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舞台リコリス・リコイルの話。

1/9から15日まで銀河劇場にて上演されていた舞台リコリス・リコイルの感想。真面目な話から個人的な話まで色々書けたらなと。

■舞台化について

まず行こうと思ったきっかけ。
舞台化が発表された当初は行ってみたいという気持ちはありつつも、実際に行こうと踏み切るまでには至りませんでした。
というのも「リコリス・リコイル」が本当に大好きだったからこそ怖かったんです。もし舞台リコリス・リコイルを見て、これは私の好きなリコリス・リコイルじゃないと思ってしまうかもしれないことが。

まず舞台化が発表されたことに関して、当時の私は肯定も否定もしていませんでした。どちらかといえば肯定より。行ってみたいけど多分行かないだろうなとそう思っていました。前のめりではなかったですね。
最初にも言いましたけど、どうしても怖くて。
舞台リコリス・リコイルを受け入れられなかったときのことを思うとどうしても嫌でした。自分の好きなものだけを信じていたいので、自分の好きの対象に舞台リコリス・リコイルが入らなかったらどうしようというのがあったんですね。大好きな作品だからといって、舞台のリコリコも無条件に愛せるとは口が滑っても言えないと思っていました。好きだからこそ、なんですよね。上手く説明できない。

行くつもりはなかったけど舞台に関する情報も公式から得てはいて、そんな中で目を通したのが千束役の河内美里さんとたきな役の本西彩希帆さんのインタビューです。

ラジオなりSNSなりインタビューなりで、アニメで千束とたきなを演じた安済知佳と若山詩音さんのお話を聞きすぎていたので、お二人以外の方から見た千束とたきなのお話を聞くのはすごく新鮮な気分でした。

本当にめちゃくちゃいい記事で触れたい点はいくつもあるんですが、ここでは一点だけ。

ーーたきなは成長するし変化もするから、そういう意味でも演じがいがありそうです。
本西:そうですね。
河内:ふざけるときもあるしね。水族館でのシーンとか。
本西:それも全部は千束を励ますため、人のためにやっているところがあるから、そこも愛おしいと思います。リコリコのみんなと過ごしてきて、心を許したたきなだからできることだなって。どうしてもたきなのことを思うと母親みたいな気持ちになっちゃうんですけど(笑)。

『舞台リコリコ』河内美里&本西彩希帆インタビューより

TVアニメ4話の「さかな~」のシーンのたきなに対する本西さんのお話で泣きそうになりました。
4話の「さかな~」はリコリコを代表する有名なシーンの一つ。それ故にこのシーンの意図や思いを踏みにじって「さかな~」だけが独り歩きしてしまっているなと感じることが少なからずありました。私はそれが嫌でした。
たたふざけてやったわけではなく、それこそ本西さんがおっしゃったように「千束を励ます」ためにやったのだと思っています。千束を笑顔にしたくてたきなが選んだ行動です。
それをちゃんと本西さんは分かってくれた上で、この井ノ上たきなというキャラクターと、役と向き合っているのだなと思いました。
私はリコリコの中で井ノ上たきなちゃんが本当に好きで。本西さんならたきなちゃんをちゃんと分かって寄り添って演じてくれると思いました。
何様だって感じなんですけど、この人なら大丈夫だ、とそう思えたんですよね。この時点でもまだ行こうとは思っていませんでしたが、きっとこの舞台は大丈夫だなと思いました。

気になるけど、でも中々一歩が踏み出せない。そんな私が動いたきっかけはYouTube上で公開された公開稽古の映像でした。

初見でわけも分からず、ただ気が付いたら泣いていました。今でもよくわからないんですが、本当に気が付いたら泣いていたんですよね。感動、というわけではないんですけど。
ただ絶対にこの舞台は見に行かなきゃいけないと思いました。自分の目で、自分自身で受け取りに行くべきだと感じました。
悩みに悩んだ舞台だったけど、行くと決めたら行く。丁度1/7の夜が空いていたのでチケットを購入。初日の夜公演ですね。
この公演があまりにも凄くて、気が付いたら千秋楽のチケットも購入していました。あの時の私、金欠ですって泣きながらチケット購入してくれてありがとう。


