疲労感の原因は脳の疲れ！？
“現代人は疲れている” と言われています。
・しっかり睡眠をとっても疲れが取れない
・疲れが溜まって、何もやる気が起きない
実際、 男性の76.8％ 女性の80.1％
が、疲労を感じていると報告されています。※
機械は長時間動かしていても、
正確な処理や動作を維持できます。
しかし、人間は一定時間作業を続けると、
ぐったり疲れ、同じ作業を続けることができません。
これは、脳内に毒性の物質が蓄積が溜まるなどが要因で、
脳の活動が停滞することが考えられます。
また、脳が疲れている状態が続くと、
安易な行動に走りやすくなります。
例えば、
・疲れているときに甘いものを食べ過ぎてしまう
・ご飯を食べ過ぎてしまい食事の量をコントロールできなくなる
このように精神的な疲労が
行動（意思決定）に影響を与えます。
近年の研究によると、難解な課題を与え、脳が疲れたときに、
脳に「グルタミン酸」が大量に蓄積されていることが確認されたそうです。
精神的疲労など、脳に高い負荷をかけるほど、グルタミン酸が蓄積し、
脳が疲労を感じるというメカニズムが明らかになりました。
食事の見直し
グルタミン酸はうまみ成分としてよく知られており、
食事からも摂取できる物質です。
味を良くするために様々な加工食品に使用されています。
そのため、頻繁に外食している方や
コンビニ弁当などを食べている方は、
グルタミン酸が過剰になり、
脳は疲労を強く感じやすくなるのです。
疲れた時に甘いものを食べたくなりますが、
グルタミン酸を含む食品を食べれば食べるほど、
脳は疲労していく可能性があります。
過剰なグルタミン酸の蓄積は、神経細胞に対して持続的に
過剰な興奮を引き起こし、細胞損傷や細胞死を
引き起こすリスクがあります。
この過程は、アルツハイマー病を含む
多くの神経変性疾患の発症と関連があると考えられています。
睡眠の見直し
睡眠には、脳の疲労性物質を除去する働きがあります。
睡眠不足になると脳の疲労性物質は
除去されにくくなり、
・疲労感
・集中力の低下
・記憶力の低下
などの認知機能に
影響を与えるリスクがあります。
十分な睡眠は、脳内のグルタミン酸濃度を下げる
効果的な方法であることも分かっています。
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※一般社団法人日本リカバリー協会の調査
2023年 20～79歳、男女別比較