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破壊されていく京都

京都でフレンチとか、昔はお洒落と思った。今は、ふ~ん。
京都が凄かったのは、伝統に縛られて我慢して生活している人たちの、血と汗の滲む努力に支えられている街だったから。 
世間体、これが街を作っていた。
今は、面影もない。支えていた人達が老衰で死んでしまったから。
日本全国で、行事には着物を誂え、お祭り、茶会、連れ立って歌舞伎や芝居見物が盛んだった昭和を生きてきた人達は老衰で死んでしまった。
京都では、呉服街が駐車場になり、古い町家は壊され、洋食屋だらけになってしまった。
インバウンドの波がやってくると
悪貨が良貨を駆逐した。
社交儀礼や、敬ったり、控える、慎む、求道し己を律する、なんてことは死滅した。昭和のスローガン、義理と人情 は撲滅。
最後の砦が京都だったのに。
日本の伝統文化を守る家元制度や寺院総本山の牙城。着物がコスプレにならない街だった。しかし、もう、危ない。
おかしなレンタル着物で街を闊歩
墓じまいで檀家離れ。
道を学ぼうとする篤志家は無く
街はマナー知らずの観光客で溢れている。道を見失ってしまった。



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