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円高による日経平均株価急落を受けての所感

今日の東京株式市場では、日経平均株価が大幅反落し、前日比の下げ幅は一時1300円を超え3万7000円台後半となりました(-3%超の下落)。TOPIXは一時前日比-3.5%超の下落です。外国為替市場で円相場が一時1ドル=148円台半ばまで上昇し(7/3時点では1ドル=161.99円の円安でした)、主に輸出関連株を中心に売られています。

先程Xでも日経新聞の情報を載せましたが、円高が業績の重荷となる自動車株では、トヨタ自動車が一時7%安、マツダが7%安となっています。自動車株は、ここ最近の不祥事や、中国EVに押されて業績見通しが良くない点なども影響して、少し前から株価が大きく下げていますね(ホンダなどは経営資源を最大限有効活用するために欧米中心へとシフトすることを決定)。

さて、株式相場を少し大きく客観的に見てみると、日経平均株価は7/11の直近最高値42,426円から約11%の下落です。月足チャートでは、今は”まだ”この位置です(上画像:日足、下画像:月足)。コロナ禍以降(特に2023年~)の上昇ペースがいかに速かったかが分かりますよね。2023年の日経平均株価は、2022年の大納会終値26,094円から2023年大納会終値33,464円まで28.2%の上昇と、通常期待される株価上昇率の4倍以上の上昇でした(2022年は一進一退が続くも全体的には軟調に推移して-9.3%)。そしてご存じのとおり、今年の株価はなんと2023年の勢いをも上回る速さで上昇を続けていました。日経平均PER(17倍超え)・PBR(約1.6倍)的にも少し割高になりかけていたタイミングです。

『株価は急速に上がり過ぎれば(調整されて)下がる』、『適正価格を通り過ぎて行き過ぎれば戻ってくる』のが自然なことです。今回は一気に円安に行き過ぎて下駄を履いていた分が、主に日米金利差縮小による先読みで一部解消されている状態です(さらには夏枯れ相場のアノマリーや決算様子見、半導体ブームからの調整なども加わっています)。

多くの方は、今まで目の前に当然のようにあった含み益がどんどん減っていく様子を見て悲観的になっているかもしれませんが、株価変動による評価損益とは残念ながらそんなものです。「完全に利益確定をして、他の銘柄に乗り換え投資をすることもなく、証券口座から全額引き出してしまう」ここまでして初めて、本当に現実の利益(お金)と同じ価値を持つリアルマネーに戻るのです。

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