金華山岐阜城1

小牧山城から国道155号線を西へ進み、右に折れ国道22号線を北上する。木曽川を渡ると、切り立った山が近づいてくる。あの山の頂が岐阜城か。私は車のハンドルを握りながら「岐阜」という県名の由来を考えていた。「岐」は「岐路」の岐か・・・。「阜」とはなんだ?熟語が出てこない。

金華山のトンんネルを抜けると、大きな門が左手に見えた。馬に乗り弓を引く銅像は信長だろうか。何だかワクワクしてくる。その信号を左折し公園を左に見ながらゆっくり車を進めるが目ぼしい駐車場はなかった。仕方なく歴史博物館のところでUターンし、案内板にある堤外第二駐車場に停めた。時間が遅いのか車はまばらだった。

足早に山門を目指すと、滝と句碑が目に入った。また悪い癖が出た。時間がないのに足が止まり、ついつい文面を読んでしまう。その滝壺は御手洗池という。どこにでもありそうな名称だったが、文面を読んでいたたまれない気持ちになった。その昔関ヶ原の合戦の際、豊臣方についた当時の岐阜城主織田秀信の奥女中たちが崖に追い詰められ身を投げた滝だという。歌が添えられていたがあれは何を歌っていたのだろうか。雁の涙とあったが。

つづく




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