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被災地のため、何かしよう。

ある大学の先生は河川堤防の震災被害について述べていましたが、私は下水道に注目しています。街場の雨水は基本的に下水道で排除しています。つまり、街場の冠水は雨水(または河川の決壊水)の排除ができずに起こるものです。

ご存知の通り、能登の復旧速度はこれまでの震災にないくらい遅いです。公共下水道本管や建物からの排水装置が震災でかなりやられているはずで、この復旧速度ではいまだ完全ではないと推測します。

配管のズレは、排水管の内径損失とイコールです。排水管の継ぎ目が狭くなるわけです。だから、送水量は設計通りにはなりません。さらに、ズレた配管からの漏水もあります。雨水がその場に溜まる一方です。しっかり復旧させていれば、被害を抑えられた可能性があると思います。

私はここ3週間ほど都心に滞在しておりました。(水戸もそうですが)能登豪雨の間、本当に何事もないかのように都営バスは走り、麻布ヒルズは煌々と光を灯していました。レストランでゆったり食事をし、酒を飲み、温水洗浄便座で糞を垂れ、冷房のある部屋で寝ている人たちがたくさんいました。

一方で、同じ時間帯で、泥水に押し流され、息ができず、猛烈に苦しみながら死んでいった人たちが少なくとも7人いるわけですよね。復旧が進んでいれば助かったかもしれないですよね。

何かおかしくないですか。


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