■感想

前置きが長くなりましたがここからは舞台の感想。前半は大真面目に書きます。後半はオタクの感想垂れ流し状態になるかと。よろしくお願いします。
ちなみに劇場での舞台はリコリコが人生で初めてでした。

○実在性

まずこの舞台の凄かったところは、キャラクターの実在性にあるんじゃないかなと思います。
こればっかりは実際に見てもらわないとなんですが、本当にそこにいたんですよ。そこに千束がいて、たきながいた。千束とたきなだけじゃない。みんなそこにいた。
凄かったです。本当に凄かった。リコリス・リコイルだった。
私は千束とたきなが大好きなので二人を中心に作品を見ていたのですが、本当に千束とたきなだったんですよね。

河内さんの演じる千束は一挙手一投足が本当に千束。指の先まで千束の動きなんですよ。アニメで見てきた錦木千束がそこにいると思いました。いや、ほんとに凄かった。

逆に本西さんの演じるたきなは千束とはまた違った実在性で。
あ、たきなってこんな表情するんだとか、たきなってこんな事も言うんだとか、知っているようで知らなかったたきなの側面がたくさん見えた舞台だったなと思います。で、凄いのがそのどれもがちゃんとたきなだったことなんですよね。本西さんのたきなは知っているようで知らなくて、でも紛れもない井ノ上たきなだった。そこにいたんです。本当に凄かった。

クルミもよく飛び跳ねてたり、ミズキなんかは台詞がないシーンでの表情だったり、細かい全てがキャラクターで本当に凄かったですね。
初日と千秋楽に観劇させてもらいましたが、同じ舞台なのに最初と最後で全く違うんですよ。初日のときよりも明らかに役が馴染んでいて、舞台ってこういうことなんだなあって。
公演期間を通して役者もキャラクターも舞台も変わる、舞台って生きてるんだなあって。
凄かったです、ほんとに。

○脚本

原作ファンからもかなり好評だった今回の舞台の立役者ですね。脚本が本当に上手かった。
原作ありの作品なので当然原作ファンも多く足を運ぶわけで。そうなったときに求められるのはやっぱり原作で受けがよかったシーンなんですよね。それこそ4話の「さかな〜」とか。
でもアニメと舞台じゃそもそも勝手が違うので、アニメそのままというわけにはいかないし、尺だって足りないし。
そうなったときに問われるのが脚本家の手腕だったりします。どこを使ってどこを使わないのかって難しいですよね。まずそれが上手かった。
4話で言えば水族館のシーンはやったけど、買い物のシーン自体はカットしてましたよね。アニメでいらないシーンなんて無いとは思ってるんですけど、それでも話を進める上で切らなきゃいけない部分は出てくるわけで、そこの取捨選択が上手かったなという印象です。

あとはその取捨選択した話の再構築。印象的だったのは4話冒頭の「急所を狙うのが、仕事だったんですけど?」という台詞です。アニメではOPパート前の独自シーンだったので組み込むのが難しいですよね。でも絶対に必要なシーンでもあって。
そこを舞台では本当の本当に最後、物語の幕引き前の言葉として使っていました。
いや、これは上手すぎますよね〜〜〜〜〜〜。
原作を知っている人間からしたら唸るしかない。原作を知らない人でも、このリコリス・リコイルという物語の中でたきなが変わったことがよく分かるシーンなんですよ。まじで上手い。
挙げればキリがないんですが、こういった取捨選択と再構築という点で舞台リコリス・リコイルの脚本は凄かったなあと個人的に思います。
全てが原作通りとはいかないけれど、原作と同じような意思が通った一つの物語として素晴らしかった。

