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e-とぴあ・かがわワークショップコレクション2021 開催レポート

こんにちは、e-とぴあ・かがわ広報スタッフです。e-とぴあ・かがわでは毎年夏休み期間中にワークショップコレクションを開催しています。今年はプログラミング教室やものづくり体験の他、「宇宙」をテーマにした展示やワークショップが行われました。

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星空撮影ワークショップでは、自分で天体望遠鏡を組み立てて月を観測・スマホで撮影する「望遠鏡を組み立てて月を撮ってみよう」、スマホやデジカメの長時間露光で流星群の撮影の挑戦する「スマホで撮ろう!ペルセウス座流星群」が行われました。今回は「望遠鏡を組み立てて月を撮ってみよう」にスポットを当てて、ご紹介します!

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望遠鏡を組み立てて、スマホで月を撮ってみよう!


ワークショップでは望遠鏡キットを使った制作と、望遠鏡の歴史や仕組みの解説から始まりました。使用するのは、国立天文台が企画・設計・製造までを監修した望遠鏡キット。学習用教材ですが付属のアイピースで16倍・66倍の倍率で観察が可能、月ならクレーターまで大きくはっきりと見ることが出来ます。

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天体望遠鏡は遡ること約410年前、イタリアのガリレオ・ガリレイが望遠鏡を天体観測に使用したのがはじまり。その後ドイツの天文学者ヨハネス・ケプラーや万有引力の発見者であるイギリスのアイザック・ニュートン等によってさまざまな天体望遠鏡が発明されました。接眼レンズに凸レンズを用いた天体観測用の屈折式望遠鏡は長さ60mに及び、巨大なクレーンで吊るすように使っていたものもあったそうです。

現在の天体望遠鏡は大きく分けて「屈折式」と「反射式」に分けられ、天体観測の方法や目的に応じて選びます。今回は月の観測に向いている小型で軽量な「屈折式」の天体望遠鏡を組み立てて行きます。天体望遠鏡キットは組み立て工程が少なく、特別な道具も必要ないので手軽に組み立てが出来ます。

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レンズは直接触ると手の汚れがついてしまうので、端っこを持って慎重に作業を進めていました。

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完成したものがこちら。持参した三脚に取り付けると立派な望遠鏡になりました!望遠鏡を作っている間に日没の時間になったので、それぞれ完成した望遠鏡を担いでシンボルタワーの展望エリアに向かいます。

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みんなで夜のシンボルタワーに上がるだけでも、ちょっとテンションが上がりますね!この日は少し雲がありながらも晴れ模様。月が観測できるまで時間があったので、高松の夜景を眺めながら望遠鏡の使い方を確認していました。

20時を過ぎるとようやく、ビルの南側から月が観測出来るように。望遠鏡を覗いてみると確かにくっきりと月が!「本当に見えた!」「すごーい!」と歓声があがり、みなさんスマホでの撮影に挑戦していました。

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私も予備の望遠鏡で月の撮影に挑戦してみました!月は光が強いので、模様が映るようにISO値やシャッタースピードを調整出来るカメラアプリを使って撮影していきます。

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カメラのレンズと接眼レンズをあわせるのに苦戦しましたが、なんとか写真に収めることができました。肉眼だと月全体がくっきり見えたので、魅力をそのままお伝え出来ないのが残念ですが...スマホのカメラでもここまでくっきりと撮影出来ます!

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当日スタッフが用意した天文望遠鏡で撮影した月の写真も見せてもらいました。夜でも街灯の多い高松市内の空でもこれだけ綺麗に撮れるのは驚きです!

月の撮影と聞くとなんだかハードルが高く感じていたのですが、手軽に組み立てられる天文望遠鏡キットや星空の撮影に適したスマホアプリもあり、気軽に星空の世界を覗くことが出来ました。興味のある方は是非自宅でも挑戦してみてください!

参考:国立天文台 天体望遠鏡キット
https://www.nao.ac.jp/study/naoj-tel-kit/


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