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産業医面談が意味ないというのは間違い!相談して楽になった体験談

  • 仕事が嫌だと感じているが転職する気もない

  • 精神科に通うまでもないので産業医に相談しようと思っている

  • 実際に産業医と相談して状況が改善されるのかを知りたい

上記のような悩みを抱えていませんか?

私は他に人がいないからと、苦手な顧客折衝をやらされ続けた結果、精神的に追い詰められてうつになりかけました。

WEB上で受けられる無料のうつ病診断ではことごとく「重度のうつ病の疑いがあります」という結果が返ってきます。

ですが、精神科に通うのは抵抗がありますし、稼働間近の案件もあるので休むわけにもいきません。

そんなタイミングで「産業医面談」が行われると聞き、希望して先日受診しました。

その時に産業医の先生とどういう話をしたのか、相談して悩みが解決したのかについて記載していきます。

★産業医は何をしてくれるのか

  • 問診表を基に、最近の体調面などについて聞いてくれる

  • 「会社そのものの事情」は把握していないので、当たり障りのないアドバイスにはなる

  • 産業医は面談の結果、労働者に問題があると判断した時は会社に報告してくれる


産業医面談を受けることになった経緯


私は本来コミュニケーション能力は高くなく、人と話すのは苦手な性分です。

ところが、職場の誰もが対人スキルが低く、消去法で私が担当することになっていました。

苦手な顧客折衝を無理して続けた結果、以下のような症状が出始めました。

  • 添付ファイルを忘れるなど、細かい仕事のミスが多くなった

  • 出社すると気持ちが悪くなる

  • 頭痛が収まらない

  • 朝型だったのに、朝起きられなくなってきた

  • 会社内の音が普段以上にうるさく聞こえるようになった

  • 休み中も、月曜日が来ることを考えてしまって憂鬱になる

  • 唯一心が晴れるのは退社の瞬間だけ

精神科に通うのは大げさだし、稼働を控えた案件もあるしでどうしようかと悩んでいたときに、産業医面談のお知らせが社内メールで送られてきたので、受診することにしました。

面談で、産業医は何をしてくれるのか


問診表を基に、体調や仕事の近況について話す

産業医面談の際には事前に既定の様式で作られた問診表に必要事項を記入し、それを基に面談を行います。

そもそも産業医とは何かといいますと・・・

産業医(さんぎょうい、英: Occupational Health Physician)は、企業等において労働者の健康管理等を行う医師である。 

出典:Wikipedia 産業医

つまり、労働者の健康を管理するのが仕事ですので、根本的な治療行為は行いません。

産業医に相談しても何も変わらなかった!という意見があったりしますが、直接的な治療行為を行うことはできませんので解決しなかったと思い込んでいるためではないかと思います。

話を戻しまして、私が実際に産業医面談で話した内容としては以下のようなものでした。

  • 最近の労働時間について(残業時間について)

  • 具体的にどういうことで悩んでいるのかのカウンセリング

  • 問診表に書かれた内容について(睡眠の状況や自覚症状など)

特に、「睡眠障害」と「残業時間」については深彫りされました。

提出した問診表には産業医の先生が所感や「この労働者は特にこういうことで悩んでいる」ということが追記されていきました。

会社自体について把握しているわけではない

産業医の先生はある会社に専属しているわけではなく、いろいろな会社で産業医として勤めています。

また、通常の医者としての仕事もありますので、この会社の労働者が抱えている問題点について100%把握しているわけではありません。

実際、私が仕事の内容を伝えても「そういう仕事をしているんですね」といった風でした。

そのため、「自分の仕事を理解して産業医として来てくれている」と勝手な期待をしてしまうと、

「なんだ、この会社の状況について何もわかっていないのか。これじゃ産業医に相談しても意味ないな。」

というように考えてしまいかねません。

ただ、誤解しないでいただきたいのは「その会社」については知らなくても、「その会社が属している業界」についてはご存じですので、一般的なアドバイスについては十分受けることができます。

労働者が危険だと判断したら、会社に報告してくれる

産業医には「守秘義務」と「報告義務」の相反した義務を併せ持っています。

基本的には労働者から受けた相談内容は「守秘義務」に従って外部に漏らすことはありませんが、『このままではこの労働者は危険だ』と判断した場合は会社の関係者(人事部や総務、管理職など)に内容を伝えることができます。

私の場合は「健康上に問題のある労働者」と判断されたようで、産業医面談の翌日には総務の人からは睡眠用チョコをもらい、部長からは「案件が落ち着いたら休暇を取ってください」と言われました。

また、部長とは個別に面談をすることができ、その場では「苦手な顧客折衝をやらされて病んだ」という内容について端的に共有することもできました。

そのことについては納得していただき、『顧客相手の仕事』よりも『内部での仕事』を任せるよう働きかけていただけるとのことでした。

産業医面談を通して、事態が好転するのを感じました。

まとめ


★産業医面談で事態は好転した

  • 誰にも相談できない状況から脱出できた

  • 産業医面談が意味ないというのは「過度な期待をしているから」

  • 本当に危険な状態にある労働者のために産業医は働いている

正直なところ、産業医面談そのもので悩みが解決したわけではありませんでした。

産業医の先生が「この人は健康上良くない状況にある」と判断して会社に報告してくださったことにより、事態が好転したのです。

「本当に危険な状態にある労働者」を残念ながら会社は見つけることができません。

あくまでも会社は産業医面談の日程を労働者に知らせるだけで、その労働者が自ら白旗をあげない限りは産業医面談を勧めることもできません。

自分が危険な状態にあると少しでも感じているのであれば、人事部や総務部に産業医面談の受診について話してみてはいかがでしょうか。

以上です。


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