○劇伴

個人的によかったな~と思ったのがもう一点あって、それが音楽です。
アニメOPのALIVEとEDの花の塔はもちろん、アニメの劇伴もかなり使われてましたね。聞き馴染みのある音楽のおかげですっとリコリコの世界に入っていける。特に舞台冒頭、彼岸花のバック映像と共に浮かび上がるたきなの後ろ姿で流れる劇伴。あれ、「機銃掃射」って曲名でもちろんアニメ本編でも使われていた曲です。あの音楽聞くだけでアニメのたきなのぶっ放すシーンが思い浮かぶんですよね。
舞台ってどんなだろうって期待と不安を抱えながら幕が上がった舞台で、いきなりアニメと同じリコリコの世界が引き込んでくるんですよ、全く違和感なく。それがめちゃくちゃ良かった。
かといってアニメの劇伴を全てそのまま使うわけではなく、所々でちゃんと舞台に合わせてアレンジがされていたんですよね。
特に好きだったのが、舞台の家事分担じゃんけんの直後に使われていた「千束」という曲のアレンジ。元はアニメ1話で千束が登場するシーンで流れていた曲です。
原曲もかなりポップで千束らしく動き回る感じの曲なんですが、舞台だとそのまま使われていることもあればアレンジして使われているところもあって。このじゃんけんのあとに流れた「千束」は原曲よりも丸みを帯びたかわいさを感じる曲でこのアレンジがめちゃくちゃ好きでしたね。原曲は彩り豊かな彩色で、アレンジ版はパステルカラーみたいなかわいさのイメージ。多分私にしか伝わらない。

リコリコに限らずなんですけど劇伴とかサントラが大好きな人間なのでついつい舞台でも気になってしまった。ちなみにアニメのリコリコのサントラはそれぞれBlu-ray/DVD第1巻と第4巻に収録されています。短いですが全曲の視聴動画も上がっているので是非~。

私はやっぱり「リコリス・リコイルのテーマ」が一番好きかな~。記憶違いだったらごめんなさいなんですけど、舞台ではこれの原曲使われてなかったと思うんですよね。あと「ハッカーロボ太」も。ロボ太の曲のサウンドめっちゃ好きだったのでちょっと残念。でも舞台のロボ太の曲もよかったですね。舞台の劇伴もどうにか音源貰えたりしないかなー。
個人的には「お願い、間に合って!」もめちゃくちゃ好きなんですよね。9話を思い出して苦しくなってしまうので迂闊には聞けないのが難点。これの冒頭のピコピコ音のところだけ舞台でも使われていましたね。

○舞台リコリス・リコイル感想戦

ここからはIQ3のオタクによる感想垂れ流しタイム。バカ長いです。

・彼岸花をバックに登場するたきなちゃんの背中が、14公演を通して本当に大きく強くなった気がして、ここで泣いてます実は。舞台リコリコで本当に最初に登場するのはたきなちゃんなので、本西さんはこの時どんな思いだったんだろうってちょっと考えてしまいます。

・OPでキャラが全員登場して、千束とたきなだけにスポットライトがあたる。千束は階段の上から、たきなは下から。そこで二人が互いの方を向いて、千束が駆け下りてたきなのところに行き手を取るという流れなんですが、どうしてもそこで泣いてしまう。ALIVEの歌い出し僅か10秒程度の時間での出来事です。

・OPで千束がたきなのポッケを叩くような仕草をするんですが、あれ飴をポッケに入れてたんですね……舞台では飴のくだりはなかったんですけど、しっかりOPで回収してて素晴らしい…その後にポッケから飴を取り出して見つめるたきなちゃんでまーーーじで泣きました。ずるいだろそれは。

・OP中基本的に無表情のたきなちゃんが、最後の方で千束と向き合った時唯一表情を崩すんですよね、それがあまりにも良すぎて………3話の抱っこしてぐるぐるシーンもアニメOPの蹴り合うシーンもうまく使ってくれててすごかった………

・最初の電話のところでスマホ持つ方の千束の指がスマホとんとん叩いてるのめちゃくちゃ千束。あそこだけで千束ってわかる。すごい。

・たきなに手差し出すところで指うねうね〜ってさせる千束がまじで千束。ほんとに千束。

・ミカと千束間違えたところで「え?」ってお目目ぱちぱちさせてたたきなちゃんほんとにたきなちゃん。

・ドゥルルルルルルルルの河内さんの巻き舌すごい。後ろで真似してるミズキめちゃくちゃミズキ。

・「あなたはDAに必要とされていていいですよね!」のたきなが本当に苦しくて…心の叫びがぐっと突き刺さって圧倒されて毎回泣いてしまった…本西さん…すげえ…

・戦闘シーンまじですごい。圧巻すぎる。すごい、ほんとにすごい。

・真島さんの電車襲撃シーンでの3rdリコリスたち、真島さんが喋ってる後ろでずっと戦ってるんだけどちゃんと後ろで流れる銃撃音にぴったりあった動きですごい。上手く前衛と後衛を使った戦い方ですごい。細かい。

