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「素質」について

小浦猛志先生の著書「千変万化の術〜第一章〜」に、「素質」や「タレント」とは何か?と言う章があります。

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しかし素質は「作る」とは言いません。「磨く」と言います。

コーチの経験やトップ選手の動きや心理面などで語られる事が多いですが、その素質を磨く事が出来たらその選手のポテンシャルを最大限に出す事につながると思います。

また一般の方でもスクールでスイングやポジションを学ぶと思われますが、試合に実際に出てみると「どうもそれだけでは勝てそうにない」と気づくと思います。

では何が足りないのでしょうか?

昨今指導の現場でPlay&Stay(以外P&S)が推進されていますが、その時に必ず出てくるのが「コーディネーション」と言う言葉です。コーディネーションにはちゃんとした定義があって、それに沿った指導が必要だと言う内容です。あくまでもP&Sは手段に過ぎないと思っています。

P&Sをしていれば素質が育つのではないのです。指導者や保護者の方々がそれを知っているか?いないか?

そしてそのコーディネーション能力について、どう育てて行くのか?が指導の腕の見せ所なのではないでしょうか?

今回は僕が学んできた範囲でのコーディネーション能力についてをシェアしたいと思います。

賛否両論あるとは思いますが、あくまでも僕の見解も含めた内容ですので、ご参加までに。

ちなみにコーディネーション能力には7つの要素があると言われます。そしてそのスポーツの特性によって、順番も重要だと思います。

もし今P&Sはしているけれども、それによって「どの要素」を磨きたいのか?を考えずに指導しているとしたら、それはただ簡単に遊ばせているだけで、「その後」が続かないのでは?と考えています。そんなに難しく考えずに、遊びの中で育つものがほとんどですが、特にジュニア期はテニスばかりしていて、そうした要素が伸びていない選手も沢山います。

12・14歳以下はたくさんテニスをすれば試合に勝つ事に近くなるのかもしれません。しかし16歳→18歳以下となってきた時に、追い越されて行く例はたくさん見てきました。

正直に言うと、コーチとしての僕の過去の反省点でもあります。

「目先の勝敗にこだわって指導してしまった」

その結果は悔いても悔いても取り返しがつきません。本当に後悔ばかりのコーチ人生なのです。そんな後悔が今の僕の指導への力となっています。

出来れば僕の様な事にはなって欲しくない。そんな気持ちで少しでも参考になれば、と思います。

本題に戻ります。

コーディネーション能力には7つの要素があると書きました。全部言えますか?

①定位(空間認識)
②識別
③反応
④連結
⑤変換
⑥リズム
⑦バランス

となります。

字を見てイメージ出来るものとそうでないものがあると思います。テニスでは特に上の2つ「定位」と「識別」が非常に重要な要素だと思います。

その7つの要素を一つ一つ僕の学びを紹介する事で、「素質の磨き方」が見えてくると良いなぁ、と願います。


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