度目の全国ツアーが開幕した。

以下、あやふやな記憶を掘り起こしながら順を追って公演の感想を記していきますが、MCの記憶はおろかダンストラックの記憶すら飛んでいます。筆者の記憶力・注意力の無さや公演の情報量の大きさがなすものです。
また、自分の書きやすさのために、メンバーの呼び名は個人的に呼んでいるものにしますがご了承ください。

ネタバレを大いに含んだ感想ですので、まだツアーに未参加の方、他人の感想に影響を受けたくない方などはまた気が向いた際にお読みいただければ幸いです。

感想に入る前に、公演前個人的に考えていたことを記しておきます。
前回ツアーから今ツアーに至るまでの櫻坂46に起こったことはおおまかに
・菅井さんが卒業し、キャプテンがまつりちゃんに交代した
・三期生が新メンバーとして加入し、「おもてなし会」が行われた
・ゆみちゃんが卒業を発表した
・5thシングル『桜月』がリリースされた
といったところです。

それを踏まえて、ライブのテイストについては、大雑把にいうとカッコいい系に振ったライブだった2ndツアーからさほど離れていないことや、バラード調の最新シングル桜月、春から初夏にかけた開催時期からして、よりかわいい系に振ったライブ構成になると予想していました。

ドキュメンタリー、夏の近道MV、おもてなし会と勢いが止まらない三期生がどのようにライブに関わってくるのか。『夏の近道』は当然として、ダンストラック、三期生のみのMC、Buddiesの参加はあると予想していて、プラスどうなるかな、といったイメージでした。


それでは以下、公演について記していきます。
〈影ナレ〉
れなぁと小田倉ちゃんによる影ナレ。みんなで「はーい」するの楽しい。れなぁが「まだまだ足りないんじゃないんですかぁ?」としっかり煽る。

〈本編〉
M0 Overture
オーオー、オイオイ言えるのはやっぱ楽しい。
ネオンサイン?のような文字や映像のテイストからやはり今回はポップな雰囲気でいくのかなぁと思いました。

が、それは大いなる見誤りでした。

れなぁを中心とした1期2期によるダンストラックがメインステージで行われました。レーザーが飛び交ったりステージの前に薄いスクリーンをつけてそこに映像を映したりと、2ndツアーに寄った演出にびっくり。
そちらに気を取られている間にセンターステージからゾノが現れ、メインステージへ。

M1 Cool
ダンストラックの最後に髪を両手で持つあのポーズをしてCoolへ突入。シンプルにカッコいいすね。
ふとモニターに映った幸阪茉里乃ちゃんの表情にハッとしました。

ここでダンストラックがあったようですが、記憶が薄いです。でも絶対天ちゃんカッコよかった。

M2 半信半疑
久しぶりの披露にイントロがかかった瞬間会場全体湧きました。曲もパフォーマンスも好き。

M3 摩擦係数
2ndツアーで本編ラストを飾っていたこの曲をここで持ってくるかという驚きと演ってくれた嬉しさで声出た。
ラスサビ前の「ま・さ・つ」言いたくなりますよね分かります。

ここまでの3曲、やはり魅入ってしまいました。摩擦係数が終わってMCが始まるまでの間は止まない拍手が埋めてくれました。

MC
1期生と2期生でMC。遠藤光莉ちゃんはお休みだけどアツいライブをお届けしたいとまつりちゃん。

M4 それが愛なのね
盛り上がっていこー!との言葉とともに始まった"それ愛"。声出しありでの披露によって真価を発揮した感があります。

M5 恋が絶滅する日
こちらも2ndツアーでは終盤の曲だっただけに、このタイミングでの披露に虚をつかれ、同時に湧きました。
今ツアーは全体的に天ちゃんセンター曲が多め。後の曲も含め、おもさび以外のセンター曲をすべて披露することになります。
2ndツアーでは間奏部分を長くしてプチダンストラックにしていたので、今回もあるかと少し期待しましたがありませんでした。しかし、後にある種の回収がなされます。