・銃撃った後の反動(リコイル)がすごい。まじで撃ってるん?てなる。すごい。

・ロボ太の身体の動かし方にどこか小物感があるのがすごくロボ太っぽくて好き。ドアーーーッ!が聞けて嬉しい嬉しい。

・真島さんの最初の登場のところかな?手下にぐって距離詰める感じがまじ真島。千秋楽昼のカーテンコール最高でした。

・姫蒲さんの「がんばれー」好きすぎ。

・鞄の肩紐がずれがちなたきなちゃん最高に愛おしいね。

・「スカッとしたな」「ええ」のたきなちゃんの表情が世界一好きです。

・たきなのパンツ見ちゃった千束の表情、舞台ならではの見せ方でまじで素晴らしい。河内さんにボーナスです。

・千束が下からパンツ覗いた後段差を飛び降りるたきなちゃんの一連の動きが綺麗。というか本西さんたきなの一つ一つの動きが綺麗でキレがあって素早い。走るシーンとかめちゃくちゃいい。走れ正直者すぎる。

・ち、ん、あ、な、ご。ちんあなご。草。

・「めっちゃかわいい、ですよ」のたきなちゃんほんとにさーーーーー。そういうところだぞ、まじで、君もめちゃくちゃかわいいからね。

・EDでクルミがたきなに飛びつくところめちゃくちゃ好きなんだよね〜。そのあとたきながサクラとワンアクション起こすのもいい。千秋楽は昼夜ともにグータッチ。

・車のアドリブ
(千秋楽昼)→「見えないドア開けた~」って千束が言ったところでちょっと笑っちゃった本西さんがめちゃかわいかった。
(千秋楽夜)→「これ絶対人じゃん!動いたし!」で「動いちゃだめですよ!」って千束じゃなくてタイヤの黒子さんに突っ込むたきなちゃん満点。

・リスのアドリブ
(千秋楽昼)→「開いた口が塞がらない」でぽかんとする千束とたきなかわいい。(多分ウォールナットの着ぐるみは元々口が空きっぱだよみたいなネタかなと)
(千秋楽夜)→「リスの日は1/29」「…それで?」「公演期間を延長しよう」(客席から大きな拍手)
ここでなんて返すか戸惑いながらも大きな拍手に嬉しそうな顔してる河内さんと本西さんが印象的だった。

・パンツのアドリブ
(千秋楽昼)→「パンツの日は8月2日。千束ちゃんはどんなパンツが好みなんだい」(うろ覚え)「行きましょう千束、関わってはいけません」
(千秋楽夜)→「わたしと同じですね!」(大拍手)、もうこれに勝るものありません、爆笑です。

・ロボ太のアドリブ
(千秋楽昼)→「パワー」、ちょっと弱げなパワーなのじわる。
(千秋楽夜)→「バランスのやつやってみようかな」「ッスいきます」が個人的にツボ、「笑いのバランスも難しい!」で客席から拍手からのお辞儀ロボ太好き。

ここからは初日の話。といっても初日の公演の記憶がとんどなくて。
というのもただひたすらに舞台というものに圧倒されてしまったし、千束とたきながそこにいた…としか言えなくてですね。あのシーンが、このシーンがという記憶は朧気ながらも残っていたんですが、それを焼き消すほどの圧倒的な”””力”””が舞台にはあったんですよ。そういうわけで記憶は消し飛びました。ALIVEと花の塔で泣いた記憶しかないんです、わりとまじで。
ただひたすらに舞台って凄いなあって思いましたね。舞台って凄い。舞台って面白い。
1公演だけなんて耐えきれないし公演を通して変わっていく役者さんの姿を少しでも見届けたくなってしまって千秋楽のチケットを即買いました。結局初日と千秋楽しか行けなかった。全部自分が悪いんだけど悔しいね。今までのオタク人生でツアーは全通した方がいいって学んだはずだったんだけどなあ…(遠い目)

