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プロが教える台本の作り方

台本の目的は「誰に何を伝えるか」

「台本ってどうやって書けばいいの?」

音声配信の収録台本を書くことが苦手な人の特徴は、「書く目的」を意識できていないことです。
台本を書く目的とは「誰に何を伝えるか」です。

音声配信において台本は重要です。
台本は楽譜であり、レシピであり、設計図です。
「誰に何を伝えるか」という目標を定めるならば、目標にかなった最高の結果が出るように練られた台本があるべきです。

目標に合わせて、どんな冒頭にするかとか、どのような言い回しを使うか、どんな着地にするか、考えるのと、考えないのとでは必ず結果が違ってきます。

良い台本とは、的確に目的に合った書き方をしている台本のことです。

例えば、リスナーに重要な報告をする台本と、新しいリスナーに自己紹介する台本では書き方が全然ちがうようなものです。

収録台本の方向性を決める二つのポイントは、どのような属性のリスナーに、どんな情報を伝えるか、ということです。
子育て中のママに伝える内容の台本と、副業の情報を探しているビジネスマンに伝える台本では、効果的な書き方は違います。

台本は、あなたからリスナーへのプレゼンテーションであって、単に伝えたいことを箇条書きにするものではありません。
情報の伝え方には正解と不正解があります
正しい伝え方でリスナーを満足させましょう。

さて、台本の書き方について、もう一歩踏み込むと、リスナーに、その情報を伝えて「どうなってほしいか」を考えることが大事です。

音声配信するということは、リスナーの未来を変える行為だと思って良いと思います。
その未来が、楽しい気分になる、でもいいですし、次の配信を楽しみにする、でもいいです。
リスナーがあなたの配信を聞いたら、このような気持ちになる、というゴールを考えてください。

それが台本の終着点になります。

台本の書き方を学ぶことは、その終着点に至るための手段を学ぶことです。
台本の書き方を学べば、あなたはリスナーの未来を変えることができます。

この講座の終着点はリスナーに何かを決断させる、行動を起こさせるような台本を書けるようになることです。

そして、台本の良し悪しを自分でチェックできるようになることまでを目的とします。

台本を書くうえで大事なことは、どんな人を対象に話すのか?その対象の人にどんな価値を提供するのか?です。

当てずっぽうに撃った矢は的に刺さりません。

誰かを想定して配信することで、その想定内の人に刺さる配信となります。
その想定した人物像をペルソナと呼びます。
音声配信にはペルソナを設定するべきです。
誰を対象にした配信かを明確にするためです。

これができていない配信者は、いわゆる日記的な配信になりやすい。
日記的な配信が悪いという意味ではありませんが、リスナーの心をつかみ、納得させ、未来を変えるような配信にはなりにくいということです。

ペルソナを設定するのにはちょっとしたコツがあります。

まずリスナーを具体的な誰かにしてしまいましょう。
あなたの身近な人でもいいですし、リスナーの誰か、という考え方もありです。
上司とか同僚とか得意先の人とか、近所の人でもかまいません。
実在の誰かと誰かをかけ合わせた架空の人物でもOK。

過去の自分にあてて配信するというのもよく言われるやり方です。
その人がどんな人で、どんなことを言いそうか、想像できる人が最適です。

そのターゲットが持っている悩み、疑問を言葉にします。

「こんな問題を抱えているだろうな」
「だからこの言葉に反応するだろうな」

という想像を膨らませましょう。
そしてターゲットと悩みを突き止めて言語化してください。

さて、台本の技術が向上するには秘訣があります。

修行の第1歩は、うまい人の配信を”ちゃんと”聞くことです。
うまい人の配信には目的があります。
うまい人の配信は「誰に」「どのように」「何を伝えるか」がしっかり決まっています。

