交流する人が増えました

このところ、いろいろそりゃぁもういろいろ、ありまして、
交流する人が増えました。

年齢的に、新しい環境になったわけでもないのに、知り合いという人が増えていくというのは、嬉しいというだけではありません。残念ながら。
正直なところ、うっとうしい。ですね。はい。

その交流の中で、山に登ることになりました。山です。山。

もともと、山登りをしよう!したい!という気持ちから、山登りの仲間ができたわけではなく、たまたま集まった仲間から山登りがしたいという風になったので、レベルの差もあれば、意識の差もあり、正直、かなり大変です。

全員が一緒に行く山を考えるのも、全員が一緒に行けるよう配慮するのも、正直なところ面倒臭い。そりゃそうです。そんなのどう考えても面倒臭いじゃないですか。

でも、そんな山登りをしていたら、ある一人の女性から、

「うちの息子、高校をドロップアウトして、その後就職はしたんだけどね。やっぱりダメで、いまいわゆる『引きこもり』なんだよね。就職した後、医者に行ったら『発達障害』って言われちゃってね。」

と言われました。もちろん彼女とは何の関係もないです。知り合いというだけです。そんな彼女が、こんな話をするなんて、正直登山マジックすげぇって感じです。テンション上がっちゃったんですかね。

そんな彼女も、いろいろ薬を服用しているようです。そりゃそうですね。そういうことがあれば悩まない母親なんていないでしょう。
安定剤や、睡眠薬も飲みたいときもあるでしょう。わかります。
飲んだことはないけれど。

そんな彼女が、先日、
「うちの息子がさ、『誰もいない山なら登ってみたいな。』って言うもんだから、私嬉しくなっちゃってね。〇〇山連れて行ったのよ。でも、ずっと引きこもっていたでしょ。もう、青色吐息っていうの?そんな感じなのよね。連れ出すなら、あまり人がいない山がいいんだけど、あんまり高い山っていうか、そういうところはダメだろうから、いいところないかなぁ。」
というので、渓谷渡りのようなところができるところを教えてあげました。
とても喜んでいました。

この付き合いは、はっきり言って面倒臭いところがあるんだけれども、こんな風に誰かの役に立てるきっかけがもしあるのであれば、それは、悪くはない。
そんな風に思えるくらいの自分であることに少しホッとしました。

しばらくしたある日、随分会っていない知り合いとばったり会う機会がありました。彼は今、市の民生委員のような仕事をしていて、痴呆老人と引きこもりの相談を結構受けるということで、その対応に苦慮しているとのことでした。

そこで、先述の彼女のことを話してみました。
まず外に出ることが大事であれば、その母親が生き生きと外に出てみればいいんじゃないかと。
知人はなるほどと真剣に聞いてくれました。
そのあと、働くことができないんだよなぁ。と、
それについても話をしました。

親御さんにしてみれば、週に2日でも3日でもいいから、1日3時間でもいいから働いてみてほしいって思っているわけだけど・・・。
本人は、正社員でフルタイム働かないと意味がないと思っているんだよね。
そのギャップを埋めることが大事なんじゃないかって思うよ。

人の気持ちになるっていうことは、想像以上に難しいことなんだろうなと、このとき感じずにはいられませんでした。
難しいですね。いろいろ。生きて行くのは難しい。

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