見出し画像

シンカリオンZとキティさん

最初に言ってしまうと、すごく良かった。

画面の向こうにいたキャラクターたちは、確かに生きていた。

ソウギョクさんのバックストーリーに関しては、正直言えばあそこまで描いてくれるなんてうらやましすぎる。そして面白かったし、きちんと今までのストーリーを説明しつつ、今まで何をしていたのか、どうしてまた出てきたのか、そんなことまで描き切っていた。これは池添総監督の手腕なのだろう。

もちろんああいった描き方には好き嫌いはあると思う。
しかし、単純に、見ていて面白かった。
悪役にも生活があるということを考えると、キリンも人間界で暮らしていたときは吉野家で牛丼とか食べてたのかなあと考えてしまう。

そして何より前回の記事( https://note.com/e5e6e7/n/n9b48d0f33096 )で、「仲間がシンのオカルト好きを否定している」という部分と、「シンのオカルト好き描写が弱い」といったことを書いたが、それを払拭してくれた。

ハナビもタイジュもシンのことをきちんと考えてる。否定なんてしていない。そう感じさせてくれた。今まで何となく集まって何となく一緒にいる、そんな何とも言えない壁を感じていた3人が、きちんと仲間になっていた。

嬉しかったと同時に、ここにアブトがいればなあという思いと、ここまでにハナビとタイジュとの間にもアブトに対する仲間意識を描いていて欲しかったなあという思いがごちゃごちゃとしていた。
ハナビとタイジュは、アブトのことを気にかけているシンを心配する気持ちがあるけれど、直接アブトに対する気持ちが薄く感じるのだ。それで正解なのかもしれないけれど。

「シンカリオンに乗れない」という設定は、正直めちゃくちゃに興奮した。適合率が足りません、と言い放たれたときのアブトにはときめいた。自分は選ばれなかったのに、目の前にいる初対面の同年代が選ばれた。自分がやりたかったであろうことを、特にやりたかったわけではない人間がやっている。このときの気持ちを考えると、思わず薄い本が厚くなってしまいそうだった。

アブトがダークシンカリオンに乗った理由はこれから明かされていくので、いまこの時点で描写が~とか説明が~というつもりは一切ない。ここは単純に楽しみにしている部分だ。

今回の話は単純なコラボ回というわけではなく、今までに何があったのかを説明しつつ、今どうなっているのか、これからどうなっていくのかを1話の中で描いていた。これからが楽しみになった。

ヴァルハランはどうしているのだろうか?
キリンと同じように超進化研究所にいるのだろうか?
再登場もあったりするのだろうか?
人間に擬態したらさぞかし華やかだろう。
芸能人声優のキャラクターは本編に登場するときには声優が変わることが通常なので、声帯は変わってしまうだろうけど、あのちんまりしたかわいらしい見た目から発せられるドス声の雰囲気はそのままにしていて欲しい。

本編に関しては本当によかった! と思っているのだが、その後にちょっと変な話を聞いた。
ファンの集いに声優さんとスタッフが登場して、いろいろな話をしていたということだ。

それはどうなのだろうか?

もちろん嬉しいという人は多いだろうし、普段聞けない裏話はとても楽しいものだろう。
ツイッターで時折出てくる没デザインや修正前の資料などは興味深いしもっと見たいと思う。

でもそれは「公式が用意した場」で公開して欲しい。
ファン活動に公式は関わらないで欲しい。我儘だろうか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?