MTGアリーナの思い出(2021年10月~2022年8月)

きっかけ

MTGアリーナを始めたのは、2021年10月25日。元々、Slay the Spire系のオフラインのカードゲームにははまっていて、中学生の時に第5版、テンペストあたりでカードを買って、弟と遊んでいたMagic: The Gatheringのオンラインゲームを広告で発見し、そこからほぼ毎日遊んでいる。
MTGアリーナのゲーム性や演出は、まさに小さいころに想像していたものが具現化されたものであり、一気に虜になってしまいました。
MTGは2022年9月「団結のドミナリア」をもって、スタンダードローテーションが行われます。そこで「イニストラード:真紅の契り」が発売される直前くらいから始めたので、私の1年間のデッキ構築の変遷を振り返るとともに、2022年スタンダード環境での思い出を綴ることにしました。

最初の構築デッキ

カラーチャレンジを終えて、特典コードを入力しまくり、ランクマッチで最初に使ったデッキは、セレズニアのライフゲイン。クリーチャーが出るたびに回復するクリーチャーと、+1カウンターを置くクリーチャーで構成された、トレラッサーラや正義の戦乙女軸のクレリックデッキでした。アグロとか、コントロールとか、そもそも理解しておらず、手札が尽きるまで、クリーチャーを出しまくっていたため、当時流行っていた食肉鉤虐殺事件で並べたクリーチャーを一掃されるのもしばしば…
1か月でとりあえずプラチナまでは行ったと思います。この頃は、ジャンプインでカード資産稼ぎばかりしており、ドラフトには手を出せる勇気とゴールドはありませんでした。
そして1か月経て、アグロにするならば、もっとアグロに寄せる必要があること、両面土地等持っていない状態で、2色デッキを使うと事故ることがあること、そして、低資産で構築できるTier1デッキを発見したため、最初のセレズニアライフゲインデッキは1か月で幕を閉じた。

適正土地枚数も理解していません(21枚) デッキ名のアグロとは程遠い構成…

赤単ゴブリンと緑単

2021年12月は表題の2種類のデッキでミシックまで何とか辿り着いた記憶があります。赤単ゴブリンは、火刃の突撃者、雄叫ぶゴブリン、山賊の頭、巨体バグベアなど、有力筆頭のゴブリンをマナカーブどおり出しつつ、霜噛みで相手クリーチャーを削り、早急に20点奪うというもの。上述のライフゲインデッキよりもアグロ要素が強く、「君は2匹のゴブリンを見つけた」など奇襲的に使えるのも魅力的でした。赤単ゴブリンを使ってると、やっかいなのは大物クリーチャー…相手デッキを見て、緑単も面白そうだな、と思い緑単も構築。

低資産で構築できるのも魅力

緑単は、レンと七番やエシカの戦車を当時持っていなかったため、カード資産寄せ集めて、練達の対称主義者をキーカードに、大物クリーチャーにトランブル付けて殴るという豪快なデッキにしました。練達対称主義者は、到達持っているのが何気にGOODで、黄金架ドラゴンの足止めになったり、いい仕事をしました。「武器を選択せよ」や不自然な成長でギガントサウルスを20/20にして殴るのが脳汁でした。

今思えば、不思議な構成だけど、予想外の動きが良かったのかも知れません。

この頃は、イゼット天啓ばかりだったと認識しています。(1月末に禁止になるまで)この頃から、MTGアリーナのYouTube動画を見始め、低予算で勝てる、そしてロマンがあるデッキを探索し始めました。
・デリーナ無限ダイスデッキ(バーバリアンクラスやピクシーの案内人を出した時点でデリーナが警戒される)
・ドラゴンの接近で3ターン目にロアホールド出すデッキ(ドラゴンの接近を異世界の凝視で落としまくる時点で警戒される)
・不機嫌な一匹狼に天使火の覚醒を打ち、クレリッククラスや祝福されし者の声で、無限回復、無限+1カウンタを狙うデッキ(カード揃うまでに負ける)
などなど、いろいろ試すも、ほぼネタデッキに近く、勝率50%も達成できなかったと思います。
そこで、ある程度、ロマンがありつつ、勝率も高いデッキを次に構築することになる。

