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伊吹山アベンジャーズについて

鳥が好きなだけなのに。


いやもう、ほんと、みんな偉いわ。偉すぎるって。

SNSなんて本来気晴らしの場じゃん?特にツイッターなんて「今日はこんなご飯を食べました」「子供がなんか面白いことを言いました」「雲がうんこの形に見えました」って報告し合って、クスってするの。それが仕事や学業の合間の正しい過ごし方でしょうに。

鳥が好き、猛禽が好き、イヌワシが好き、な人も、その道でご飯を食べている人も、ちゃんと正論をもって諭そうとしてるんだもの。対価無しで。仕事や学業で疲れてるのに。本業の方は、本業の専門技術料を無償で提供しつつ。

マネできませんって。みんな偉いよ。それでも立ち向かうもの。SNSで世の中が「良い方向に」変えられるって信じてるもの。信じて頑張ってるもの。

これは皮肉じゃないよ。それができなくなった自分がうしろめたいだけ。

職場でいろいろな苦情や変な電話やムカつく腰かけポンコツにはらわた煮えくりかえりながらも発散できる訳もなく、胃石のように飲み込んで重い体にぐったりして、ちょっと現実から離れたくなって、ツイッターを開き、「もうウグイスが鳴きはじめたよ」「キビタキも来ました!」「いいなーこっちはまだだー」「サシバもう来た?」ってやり取りを眺めてほっこりしたかったのに、現れたのはイヌワシ営巣地に侵入するカメラマン4人組、伊吹山アベンジャーズ。

もうほんと勘弁してよ。やめてよ。楽しみたいのよ。鳥を楽しみたいのよこっちは。ツイッターでは仕事でたまったストレスを鉄の拳として振り下ろすつもりはないのよ。ゆっくりと消化して、理解も納得もできなくても、少しずつ消えてなくなるのを待ちながら、Twitterを眺めて、ちょっとした幸せや季節感や出会いの喜びを勝手に共有して、「ああ、でもちょっとはいい日だったのかもな」と騙しながら眠りたいだけなのよ。

なんなんだよSNS上の伊吹山アベンジャーズ。

本稿は正論も保護論争も政策提言もなにもありません。個人的な、本当に個人的な感情だけでした。

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