内野前進守備の有効性について考える~メルマガVol.270より

※本稿は10月14日にまぐまぐで配信した「shibakawaの楽天イーグルス応援マガジン」Vol.270からの転載です。

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10月7本目の配信になります。

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内野前進守備の有効性について考える

こんにちは。信州上田在住、故郷の英雄・真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドに見える楽天推しの野球好き、野球専門メディアなど他媒体への寄稿も行う@eagleshibakawaです。

パリーグのクライマックスシリーズ、ファイナルステージ。熱戦が続いています。

昨日終了時でアドバンテージ1勝分を持つ日本ハムの2勝1敗になりました。しかし、ホークスが第2戦で逆転勝利を収めたことで、まだまだ分からない様相になってきましたよね。

第3戦のホークス先発は千賀です。ホームでは被弾が多く、防御率3.94と悪いですが、ビジターでは同1.54、8勝負けなしの成績です。ホークスが五分に戻す可能性は大きくなったと思います。

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この2試合を観戦して特に考えさせられたのは、内野前進守備です。

10月12日初戦(H0-6F)、ホークス2点ビハインドの5回1死3,2塁。内野守備体系は、これ以上の点は許さないという内野前進守備でした。

3番・近藤vs先発・武田のフルカウント勝負。果たして軍配は近藤に上がります。外角ストレートを叩きつけた近藤の打球が、前進守備を敷く遊撃・今宮のジャンプ一番その頭上を越え、左前へ抜けるタイムリー。走者2人が生還した一打は、直後に飛び出した4番・中田2ランと同じく、試合の趨勢を決定づけるものになりました。

昨日10月13日の第2戦(H6-4F)は9回にありました。

日本ハム1点リードながらも、1死3,2塁のピンチ。2番・本多の合わせた打球です。三遊間の遊ゴコースと思われました。しかし、内野前進守備を敷いていたことがアダになり、遊撃・中島卓の左横を破る同点打に。

4-4の同点で、なおも1死3,2塁が続きます。バッターボックスは3番・柳田との勝負。ボール先行2-0からマーティンの速球を打って出た柳田の打撃は、決して良い当たりではありません。しかし、投手の頭上を越えていくバウンドゴロが、前進守備を敷く二遊間をしぶとく破る、決勝の中前タイムリーになりました。

この2本のヒット、通常の守備体系でも3塁走者の本塁生還は、防ぐことは難しかったかもしれません。3塁走者は福田、中村晃といずれも俊足でした。しかし、打者走者を1塁でアウトにする可能性は大きかったと思います。このどちらでもアウトを取れなかったことが、その後の4番・内川遊ゴでの3塁走者生還を許し、点差が2点に広がる形になりました。

9回裏、マウンド上は鷹の守護神・サファテでした。代打・矢野から始まる相手攻撃を三者凡退締め、ソフトバンクが逆転勝利を飾りました。

9回裏、リードが2点差と1点差では、大一番を締めるサファテの投手心理も変わったはずでしょう。もし1点差なら、代打・矢野の場面、センター柳田の守備位置はどうだったか。

巧打による中前ポテンヒットを嫌い、もっと前寄りになった可能性もあります。サファテの球威があれば中堅後方に飛ばされる確率は低く、それよりも心理的なダメージの大きいテキサスヒット阻止の守備体系を採用した可能性もあるのです。

そうすれば、中堅ウォーニングゾーンを襲った快飛球は、背走柳田及ばずの中越え二塁打になっていたかもしれない。1点差の無死2塁なら、土壇場で同点に追いつくことができたかもしれません。

以上は、内野前進守備は、どの程度有効なのか?改めて疑問に思うシーンでした。

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守備側が内野前進守備を採用する場面は、これ以上の失点は与えることができない、次の1失点が敗戦に大きく近づいてしまう。そんなギリギリの展開だと思われます。

この状況を、、、

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