川崎宗則の脅威的な人柄

最近、野球選手の川崎宗則という人物を知った。YouTubeの関連動画か何かで、彼がメジャー時代にアメリカでインタビューを受けた動画が流れてきた。

それがめちゃくちゃ面白かった。深夜、珍しくなかなか眠れない夜だった。そんな中で私はこの動画に出会い、その後何回もその動画を見返しては笑い続けた不思議な夜だった。

彼は通訳を介さず、英語で受け答えをしていたのだが、そのスピーキングレベルはとても上手と呼べるものではない。しかし彼はものすごく堂々と、ジャパニーズイングリッシュを喋り、しかも喋り方ではなく、話の内容でアメリカ人の爆笑をかっさらい、最後にカメラ目線のウインクで颯爽とその場を去るのだ。

事実、彼はアメリカの野球ファンの中ではとても人気らしく、彼のグッズ売り上げはその球団のトップになるほどだという。

イチローや大谷のような歴史的な成績を残すような選手ではないようだが、人柄だけで見ると、川崎の人気はイチローや大谷より勝るのだろうと思う。

彼は陽から出てきたような人間に見えるが、元々とてもネガティヴな人間であり、いまもそれは変わっていないという話をしていた。
ただでさえおもしろいというだけで興味津々にさせられているのに、そんなことを聞かされたら、好感度爆上がりである。

私は野球のルールを知らない。
野球を真剣に見ようと思ったことがない。
大谷が大好きな友達にドキュメンタリーを見てくれと言われ、見る見る〜といったものの、一ヶ月以上経った今でも見ていない。見ようという気持ちは嘘ではないものの、見ていないのが事実だ。
しかし、おそらくそのドキュメンタリーに川崎が出ているならば私はすぐに見るだろう。しかし出ていないのでまだ見ていない。

今後、私が野球のルールを知ろうとする可能性は低いが、多分訳もわからず川崎の練習動画や野球解説動画を見るのだろう。

数十秒のインタビュー映像でここまで他人を惹きつける人間はそういない。彼が何をしているかではなく、彼の人柄に人は惹きつけられる。

多分川崎が裏の世界にいたとしても、その人柄で昇進するに違いない。
川崎が会いにきてくれるならという理由で、闇金にお金借りる人が出てきてもなんらおかしくはない。