M6 ブルームーンキス
1stのアー写衣装をさらにもこっとドレスのようにした衣装に身を包んでメンバーが登場。
2番ではセンターステージに移動して盛り上げます。

M7 五月雨よ
窓の外で雨が降っている映像が前置かれ、初日にも関わらず次の曲を察してペンラカラーを変えるファン。筆者もその一人ではありましたがメンバーはびっくりしてそうです。
夏鈴ちゃんの表現する感情が一際強かった印象。天ちゃんもいつもより葛藤の方に重きを置いていたかな、というように見受けました。保乃ちゃんは明るい表情だったのでそれぞれのやり方で曲を表現していたのだろうと思います。

M8 もしかしたら真実
桜月のミニライブで初めて披露されて以来、ファンの前では初披露となるこの曲。こばとみいちゃんナイスシンメですね〜。曲は名探偵コナンで倉木麻衣さんが歌ってても全く疑わないメロディーで落ち着いていますが、情感強めのパフォーマンス。

M9 無念
土生ちゃんが何らかの事情で参加せず、パートが穴あきになりました。後の曲には参加していたので大事ではないといいのですが。
爽やかなメロディーラインとは裏腹に、3列目メンバーを"敗者"として言っているかのような歌詞。モヤモヤくるところは確かにありますが、まつりちゃんはじめとするメンバーのパフォーマンスを見ていると、そうしたモヤモヤに惑わされる必要はないのではないかと思えてきます。

MC
保乃ちゃんを中心に簡潔なMC。
「次はお待ちかね、三期生!」の呼び込みで三期生登場。

三期生によるダンストラック。
個々がフィーチャーされる部分もありつつ、11人で揃える部分もありつつ。ばりカッケェです。

M10 夏の近道
谷口愛季ちゃんの、後半に向けて表情が豊かになっていく感じが絶妙で素晴らしかったです。夏の近道が突風のようにかき回して颯爽と去っていく感じが好きです。

MC
三期生によるMC。11人が出身・年齢・名前を手短に挨拶。
MCの回しはゆーづでした。おもてなし会でのこんなぎもそうでしたが、初期のちょっとおぼつかない部分も楽しむということすらさせてくれないMC。山下瞳月ちゃんがちょっと噛んでテヘっとしたところはほんわかしました。
今回全体的にMCは短めで、観客を休ませる時間を極力与えないライブ作りがされているのかなと感じました。

次はるんてんかりんほの+れなぁゾノのダンストラック。ですが正直ほぼ忘れましたすみません!カッコよかったことだけは覚えてます。

M11 魂のLiar
有観客ライブでは初披露となる桜月収録曲であり、1期2期の全員で歌唱する楽曲。筆者が次回行く予定のぴあアリーナ公演ではもっと会場が一体となっているんだろうと思いました。
一体感はファンの行動が揃っていることとは直接関係はなくて、パフォーマンスに対してファンがどれくらいの重みづけをして受け止めているかということだと思います。


M12 Nobody's fault
曲前に森田ひかるちゃんのソロダンス。ステージサイドのモニターも消されていて、照明は白いストロボのような光に、最初何が起きているのか分かりませんでした。モニターなしなので表情も読み取れない中でしたが、しっかりと気迫を感じました。
ノバフォはあいも変わらずカッコ良い。


M13 なぜ 恋をしてこなかったんだろう?
センターステージで夏鈴ちゃんのソロダンスがあり、なぜ恋へ。1番では花道でサビを披露。2番に入ると円い筒状のモニターが上から降ろされ、夏鈴ちゃんが閉じ込められる形で他のメンバーと隔てられます。これが糸演出の代わりとなってしがらみを表現していたように見えました。間奏に入るとモニターが上げられて、解放された夏鈴ちゃんがラスサビを楽しそうに踊るという、また新しいなぜ恋を見ることができました。

M14 流れ弾
るんてんほのかりんでソロの時間があることが見えてきたので、保乃ちゃんはどうするのだろうと思って見ていたら、じっと前を見据えるのみで踊らず。
踊り始めたのは1番のBメロあたりからだと思いますが、そこから中盤・終盤にかけての狂気の表現がさすがほのちゃんです。

M15 Dead end
"3rd member"とのモニター表示とともにイントロが流れ、好き曲の三期生披露に沸きました。このライブでは盛り上げ曲を担当した三期生。センターは村井優ちゃん。