次、千秋楽のマチネ。1階の最後方でしたがそれなりに見やすかった。一応だけどちゃんと表情も見えますよね。
2回目だったんですけど前回から1週間空いちゃったこともあって感情が振り出しに戻る。ALIVEの千束とたきなでまたもや号泣。ちゃんと見たいのに勝手に視界が滲んでぼやけるの本当にどうにかしてほしい。なんでこんなにも泣きたくなるんだろう。
この公演はたきなちゃんに完全にフォーカスをして見ていました。全部がかわいかったです。
全体的にアドリブに磨きがかかっててよかったですね。生の反応をたくさん得ていることもあって、初日よりもっと活き活きのびのびと自由になっていたなという印象。場数ってやつですよね。ツアーにしろ舞台にしろこういうのがあるから良いよね、複数回行われる催しって。公演期間中に変わっていく演技や人が大好きなんですよね。そこから自分自身が得られる感情や経験もあるので。

最後、大千穐楽。
ようやくALIVEで泣かなくなりました。それはそう。2階上手のボックス席だったんですが、これがまあ面白い席で。普通の2階席よりも舞台に近い席なのでしっかりと役者の表情も見えるし音の聞こえもいいし全体も見れるし。たきなちゃん中心に見たいところを見てました。上だから気が付くこともあってよかったね。
アドリブは神の領域に突入です。全てが素晴らしい。
OPでは泣かなかったけどEDでは泣いてました。過去一泣いていました。舞台リコリス・リコイルが終わってしまうんだなあと、そう思ったら寂しくて寂しくて大号泣。花の塔の本西さんたきなのダンスがめちゃくちゃ好きです。しなやかでたきならしい動きで本当にたきなで。OPのALIVEでは無表情で踊っていたたきなちゃんがEDの花の塔では柔らかい表情で優しく微笑んでいるものだから、うっかり涙腺がやられてしまいました。本当にダメ、あの顔。
カーテンコールでも話聞きながらポロポロ泣いてしまって。本西さんが楽しそうな笑顔でたくさんお話してくれてよかった。続きやりたいって言ってくれて嬉しかった。ほんとに泣いちゃった。
カーテンコールのあとの鳴りやまない拍手とスタンディングオベーションでもっと泣いちゃって。この瞬間のために大千穐楽のチケットをとったようなものなんだけどほんとにその決断をしてよかったと思えるくらいには一生忘れらない時間だった。
大好きだなって、その気持ちだけ泣いてしまうくらいリコリス・リコイルが大好きなんだなって思えて嬉しかった。ちゃんと舞台リコリス・リコイルのことを愛せたことが嬉しかった。
どうしようもなく、舞台の上で生きる千束とたきなを愛してしまったんだと思う。河内さんの千束と本西さんのたきなだったからこそ、こんなにも愛してしまったんだと思う。
特に本西さんには感謝してもしきれないというか。大好きな井ノ上たきなっていう女の子を大切に大切にしてくれて。本西さんのおかげでもっとたきなちゃんのことを好きになれたなって。
本西さんのことももっと知りたいなって思えた。一人の役者として、一人の人間として。手始め、と言ってはなんだけど2月に所属する劇団の公演があるみたいなので行ってきます。本西さんに会いたいので。

舞台そのものを題材としたとあるコンテンツで舞台について齧ってはいたけど、実際に劇場で観劇するのは今回が初めてで。その作品に捧げずにいたのは、この舞台リコリス・リコイルと出会う日のためだったのかなあなんて思う。見てたアニメとか好きなアニメが舞台化したことって前にもあったけど、でもそれだけで行こうって行動に移せたことは一度もなかったんだよね。それが今回勢いだけでここまでこれた。
舞台リコリス・リコイルは私を舞台と出会わせてくれたんだよね。そういう意味でも大切な舞台です。本当に感謝しかない。


■おわりに

この舞台に携わった全ての方々に感謝しかありません。最後まで誰一人かけることなく公演ができて本当によかった。
大千秋楽で本西さんもおっしゃられていたけれど、本当に続きが見たい。なんなら再演とかでもいいからやってほしい。とにかく舞台の上で生きる千束とたきなとみんなと会える機会がまた欲しいなと今は思います。
ほーーーーーーーんとにめっちゃよかったね舞台リコリス・リコイル。人生で初めての舞台がこの作品で本当に良かった。

またいつか舞台リコリス・リコイルに会える日を願って。

本当にありがとうございました。