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PowerPointで作るプロジェクションマッピング!「LAIKA」製作プロジェクトメンバーによるオンライントークイベントレポート

こんにちは、e-とぴあ・かがわ広報スタッフです。e-とぴあ・かがわ館内にプロジェクションマッピング作品が展示されているのはご存知でしょうか?今回は、e-とぴあ・かがわ館内に展示されているプロジェクションマッピング作品「LAIKA」製作プロジェクトメンバーによるオンライントークイベントの内容をご紹介します。

展示作品について


プロジェクションマッピング作品「LAIKA」は世界ではじめて宇宙船に乗って地球を周回した犬「ライカ」の宇宙旅行にヒントを得て、新たに物語を構想しプロジェクションマッピングで表現したものです。現在はe-とぴあ・かがわ4Fフロアにて常時展示されています。

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この作品は、専用ソフトや機材は一切使わず、一般的なPCとプレゼンテーションソフトPowerPointを使って製作されています。制作メンバーもプロジェクションマッピングや映像制作はこの作品が初挑戦だったとのこと。一体どのようにして作品を完成させたのでしょうか?手軽な環境からプロジェクションマッピングに挑戦してみたい人におすすめの内容です。

「LAIKA」プロジェクトメンバーによるトークイベント

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ライブ配信アーカイブ
Office最強説!PowerPointで作るプロジェクションマッピングテクニック」

トークイベントは「LAIKA」プロジェクトメンバーの木下さん(きのこさん)、西さん(なっちゃん)、村井さん(むーさん)、アシスタントのかわやなぎさわこさんが出演しました。初めてのライブ配信に新しい試みでと、みなさん可愛いアバターの姿で登場しました。プロジェクトメンバーの皆さん普段はe-とぴあ・かがわスタッフとして、子供向けIT体験教室や創作工房講師、館内利用者さんのサポートなどを担当しています。

「LAIKA」製作のきっかけ

「LAIKA」は昨年4月中旬から2か月で製作・公開されました。昨年はコロナ禍の外出自粛期間にe-とぴあ・かがわも休館、その間にプロジェクターやスクリーンの機材を使って何か出来ないかと思案し、プロジェクションマッピング製作をはじめました。プロジェクターの設置位置の関係もあり、「天空・宇宙」のモチーフから構想、メンバーの好きな「映画」「犬」などの要素も取り入れ、宇宙船に乗って初めて地球の周りを周回した犬「ライカ」を主人公にしたストーリーを考えつきました。

映像作品作成は、スタッフ全員が普段使い慣れたPowerPointで出来ないか挑戦。作る側になってみて、こんなにも大変な作業なのかと感じつつも根気で乗り切って完成しましたと語りました。土台となる立体オブジェの造形や映画仕立てのストーリー、PowerPointの機能を巧みに使ったアニメーションなどメンバーのこだわりがいっぱいに詰まった作品です。

PowerPointでの作成方法
トークイベント後半はPowerPointでのアニメーション製作方法について。作業には一般的なwindowsノートPCとPowerPoint2016を使用しました。PCスペックやPowerPointのバージョンは最新でなくとも十分作成出来ます。

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作業前にPC側の設定。PCとプロジェクターを接続しマルチディスプレイ(拡張)に設定して、制作用の画面と作品投影用画面を分けて作業していきます。図形の線機能をつかって、立体オブジェのベースラインの縁取り、それを土台としてスタッフそれぞれがシーンを分担してアニメーションを作成しました。作業時にはプロジェクターで実際に投影しながら細かい点を調整していたそうですが、ピッタリと調整するために使ったのはなんと双眼鏡!製作時の苦労がうかがえます。

映像作りにはPowerPointのスライドの画面切り替えかアニメーション機能を利用します。スライドの画面切り替えを利用する場合は「変形」効果を使うと、図形をスムーズに動かすことが可能です。図形だけでなく文字にも「変形」が適応出来て、ランダムに順番を変えた文字も次のスライドで綺麗に並び替えをしてくれます。文字の「変形」機能でかわいいキャラクターを作成していました。

スライド切り替えの機能ではコマどりアニメのようにアニメーションの表現が可能です。作品内では犬が走るシーンを生き生きと再現。スライドの枚数は犬が走るシーンだけで120〜130枚使用しているとのことでした。

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アニメーション機能を利用する場合、スライド内のオブジェクトそれぞれにアニメーションの指示を付けることが出来ます。アニメーションは0.001秒単位で設定でき、オブジェクトごとの動きをタイムラインで管理することも出来ます。アニメーション効果も豊富で、「LAIKA」内では機械じかけで動く街の歯車などを表現していました。

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パワーポイントのアニメーション機能とスライド切り替え機能を表現に合わせて使い分けていくことで、見事に1つの作品を仕上げていました。根気のいる作業とのことですが、機材などは特別なものを使わず、ここまで表現できるのは驚きです。

e-とぴあ館内では、「LAIKA」で使われたPowerpointファイルの中身もPCで見ていただけるように展示しています。ご来館いただいた際にはどうやって作られているのかも合わせてご覧ください、とトークイベントを締めくくりました。

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(スタジオでは終始和気あいあいとした雰囲気の中でライブ配信が行われました。)

まとめ

いかがだったでしょうか。Powerpointのアニメーション機能を巧みに使ったプロジェクションマッピング作品「LAIKA」は、e-とぴあ4Fフロアにてだれでも鑑賞することが出来ます。お越しの際は、ぜひ一度じっくり鑑賞してみてください。ご来館をお待ちしています!


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