灼熱の小牧山城4

元気な名古屋弁のおじさんのいう通りに東側へ山道を降りてゆく。途中曲輪と思しき木陰を見つけて一服する。持参したペットボトルの水は全てここで飲み干した。
「れきしるこまき」はガラス張りの新しい展示室だった。暑さと寝不足で頭がぼーっとしていたのか、ここでも新たに入館圏を購入したことを館を出た後に気がついた。無駄な支出は抑えたいと今回の旅に出たが、やってしまった。館内では冷房が効いた暗がりの中ミニシアターを模した空間の椅子に腰掛け涼んでいると、女の子を連れた若い母親が入ってきたきた。女の子はこの空間が気に入ったらしく。はしゃいでる。
微笑ましく見ていると、いつしかうとうと眠ってしまった。目が覚めた時は午後3時くらいになっていた。いかん!岐阜城見学に間に合うのだろうか。

映像はほとんど頭に入らなかった。ただここで期せずして仮眠を取れたのが奏効したのか再び元気が出てきた。朝の有楽苑の係員のいう通り、少し無理なプランだったか。それにしても熱中症とはこういう症状かと思われるくらい、呼吸がしんどかった。熱気を吸い込んでいるようで少し頭痛もしてきた。ドラッグストア駐車場は相変わらずガラガラだった。申し訳程度にペットボトルの麦茶を買い車に乗り込むと40度はゆうに超えている暑さだったが、麻痺しているのだろう。むしろ汗でびしょびしょになった体が温めてくれているようにすら感じる。Googleマップで目標値を岐阜城に設定して小牧山城を後にした。一時間で到着なので、5時閉館としても一時間くらいは滞在できるだろう。完

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