我をも返りみず

正月に羽子板で遊び幼
馴染みと一緒に楽しん
でいた。幼馴染みの弟
は空き地に井戸があり
その上で飛びはねてい
た。誰もが予想のつか
ない事態が起きた!
井戸の上に敷いてある
トタンが破れ、幼馴染
みの弟が消えた、あの
子が井戸に落ちたとは
数分後わかった!弟は
井戸に落ちたのだ!
さすがはお姉ちゃん、
私が我にかえるともう
いなくなり大人に知ら
せていた。羽子板は、
放り投げられ、事の重
大さを物語っていた。
私はゆっくりした行動
で家に帰り、家の人に
“落ちたんよ”とポツリ
言った“誰が?”“〇〇君
が”それからとゆうもの
私の家の内部では、あ
わてふためき、我が子
の事故でもあったかの
様にロープを用意した
そこで父がそれを持っ
て家を飛びだし腰ベル
トを着けて、井戸にロ
ープをたらし井戸の中
に潜っていった!〇〇
君をロープでくくり皆
の力で引き上げた。水
を飲んで気絶していた
が、命は助かった!
ホッと胸を撫で下ろし
たのもつかの間!母が
出てきて“主人がまだ
いますー”とたけった!
父はペタンペタンと、
コンクリートに手足を
押してはいあがってき
た!父は若かったのだ
私が7~8才の頃の事故
であった。短気な父が
裏返すと勇ましい人に
早変わり、これが父の
後ろ姿であった!
尊敬するとかどうかよ
り勇ましい行動に、び
っくりしたのであった
父の人命救助はここで
終わった....。全く家族
を顧みず出た行動は、
シャカをも思わせる大
いなる放棄である。父
は、人とゆうより菩薩
にちかい存在なんだろ
うか?

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