詩小説 「私の晴れはいつ?」
森山あきは、頭を抱えていた。
目の前には、不採用通知。これで4度目。
なにがだめ? 年齢? 経験のなさ?
不採用通知が届くたび、自分を全否定された気になる。
あなたは社会に向いてませんよ。
あなたは何も持ってないんですね。
働いていた時に貯めたお金が、まさに羽を持って飛んでいく。
ここにはいたくない!
ここは居場所が悪い!
お金にまで全否定されたかのよう。
辞めなければよかったんじゃない? と街行く視線、全部が言っている気がする。でも前の職場でも、あきに対する視線は攻撃的だっ