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家が新しい資産を作る〜マイホームを検討中の方へ〜

「家は負債だ。」

 今やこのような情報が世間の主流となっています。その結果、一戸建て住居ではなくマンションや住居兼貸借物件の購入を検討する人が増加し、一戸建てへの考え方・評価は大きく様変わりしたと言えます。

 では家庭の基盤となるはずの「家」がどうして負債と見なされてしまうのでしょうか。それは長期にわたって多額の費用を投じることを前提としているにも関わらず、経年劣化によってその価値は大きく下落し続け流ことが挙げられます。時には災害によって価値が一瞬にして0になったり、あるいは何らかの資金が必要になるなった時に買い手を探してみると自身が求める金額には程遠い価値しか認められないなどが実際に起こりうることとして想定できます。

 しかし、その本質に迫ってみると様々な問題が孕んでいると言えます。例えば、どうして一生で1番のお買い物であるマイハウスの購入が10年でメンテナンスを必要とするのか、30年〜50年で建て直しを前提としているのかです。

 海外ではフランスのパリが有名かと思いますが、築100年が当たり前の国というのは実は結構あるようです。そしてそのような国では、むしろ100年耐えることができない家には価値がないとさえされるようです。さらに驚きなのが、築年数が経っていればいるほど価値が上がるというのです。日本では考えられない事実です。

ではなぜそのような事になるのでしょうか。その答えは至ってシンプルでした。それは「経年劣化に耐えうる機能を備えた家」として評価された家だということです。素材の質、素材を活かした仕組みを大切にしている証拠と言えるでしょう。

 「日本でも良い素材を使っているはずだ」と思った方もいるでしょう。しかし、そこには大きな落とし穴があります。例えば、丈夫な木材を床材としてフンダンに使った家を建てたとしましょう。しかし、窓枠付近の床が経年劣化で痛み始めたのです。何が問題なのでしょうか?

 答えは「結露による床材の劣化」でした。ここの大きな問題は「結露するような通気性、換気システムの家だった」ということです。そう、素材がいかに優れていようとも、家全体のバランスが取れていなければ良い家とはならず、結果的に痛みやすい家になってしまうのです。

ここまでの話で何となく察しのついた方もおられるでしょう。「家は負債だ」という考えは「家は老朽化していくもので、経年劣化は避けられない」という考えが前提となっているのです。そしてそこにすでに目を向け、改善に取り組んでいる企業がありました。

 私自身も「家は負債だ」という考えがありました。しかし、そこには正すべき前提がありました。安く済むからビニールの壁紙を使用する。通気性を意識せずにデザインするからカビが生える。機密性や換気システムを考慮しないから膨大な断熱材が必要になるなど、建築の素人であっても「本当にそれで良いのか」と考えるべきポイントはたくさんあるように思います。

 この考え方によれば、長く使える家であれば資産運用が可能です。これからの資産形成に必要な視点のように思います。

 ・あなたが家に求めるものは何ですか?

 ・新たな住居での幸せな生活とは?

 ・何がどうなれば幸せなのですか?

 こういったことを考えることは資産運用につながるのだと思います。

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