ゴルガリリアニ

神河がリリースされる2月11日までは、ラトスタイン翁を軸に墓地を肥やしまくり、戦墓の再誕や潮による復活で、大物クリーチャーを最速4ターン目に出すゴルガリリアニデッキを使っていました。

土地資産が限定的だったため、構成がむちゃくちゃなのはご愛嬌

ゴルガリかと思わせておいて、突然ロアホールドが出てきたり、オリヴィア⇒年老いた骨齧りで10マナ宝箱が出たり、が脳汁でした。今ほどリアニが流行っておらず、相手方が墓地対策や追放除去がなければ、「何度でも蘇るさ」状態に持って行けるのが楽しかったです。

ラクドスサクリ等々

神河がリリースされ、リアニデッキに超強力対抗馬が出現しました…
"告別"です。白系コントロールにはほぼ皆さん入れており、5ターン目にリアニしてクリーチャー並べまくった後、墓地ごと全部流されるなんて悲劇がしばしば…また放浪皇の出現により、アグロよりも待ちに入るデッキが増えたため、リアニが全然刺さらなくなってしまいました…そこで、
・資産が少ない
・マナカーブどおりカードを出すのは面白くない
・流行りデッキはダメ
・技を競いたい
という著者の信条のもと、神河から出現した鬼流の金床を軸に、ラクドスのデッキを何個か作ることにしました。

2マナ以下で構成。金床と相性の良い龍火花の反応路でフィニッシュを狙う。
ミッドレンジ寄り。ドワーフ軸のため、宝物がたくさん出ます。

ランクマッチで勝てるのは2マナ以下で構成された方で、ウォーロッククラス、食肉鉤虐殺事件あたりで、相手のライフをもりもり削れるデッキでした。黄金架ドラゴンを入れた宝物軸のラクドスもなかなか良かったですが、ドラゴン以外にフィニッシャーがないことが欠点でした。(弾ける力は持っていませんでした)
スカルポートの商人がちゃっかりドワーフなので、3ターン目にスカルポートの商人を出して、4ターン目、マグダと銀行破りを出して、マグダとスカルポートの商人で搭乗すると宝箱が2つ出るムーブとかは面白かったです。しかし、マナはたくさん出るのに、フィニッシャーがないデッキでとにかく中途半端でした…
とりあえず、2022年3月までは、こんな感じのデッキを使いまわして、なんとか月末にはミシックに到達していた感じでした。
そしてデッキ探索をしていく中で、面白い組み合わせを発見してしまう…まさかこのデッキを8月末まで使い続けることになるとは…

精神連携キキジキ災厄巨人

表題のとおりですが、神河から出現した鏡割りの寓話(キキジキ)、キキジキ無限コピーの軸になる精神連携メカ、コピーするほど強くなり、精神連携メカ搭乗で一発16点も狙える災厄を携える者、3つのカードを軸とした一撃必殺を狙うデッキを作りました。
この頃、鏡割りの寓話と過充電縫合体でソフトロックを狙うデッキ、墓地のマグマオパスとイフリートの炎塗り搭乗の精神連携メカで殴るデッキ、災厄巨人搭乗で16点、キキジキ無限コピーなどは紹介されていましたが、これらを組み合わせたものは無かったので、良いとこどりをして、もっとアグロに寄せたデッキを構築しました。