強い。三期生がライブで発揮する強さについて、動きが大きいのかキレがあるのか、具体的な要因は正直よく分かりません。自分にしか分からない言い方で恐縮ですが、一つひとつの動きからビームのようなものが発せられて、各メンバーからのエネルギーがよりダイレクトに伝わってくる感じがしました。
新メンバーという新鮮さがなすものなのかもしれないし、三期生というまとまりによる群舞が強さを増幅しているのかもしれません。
この感覚がなにゆえのものなのか知るためにも今後の三期生のパフォーマンスを見続けていきたいと思います。

M16 条件反射で泣けてくる
天ちゃんによるソロパート。メインステージからセンターステージにかけて花道をランウェイのように歩き、踊る。うん、ヤバい。
間奏ではピアノ演出がないぶん、センターステージでメンバーが1箇所に集まっての熱情的な表現に魅せられます。

M17 BAN
条件反射が終わってまもなくBAN。
毎度のことながらかっこいいなと思いながら2番終わり。ここで、2ndツアーでは『恋が絶滅する日』で行われていた間奏延長プチダンストラックが来ました。ここでやってくれるのかと衝撃、そして流石のパフォーマンスに感激。

M18 桜月
歴代センターフィーチャリングパートから満を持しての桜月。このライブ全体を通してれなぁの風格を感じました。
桜月は全員で1つの形を作るのが遠目からでも映えて綺麗なので、ライブで見るべき曲という感があります。
曲終わり、テレビだと下手にはけていくれなぁですが、花道を通ってセンターステージに移動し、曲の余韻を残しつつ退場。
上記筒状のモニターには"Thank you Tokyo"の文字が。
拍手に包まれながらここで本編が終了。

〈アンコール〉
EN1 Buddies
三期生含むメンバー全員でBuddiesの披露。メイン・センターステージ・花道だけでなく2回スタンド席にもメンバーが来てくれました。
1階スタンド席だった筆者からはゆみちゃんが一番近く見えました。筆者がゆみちゃんの出演するライブに行くのは最後だったので、目にしっかりと焼き付けておきました。
天ちゃんの声かけで、ファン全員で「大好き〜〜」と叫びました。

MC
谷口愛季ちゃんのお誕生日をお祝いできました。ゾノも写真集をしっかり告知。

EN2 櫻坂の詩
まつりちゃんの「櫻坂のライブの楽しさをもっといろんな人に知ってほしい」「桜を満開にしてください」との声から始まった櫻坂の詩。

曲終了後、「成長したグループを見せることができるように精進して参ります」とキャプテン。コメントも立ち回りもしっかりしていて素晴らしいキャプテンです。忙しすぎて体調面で心配になりますがなんとか駆け抜けてほしいと思います。
ステージ中央から2列になって退場。石森璃花ちゃんと山下瞳月ちゃんが最後に深々とお辞儀して全編終了となりました。

〈全体を通して〉
3rdツアーは2ndツアーを踏襲しながらも、より明るさやファンとのコミュニケーションを取り入れたライブになりました。
セットリストもかなり組み換えて新鮮味のあるものでした。序盤からアクセル全開で、MCも短めな、息つかせる暇のない濃密なライブ。時間が経つのが本当に早かったです。
カッコよさにも振りつつ、櫻坂としては声出しができる初めてのツアーに来たファンを満足させるために絶妙なバランスが取られているように感じました。自由自在に方向を切り替えることができるのは櫻坂の強みだと思います。

やはり出したいと思ったところで声を出せるのは楽しく、そしてラクです。ライブの場でコミュニケーションが取れる(それはレスとは限らない)充足感はファン側だけでなく演者の側からも聞かれましたしパフォーマンスにも現れていたように思います。
コールについては、コールしない人が白い目で見られてしまうくらいなら明確に定まっていない方がよく、各人思い思いに、迷惑をかけないように声を出せればいいのではないでしょうか。コールしたい派と別にしたくない派もいるでしょうが、場慣れしていっていいところに落ち着ければいいなと。

ツアー初公演だったこともあり、曲のイントロがかかった時の新鮮な驚きが、場のどよめきからも感じることができました。次回行くときこのライブがどのように熟しているのか見るのが楽しみで仕方ありません。


以上をもってこのライブレポを閉じさせていただきます。こんな冗長な文章をここまで根気強く読んでくださり、ありがとうございました。
最後になりましたが、ライブを作り上げてくださったスタッフ・メンバーその他関係者の方々、観客席で場を一緒に作ったファンの皆様に感謝を申し上げます。


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