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毒親 命令的で自己中心的

白黒つけることを好み、何かと弱みを攻撃する親がいる。自分がいかに道徳的で力があるかを主張し、できないことや正しくないことを許さない。

このような親のもとで育てられた子供は大変である。自分の話を聞いてもらうことができない。何か言おうとするならば、すぐに何かと反対される。否定される。親の考えに沿わないものは、全てダメだとされる。こうしろ、ああしろと全てのことに命令される。親はそれをアドバイスだと思っている。

なぜこのような親になったかといえば、常に競争の中を生き抜いていきた。強い人が尊敬され、いい思いをし、弱い人が軽く見られた。できることや、ルールを守ることが良いとされ、それ以外のことをすれば仲間ではないと見なされた。普通ではないとされた。敵だと言われた。

毒親に育てられ、こたえてきた子供は疲れる。ただ少し不安だったから、その気持ちを聞いて欲しかった。大丈夫だよ、とその言葉が欲しかったのにその願いは叶わない。常にその攻撃をくらわないようにと顔色を伺う。こたえる。そこに自分の気持ちはない。

毒親は相手が回避的な行動をすることも良しとしない。常に対立することを好む。その対立では、自分がリードすることが前提となる。しかし、手応えがある場合は自分のありのままを表現し、負けることも認める。

毒親にはいいところもある。堂々としていて飾らない。自信にあふれていて直感力に優れている。面倒見がよく、正しいと思うことはまっとうする。

しかし、子供は毒親とかかわって疲れた。もう懲り懲りだと思う。自己中心的な親は、囚われがあったのだ。親も親なりに避けがたい困難があったのだ。もうこれ以上、親の機嫌を取ったり、戦う必要もない。

まずは、自分の疲れを取り除くことである。ゆっくりと休むことである。頭と身体を空っぽにすることである。この親がいたからこうだった、あぁだったと回想する必要もない。将来に対して、卑屈な気持ちにならなくてもいい。毒親から離れてゆっくり休んでいるとエゴのない意欲が出てくる。何か見返りを求めない意欲だ。それに従っていると、より満たされるようになる。

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