当初は、ケルピーの道案内や仮面林の結節点を入れて、キキジキのコピーを重視したデッキでした

熊野:搭乗用(速攻)
兎電池:搭乗用(速攻)、キキジキ変身後に速攻付与
マグダ:熊野の後で3/2にして避雷針、搭乗して宝物生成
蜥蜴丸:搭乗用(二段攻撃)、熊野の後で2/2にして避雷針、兎電池と相性○
縫合体:ソフトロック用、意外と刺さる
上記の通り、表題の3体以外も、搭乗やコピーシナジーがとにかく高いです。
勝ちパターン1は、3ターン目、速攻精神連携メカで4点、4ターン目、災厄巨人搭乗で16点
勝ちパターン2は、3ターン目、キキジキ、4ターン目、精神連携、5ターン目の相手ターンでキキジキをコピーしまくる。
上記派生として、兎電池がいれば、5ターン目にキキジキコピーができるので、縫合体ロックしたり、蜥蜴丸搭乗コピーで16点(兎電池換装で18点)というのも。
そのほかにも、災厄巨人をキキジキでコピーして、兎電池付けて殴るというのもあり、とにかく勝ちパターンが多いことと、速さとトリッキーさが自分の中で最高に魅了されたデッキでした。
このデッキには思い入れがあり、それまで月末ぎりぎりミシックだったのが、4月9日にミシックに到達。興奮冷めやらぬまま、更新していなかったTwitterに投稿したり、MTGアリーナ関連のDiscordに登録したりして、さらに磨きをかけようという気持ちになりました。1200位以内に入れたのもこの月が初めて。低音TAKASHIさんのDiscordの野良大会で2位まで上がれたのも良い思い出です♡
ニューカペナがリリースされるまではとにかく凄い勝率でした。ニューカペナリリース後は、天使デッキが流行ったこと、軽量除去必須環境になったことで、あまり刺さらなくなってしまいました。
それでも環境末期である現在、天使デッキも少なくなり、空中戦のないボロスアグロよりも早く、多様なデッキが存在する現環境では対等に戦えるデッキの一つであり、何よりお気に入りのデッキであるため、ローテーションまで使い続けることにしました。

氷雪黒単、オルゾフミッドレンジ

ニューカペナリリースで、これまでラクドスを使っていたこともあり、オブニクシリスにワイルドカードを使い、デッキを構築するも、家の焼き払いや影の評決など、対抗策がたくさんあり、うまく構築できず…
ゴルガリも好きだったので、パワー系ジャンドに挑戦してみるも、土地が揃ってないと厳しい面が多々あり。
そうこうしているうちに、環境はなぜかボロスアグロが大流行。半分はボロスアグロで、ボロスアグロに絶対勝てるデッキなら、勝率50%以上いけるじゃん、ということでメタデッキである黒単を作ることにしました。

Twitterで紹介したリストよりも接死クリーチャー増やしています

レイ・オブ・エンフィーブルメントが、大嫌いな白クリーチャーにとにかく刺さるのと、食肉鉤虐殺事件や雪上の血痕で全除去しつつ、絶望招来でカードアドをとっていく…と何かと考えることも多く、楽しめたデッキでした。
5月は26日、ギリギリでミシック到達だけども、そのまま黒単で勝ち進み、539位でフィニッシュ(仕様が変わり、予選ウィークエンド出場権ではなくなる)
6月も早々に、精神連携キキジキのデッキと黒単で、11日にはミシック到達する。ここで黒単を使っていて、2色デッキじゃないと、苦手デッキにはとことん勝てないというジレンマに陥り、八百長や秘儀の砲撃などの置物に触れやすいオルゾフデッキを構築する。

対ボロスアグロを見据えたオルゾフデッキ

黒単からオルゾフに変えて、いろいろできるようになったのは良いものの、決定打不足に悩まされる。聖域の番人は良いカードだけども、追放除去や生け贄除去に敵わない。照光の巨匠軸のヒロイックデッキに対しては、呪禁が当たり前で構えられているため、除去が刺さらず、パワー負け…
結局、7月の半ば頃からは、ボロスアグロに限らず、多様なデッキが増えたため、精神連携キキジキ、黒単、オルゾフの3種のデッキを使って、6月は1181位、7月は1042位、と何とか1200位には入っております。

終わりに

いよいよ9月、スタンダードローテーションということで、お世話になった災厄巨人、マグダがスタン落ち…デッキ構築も新たに考えなければいけなくなりました。
(光輝王の野心家、黄金架のドラゴン、エシカの戦車あたりはいなくなってくれて清々しますが…)
ワイルドカードはあまり使わないようにしてきたので、ロマンあふれる勝率の高いデッキを9月以降も構築していきたいと思います。
徒然なるままに、ここまで書ききってしまいました。読んでくださった方々、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?