そのうまさはタイトルに表れていることがとても多いです。

興味をひくタイトルを的確につけている人の配信は、たいがい聞いていて楽しいものです。

と言っても、おそらく漫然と聞いていても何も得られないので、ここでうまい配信者の台本の考え方のパターンをお伝えしておきます。

面白い配信者の台本の書き方はこうです。

①ペルソナの設定
②ペルソナの悩みを特定
③リスナーを導きたいゴールを考える
④効果的な文法で話す
⑤悩みに合致したタイトルを考える

まず、リスナーの人物像を設定し、その人物が必要としている情報を的確に伝達するために、リスナーの悩みを明確にします。
次にリスナーを満足させるゴールを考えます。
効果的な文法を使って、リスナーをゴールに導くことができれば目標は達成できます。
最後に対象の悩みを持つ人を惹きつけるタイトルを考えます。
悩みを解決してくれそうなタイトルが書いてあると、興味のある人は聞いてくれます。

いかがでしょうか?
いきなり台本をなんとなく書きだしていませんでしたか?

他の人の配信から、どんな人物を想定しているか、どの悩みを解決しようとしているかを聞き分けてみてください。
たぶんそんなに難しくないはずです。
この人はうまいなと思ったら、どんどんその人の真似をしてください。

音声配信の最大の特徴は、うまい人の真似をすることで、まあまあの再現性を出せること。
よく聞いて真似をするのは近道にして王道です。

修行の第2歩は、台本を実際に書く事と自分の書いた台本を分析することです。

大事なことを言います。
毎回台本は書きましょう!

スポーツでもビジネスでもどんな世界でも、練習もせずに最初から天才的にうまい人なんてあり得ません。
たくさん練習して、たくさん失敗して、これでもかと間違いを指摘されて、ようやく一人前になるのです。

音声配信だってそうです。
台本を毎回書かない人が自然にうまくなる方法があるなら、教えて欲しいぐらいです。

そして、書いたら自分で分析して自分で修正します。
分析するときは、できれば一晩寝かせたほうがいいです。
最初はなかなか他人の目になることは難しいですが、初めて触れた人の感覚で自分の台本を読むと、たくさんのアラを発見します。
発見したアラはその場で修正します。

台本のいいところは使い終わった後も修正することで、腕が上がるということ。

「昨日読んだ台本をもう一度修正する」

は毎日やったほうがいいと思います。

ここで大事なことは、台本はリスナー目線で書くということ。

音声配信では、

・リスナーが必要とする情報を
・リスナーにとって聞きやすく
・リスナーが満足するように話すこと

がとても重要です。

そして、これが音声配信の本質です

もし、あなたが今までの配信で、

・自分が言いたくなったことを
・自分中心の話し方で
・自分が満足するために話している

としたら、ファンであれば聞けると思いますが、初見のリスナーにとっては聞く価値がほぼありません。

ではどのような話すべきでしょうか?
それは、

①ペルソナの悩みを適切に汲み取る
一番大事なのは聞いて欲しい人の悩みを知っていることです。

②ペルソナの悩みを解決する
その悩み解決できる配信である、もしくはその悩みに寄り添える内容であることです。

③ペルソナの気持ちを先回りする
あなたの配信を聞きたい人の気持ち、配信を聞いた後の感想、行動などを先回りして予知できれば、リスナーをあらかじめ想定したゴールまで導くことは簡単です。

ぜひ、これらの点を中心の自分の書いた台本をチェックしてみましょう。

無料部分は、抽象的な話が多くて伝わりにくかったと思いますが、台本作りを学ぶ上で、ベースとなる部分ですので、よく理解してください。

それではここまでの話を振り返りましょう。

①台本を書く目的とは「誰に何を伝えるか」
②ゴールはリスナーに、その情報を伝えて「どうなってほしいか」
③ペルソナの悩みを言語化しておく
④修行の第1歩は、うまい人の配信を”ちゃんと”聞くこと
⑤修行の第2歩は、台本を書く事と書いた台本を分析すること

ということで、無料部分については、ここで話を終わります。

有料部分では、話をもう少し進めて、実践的な内容について伝えます。

具体的な台本の書き方について

ここまでは総論的な内容について語りました。
ここからはもう少し踏み込んだ内容に入ります。

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